二〇一一年一月~二〇一一年十二月
『人間通になる読書術』を二百円で二冊も見つけてしまったよ*1
清瀬海と春日錦のテレフォン相撲に萌えました*2
ツボちゃんは「輩出」の誤用者たちをすべからくチェックする(アレッ、間違えちゃったかな?)*3
鶴 ちゃんの手紙の文章にシビれました*4
あの雑誌が廃刊したのはアグネスの圧力ではなくサワコの「鶴の一声」によってだった*5
壹岐真也先生のマジック・リアリズムにシビれました*6
玉木正之の八百長批判こそ八百長だね*7
ルールを守りすぎている私が東急デパートのオバさんにルール違反だとしかられた*8
ブチブチおじさんに見えるけれど実は私はニコニコおじさんです*9
ベースボール・マガジン社から刊行された『国技大相撲』を私は本屋で買い揃えることが出来るだろうか?*10
織田正信訳『オーランド』を結ぶ縁*11
ブライアン・ウィルソンが何人いるのか村上先生教えて下さい*12
二〇一二年一月~二〇一二年十二月
グレート草津はプロレスが好きじゃなかった、とマイティ井上は言う*13
サヨウナラ天誠書林さん*14
清流出版から加登屋陽一本はもう出ないのか?*15
掛尾良夫の一文に私は「シックリとこなかった」*16
ジョージ・スタイナーの新刊をようやく手に入れた*17
ついに『週刊朝日』の献本リストからはずされてしまいました*18
「左翼」が「サヨク」って呼ばれるようになったのは一九七二年頃だってさ島田雅彦さん*19
東映のことばかり考えているわけじゃないよ*20
神保町の三省堂の雑誌コーナーは頼りになるね*21
村上春樹は高橋千尋さんの隣人だった*22
音楽評論家近藤周平って誰だか知ってるかな?*23
『名寄岩 涙の敢斗賞』に主演していたのは名和宏だったのか*24
二〇一三年一月~二〇一三年十二月
九曜書房さんから雑誌がいっぱいつまったダンボールが三箱届いた*25
東京堂書店は『読むことのアレゴリー』を三十冊以上売った*26
『大阪』『神戸』『土佐』あのシリーズは一体何冊刊行されたのだろう*27
敬ちゃんは安部公房に反対されたのか*28
上野千鶴子先生、私は山口昌男さんの「最後の弟子」を自称してませんよ*29
『東京人』の創刊から十九冊分を九千円で見つけた*30
七月十二日の安曇野市穂高の最高気温は三十七・八度でした*31
淡島寒月の掛け軸が二万円!*32
六千円で筑摩書房の『齋籐綠雨全集』がコンプリートしてしまいました*33
浜本青年は三年四カ月の間に二人の女性を愛した*34
ポール? と答えた勢は鳥羽一郎のファンです*35
『装丁雑記』は岩波ブックセンターで売ってます*36
二〇一四年一月~二〇一四年四月
秋山駿って、もう一人いたのか!*37
麻生太郎は複数いると舛添要一は言う*38
『週刊宝石』は「処女探し」だったけど『平凡パンチ』のモノクログラビアは「関東一円ヤクザ探し」(16名中、「ヤクザです」と答えてくれた人は3名でした)*39
『ネオンくらげ』のポスターを五百円でゲットだ!!*40
二〇一四年五月~二〇一四年十二月
読書日記(昼の部)
『週刊朝日』の「『名門高校」が生んだ有名人たち」という企画はあまりにもクルクルパーだね*41
『水族館劇場のほうへ』(羽鳥書店)の五千八百円はとてもお買い得です*42
映画『幻の湖』の主人公がトルコ嬢だったのはそういうことだったのか*43
私は「無欲」な人の息子です*44
彼女の名前は山本ハルだった*45
天神のアーケード街の古本屋は期待以上だった*46
栃煌山が逸ノ城よりも格下だってさ*47
中核自衛隊って知ってるかい*48酒中日記(夜の部)
キャロライン・ケネディーが大相撲を観に来ていたことを何故どこも報じなかったのだろう*49
『酒中日記」の上映時間は一時間四十五分に決まりました*50
『酒中日記』の公開は渋谷ユーロスペースの正月映画のレイトショーです*51
新垣隆さんのピアノ演奏は素晴らしかった*52
カレーとウィスキーは実は相性がとても良いのです*53
私たちは「酒乱四銃士」です*54
ゼロ号試写と完成記念パーティー*55
文太ショックで銀座のキャバクラをハシゴしてしまいました*56
二〇一五年一月~二〇一五年十二月
読書日記(昼の部)
一九七〇年代の『日本読書新聞』のバックナンバー、一年分で千五百円!!*57
「アサヒ写真ブック」を知ってるかい?*58
日外アソシエーツの『出版文化人物事典』はもの凄く読みごたえあるよ*59
古山高麗雄と寺田博が河出書房で同僚だったことはないよ*60
そうか松浦Y太郎の本って自己啓発物だったのか*61
一九七三年当時の久保田二郎をめぐる不思議*62
私も荒川洋治さんの天プラになりたい*63
橋本喜典先生おめでとうございます*64
『相撲』編集部の「検証とお詫び」は朝日新聞より偉いね*65
『出版人・広告人』なんて雑誌が出ていること浜本さん知ってましたか?*66
二〇〇一年五月六日の佐久間さんって、「文ちゃん」じゃなくて「マイちゃん」のことだよ*67
神田の三省堂書店の棚に並らんでいた『完本正岡容寄席随筆』を購入したのは一体誰だろう?*68酒中日記(夜の部)
シアタークリエで赤トンボのサンドウィッチが買える謎を教えてください*69
ニユートーキヨー會舘というラウンジを作ってしまうのはどうだろう*70
いよいよ『酒中日記』の公開始まる*71
朝日新聞の人が口にするいつも の数は二です*72
二十七年ぶりのジョン・ハイアットはやはり素晴らしかった*73
唐組の紅テントにサンドウィッチを三度も差し入れてしまいました*74
「猫目」九周年おめでとう*75
マルスという長野の地ウィスキーを知ってるかい*76
二日続けて如水会館のパーティー参加した*77
一晩で西村賢太と中原昌也をハシゴしてしまいました*78
鬼の霍乱でカゼを引いてしまいました*79
野坂昭如さんの告別式にクレイジーケンバンドのメンバーがフルでやって来た*80
二〇一六年一月~二〇一六年七月
読書日記(昼の部)
井伏鱒二全集全三十巻が一万五千円*81
静岡の人はマカロニ・ウエスタンが好き?*82
「佐藤忠雄氏」の「元気な姿」に驚きました*83
成城国文学会が出していた『文芸読本』叢書は凄いクォリティーだ*84
ツボちゃんも東大に行っていたら「フォアグラのパテ」になっていたのかな?*85
『あまから』と間違えて『てんぷら』という雑誌を買ってしまいました*86
加藤郁乎の昭和四十年の日記に神保町すずらん通りの「浅野屋」が登場する*87酒中日記(夜の部)
大村彦次郎さんと矢野誠一さんと国技館で相撲見たあと銀座の「はち巻岡田」に行く贅沢*88
二月の終わりは家呑みばかり*89
あのポニーは辰之輔という名前だったのか*90
人形町のキャバクラは質が高いね*91
荷風忌と触れ太鼓を経て私は五十八*92
「はち巻岡田」の粟麹田楽とあげしんじょが好き*93
「猫目」十周年おめでとうそしてサヨナラ「酒中日記」*94
(45)右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。
第1章 戦後論壇の巨人たち
この章について
福田恆存──「保守反動」と呼ばれた正論家*1
田中美知太郎──歴史の真実を語ろうとした人*2
小林秀雄──ものそのものと出会う*3
林達夫──「書かない人」になったわけ*4
大宅壮一──彼が「無思想人」を宣言した時*5
三島由紀夫──「文化防衞論」という一つの謎*6
小泉信三──フェアプレー精神について*7
花田清輝──元祖「楕円的思考」の人*8
唐木順三──型の喪失とそれに代るもの*9
竹山道雄──ひっそりとした情熱家*10
中野好夫──頑固なお調子者*11
橋川文三──後ろを見つめたまま前へ進む*12
河上徹太郎──懐しさの由来する所*13
中野重治──皮膚感覚と正確さ*14
鮎川信夫──単独者の思想*15
竹内好間──違え方において正直な人*16
桑原武夫──モラリストの二重性*17
宮崎市定──現実を眺める歴史家の眼差し*18
葦津珍彦──筋の通った人*19
清水幾太郎──その独特の語りかけ*20
羽仁五郎──「子供みたい」は最高のほめ言葉*21
臼井吉見──編集者ならではのバランス感覚*22
山本七平──岡チャンの愛読書*23
丸山眞男──「孤独」な「進歩派」の「自己内対話」*24
第2章 文藝春秋をつくった人びと
この章について
菊池寛──「非凡の人」の新しさ*25佐々木茂索──文春を救った人*26
- 菊池寛との違い
- 「まだこゝでは述べたくない」
- 新進作家としての芥川に兄事
- 編集室の空気が一変
- なぜ筆を折ったのか
第3章 滝田樗陰のいた時代
この章について
サヨナラ「中央公論」*28
- リアルな噂
- 「中央公論」を手にとるとき
- 名編集者・滝田樗陰
- 豪華な連載陣
- 時代を彩る編集者たち
- 思いがけない一本の電話
滝田樗陰──大正のスーパー・エディター*30
第4章 ラディカル・マイノリティの系譜
この章について
アメリカと「左翼」の照応*31
エリアー・カザン──裏切り者と呼ばれて*32
ドワイト・マクドナルド──コンサヴァティブなアナキスト*33
スーザン・ソンタグ──ラディカルな意志のスタイル*34
ハンター・トンプソン──ラディカル左翼な「ならず者 」*35
鶴見俊輔氏に聞く──アメリカ左翼知識人の孤独でフェアな表象*36
- 右と左のイデオロギーより隠れてほの見える「身振り」を
- キリスト教と共産主義の矛盾。さらに深くある苦しみ
- 「リベラル」をめぐる日米土壌のずれ。態度の相違
- 「左翼」を超えて依拠すべきもの。米国に収斂される日本
第5章 「戦後」の終わり
文春的なものと朝日的なもの*37
- 文春と朝日の対立構造
- ユーモアのなくなった保守派
- 一九七七年東大発表特集号
- もう一人の「あの人」
- 『諸君!』が変わった後
「戦後八十年」はないだろう*38
歴史の物差しのひとつとして*39
- 戦後二十年のころ
- 七〇年代の空気
- 一九七九年というポイント
- 二十年周期で変わる東京
- 戦後五十年と七十年の違い
- 後づけの解釈を回避せよ
あとがき
初出一覧
関連年表
索引
- 人名索引
- 作品名索引
- 紙誌名索引
- 事項索引
*1:『諸君!』一九九六年七月号
*2:『諸君!』一九九六年八月号
*3:『諸君!』一九九六年九月号
*4:『諸君!』一九九六年十月号
*5:『諸君!』一九九六年十一月号
*6:『諸君!』一九九六年十二月号
*7:『諸君!』一九九七年一月号
*8:『諸君!』一九九七年二月号
*9:『諸君!』一九九七年三月号
*10:『諸君!』一九九七年四月号
*11:『諸君!』一九九七年五月号
*12:『諸君!』一九九七年六月号
*13:『諸君!』一九九七年七月号
*14:『諸君!』一九九七年八月号
*15:『諸君!』一九九七年九月号
*16:『諸君!』一九九七年十月号
*17:『諸君!』一九九七年十一月号
*18:『諸君!』一九九七年十二月号
*19:『諸君!』一九九八年一月号
*20:『諸君!』一九九八年二月号
*21:『諸君!』一九九八年三月号
*22:『諸君!』一九九八年四月号
*23:『諸君!』一九九八年五月号
*24:『諸君!』一九九八年六月号
*28:(「ぐあんばれ『中央公論』」改題)=『諸君!』一九九七年七月号
*30:夏の文学教室(二〇一七年八月一日)での講演に加筆修正
*39:(「戦後八十年はもうないかもしれない──歴史の物差しのひとつとして」改題/インタビュー構成・橋本倫史)=『en-taxi』二〇一五年七月
(44)文庫本宝船
二〇〇九
池田俊彦『生きている二・二六』 ちくま文庫*1
大岡昇平『わが美的洗脳 大岡昇平芸術エッセイ集』 講談社文芸文庫*2
平山蘆江『東京おぼえ帳』 ウェッジ文庫*3
佐野正幸『昭和プロ野球を彩った「球場」物語』 宝島SUGOI文庫*4
見城徹『編集者という病い』 集英社文庫*5
喜多村筠庭『嬉遊笑覧』(五) 岩波文庫*6
魯迅/藤井省三訳『故郷/阿Q正伝』 光文社古典新訳文庫*7
久世光彦『向田邦子との二十年』 ちくま文庫*8
橋本敏男『増補 荷風のいた街』 ウェッジ文庫*9
野口冨士男『なぎの葉考・少女』 講談社文芸文庫*10
京須偕充『志ん朝の走馬灯』 ちくま文庫*11
マガジンハウス編『編集者の時代 雑誌作りはスポーツだ』 マガジンハウス文庫*12
青木玉『記憶の中の幸田一族 青木玉対談集』 講談社文庫*13
林達夫/高橋英夫編『林達夫芸術論集』 講談社文芸文庫*14
徳永康元『ブダペストの古本屋』 ちくま文庫*15
森孝一『青山二郎と文士たち』 里文出版*16
佐藤春夫『小説永井荷風伝 他三篇』 岩波文庫*17
西岡研介『スキャンダルを追え! 「噂の眞相」トップ屋稼業』 河出文庫*18
小沼丹『村のエトランジェ』 講談社文芸文庫*19
ロバート・J・リフトン/桝井迪夫他訳『ヒロシマを生き抜く 精神史的考察』上下 岩波現代文庫*20
赤塚不二夫『週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選』 文春文庫*21
大竹聡『中央線で行く東京横断ホッピーマラソン』 ちくま文庫*22
食満南北『芝居随想 作者部屋から』 ウェッジ文庫*23
山室信一・中野目徹校注『明六雑誌』(下) 岩波文庫*24
ジョゼフ・コンラッド/黒原敏行訳『闇の奥』 光文社古典新訳文庫*25
中山康樹『ビートルズから始まるロック名盤』 講談社文庫*26
柴田宵曲/小出昌洋編『漱石覚え書』 中公文庫*27
庄野潤三『けい子ちゃんのゆかた』 新潮文庫*28
松下竜一『豆腐屋の四季 ある青春の記録』 講談社文芸文庫*29
正岡子規『仰臥漫録』 角川ソフィア文庫*30
石割透編『芥川竜之介書簡集』 岩波文庫*31
ジョージ・オーウェル/高橋和久訳『一九八四年[新訳版]』 ハヤカワepi文庫*32
小島信夫『残光』 新潮文庫*33
ムッシュかまやつ『ムッシュ!』 文春文庫*34
出久根達郎『逢わばや見ばや 完結編』 講談社文庫*35
石川真澄『人物戦後政治 私の出会った政治家たち』 岩波現代文庫*36
開高健『ああ。二十五年』 光文社文庫*37
二〇一〇
大岡昇平・埴谷雄高『二つの同時代史』 岩波現代文庫*38
福島正実『未踏の時代 日本SFを築いた男の回想録』 ハヤカワ文庫JA*39
野口冨士男/武藤康史編『野口冨士男随筆集 作家の手』 ウェッジ文庫*40
かんべむさし『ミラクル三年、柿八年』 小学館文庫*41
西村賢太『暗渠の宿』 新潮文庫*42
J・D・サリンジャー/野崎孝訳『フラニーとゾーイー』 新潮文庫*43
小西甚一『古文の読解』 ちくま学芸文庫*44
阿川弘之『桃の宿』 講談社文芸文庫*45
武田花『犬の足あと猫のひげ』 中公文庫*46
宮脇俊三『私の途中下車人生』 角川文庫*47
別冊宝島編集部編『プロレス暗夜行路』 宝島SUGOI文庫*48
山本七平『昭和東京ものがたり』1 2 日経ビジネス人文庫*49
斎藤一郎編訳『ゴンクールの日記』上下 岩波文庫*50
最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』上下 新潮文庫*51
安原喜弘編『中原中也の手紙』 講談社文芸文庫*52
田口久美子『書店繁盛記』 ポプラ文庫*53
久野収・鶴見俊輔『思想の折り返し点で』 岩波現代文庫*54
永井良和・橋爪紳也『南海ホークスがあったころ』 河出文庫*55
ポール・ヴァレリー/恒川邦夫訳『精神の危機 他十五篇』 岩波文庫*56
片岡義男『文房具を買いに』 角川文庫*57
江弘毅『街場の大阪論』 新潮文庫*58
伊丹万作/大江健三郎編『伊丹万作エッセイ集』 ちくま学芸文庫*59
ジャック・ケルアック/青山南訳『オン・ザ・ロード』 河出文庫*60
マルクス/長谷川宏訳『経済学・哲学草稿』 光文社古典新訳文庫*61
四方田犬彦『先生とわたし』 新潮文庫*62
種村季弘『雨の日はソファで散歩』 ちくま文庫*63
佐多稲子『夏の栞』 講談社文芸文庫*64
岡潔『春の草』 日経ビジネス人文庫*65
渡辺和博とタラコプロダクション『金魂巻 現代人気職業三十一の金持ビンボー人の表層と力と構造』 主婦の友社*66
四方田犬彦編『鈴木清順エッセイ・コレクション』 ちくま文庫*67
吉村昭『戦艦武蔵ノート』 岩波現代文庫*68
中島らも・ミスター・ヒト『クマと闘ったヒト』 MF文庫ダ・ヴィンチ*69
菊地成孔『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール 世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間』 小学館文庫*70
大西巨人『地獄篇 三部作』 光文社文庫*71
カレル・チャペック/飯島周編訳『カレル・チャペック旅行記コレクション オランダ絵図』 ちくま文庫*72
山田有策『ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 尾崎紅葉の「金色夜叉」』 角川ソフィア文庫*73
佐藤泰志『海炭市叙景』 小学館文庫*74
三田村鳶魚/柴田宵曲編『俠客 と角力 』 ちくま学芸文庫*75
深沢七郎『生きているのはひまつぶし』 光文社文庫*76
池島信平・嶋中鵬二聞き手『文壇よもやま話』上 中公文庫*77
小林信彦『映画が目にしみる 増補完全版』 文春文庫*78
西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』 角川文庫*79
中山康樹『ジョン・レノンから始まるロック名盤』 講談社文庫*80
プルースト/吉川一義訳『失われた時を求めて1 スワン家のほうへⅠ』 岩波文庫*81
根本敬『人生解毒波止場』 幻冬舎文庫*82
二〇一一
山口昌男『内田魯庵山脈』上下 岩波現代文庫*83
高橋良平+東京創元社編集部編『東京創元社文庫解説総目録』 東京創元社*84
中原昌也『待望の短篇は忘却の彼方に』 河出文庫*85
池波正太郎『そうざい料理帖』巻一・巻二 平凡社ライブラリー*86
ゴンチャロフ/井上満訳『断崖』(四) 岩波文庫*87
嵐山光三郎『追悼の達人』 中公文庫*88
中野正夫『ゲバルト時代』 ちくま文庫*89
永井龍男『へっぽこ先生 その他』 講談社文芸文庫*90
大木金太郎/太刀川正樹訳『自伝 大木金太郎 伝説のパッチギ王』 講談社+α文庫*91
稲田耕三『高校放浪記』 角川文庫*92
常盤新平『銀座旅日記』 ちくま文庫*93
奥本大三郎『楽しき熱帯』 講談社学術文庫*94
ジュリエット・B・ショア/森岡孝二監訳『浪費するアメリカ人』 岩波現代文庫*95
貴田庄『小津安二郎美食三昧』関東編・関西編 朝日文庫*96
赤塚不二夫『赤塚不二夫120%』 小学館文庫*97
大村彦次郎『文壇挽歌物語』 ちくま文庫*98
柄谷行人・中上健次 『柄谷行人中上健次全対話』 講談社文芸文庫*99
文藝春秋編『想い出の作家たち』 文春文庫*100
横尾忠則『芸術ウソつかない 横尾忠則対談集』 ちくま文庫*101
新島繁『蕎麦の事典』 講談社学術文庫*102
徳大寺有恒『ぼくの日本自動車史』 草思社文庫*103
帝国データバンク監修『最新2012年版 帝国データバンクのパッとわかる業界地図』 宝島SUGOI文庫*104
富士川英郎『読書清遊 富士川英郎随筆選』 講談社文芸文庫*105
吉田喜重『小津安二郎の反映画』 岩波現代文庫*106
藤澤清造『根津権現裏』 新潮文庫*107
都築響一『珍日本超老伝』 ちくま文庫*108
小島政二郎『食いしん坊』 河出文庫*109
吉田健一『交遊録』 講談社文芸文庫*110
寺田寅彦『地震雑感/津浪と人間』 中公文庫*111
小林秀雄『小林秀雄全文芸時評集』上下 講談社文芸文庫*112
七尾和晃『闇市の帝王』 草思社文庫*113
渡辺温『アンドロギュノスの裔 』 創元推理文庫*114
澤宮優『ドラフト1位』 河出文庫*115
荻原魚雷『本と怠け者』 ちくま文庫*116
ナボコフ/貝澤哉訳『カメラ・オブスクーラ』 光文社古典新訳文庫*117
大江健三郎『読む人間』 集英社文庫*118
阿川弘之『お早く御乗車ねがいます』 中公文庫*119
橋口侯之介『江戸の本屋と本づくり』 平凡社ライブラリー*120
北杜夫『マンボウ家族航海記』 実業之日本社文庫*121
リービ英雄『日本語を書く部屋』 岩波現代文庫*122
山野浩一『鳥はいまどこを飛ぶか』 創元SF文庫*123
津野海太郎『ジェローム・ロビンスが死んだ』 小学館文庫*124
藤枝静男『志賀直哉・天皇・中野重治』 講談社文芸文庫*125
団鬼六『悦楽王』 講談社文庫*126
古今亭志ん朝『世の中ついでに生きてたい』 河出文庫*127
岡本喜八『マジメとフマジメの間』 ちくま文庫*128二〇一二
ジョン・バイロン・ロバート・パック/田畑暁生訳『龍のかぎ爪 康生』上下 岩波現代文庫*129
山田修爾『ザ・ベストテン』 新潮文庫*130
管啓次郎『狼が連れだって走る月』 河出文庫*131
今尾恵介『地図の遊び方』 ちくま文庫*132
藤井貞和編『折口信夫古典詩歌論集』 岩波文庫*133
谷川俊太郎『一時停止』 草思社文庫*134
ジャン=リュック・ゴダール/奥村昭夫訳『ゴダール 映画史(全)』 ちくま学芸文庫*135
安部ヨリミ『スフィンクスは笑う』 講談社文芸文庫*136
美濃部美津子『おしまいの噺』 アスペクト文庫*137
宮本常一『民俗のふるさと』 河出文庫*138
吉行淳之介編『酔っぱらい読本』 講談社文芸文庫*139
水上滝太郎『銀座復興 他三篇』 岩波文庫*140
「銀座百点」編集部編『私の銀座』 新潮文庫*141
イタロ・カルヴィーノ/須賀敦子訳『なぜ古典を読むのか』 河出文庫*142
岡田茉莉子『女優 岡田茉莉子』 文春文庫*143
石井輝男・福間健二『完本 石井輝男映画魂』 ワイズ出版映画文庫*144
由良君美『みみずく偏書記』 ちくま文庫*145
マシャード・ジ・アシス/武田千香訳『ブラス・クーバスの死後の回想』 光文社古典新訳文庫*146
藤島泰輔『孤獨の人』 岩波現代文庫*147
浦西和彦編『「酒」と作家たち』 中公文庫*148
横山剣『クレイジーケンズ マイ・スタンダード』 小学館文庫*149
松本尚久編『落語を聴かなくても人生は生きられる』 ちくま文庫*150
荒川洋治『詩とことば』 岩波現代文庫*151
岡本綺堂『三浦老人昔話』 中公文庫*152
澁澤龍彥『私の戦後追想』 河出文庫*153
大川渉『酒場めざして』 ちくま文庫*154
加藤郁乎『俳人荷風』 岩波現代文庫*155
高橋一清『編集者魂』 集英社文庫*156
中野淳『青い絵具の匂い』 中公文庫*157
久生十蘭『久生十蘭「従軍日記」』 講談社文庫*158
呉智英『健全なる精神』 双葉文庫*159
野見山暁治『四百字のデッサン』 河出文庫*160
講談社文芸文庫編『個人全集月報集』 講談社文芸文庫*161
ダシール・ハメット/小鷹信光訳『マルタの鷹』 ハヤカワ文庫*162
幸田文『増補 幸田文 対話』上下 岩波現代文庫*163
三好十郎『浮標 』 ハヤカワ演劇文庫*164
小沢信男『東京骨灰紀行』 ちくま文庫*165
復本一郎編『井月句集』 岩波文庫*166
読売新聞社編『茶人物語』 中公文庫*167
鈴木五郎『戦後日本民間航空のあけぼの』 光人社NF文庫*168
藤田潔『テレビ快男児』 小学館文庫*169
松本清張『岡倉天心』 河出文庫*170
百田尚樹『「黄金のバンタム」を破った男』 PHP文芸文庫*171
シュート・アロー『東京ジャズメモリー』 文芸社セレクション*172
藤沢周平・徳永文一『甘味辛味』 文春文庫*173
二〇一三
紅野敏郎・紅野謙介・千葉俊二・宗像和重・山田俊治編『日本近代短篇小説選 明治篇1』 岩波文庫*174
川勝正幸『ポップ中毒者の手記(約10年分)』 河出文庫*175
澤島忠『沢島忠全仕事 ボンゆっくり落ちやいね』 ワイズ出版映画文庫*176
鳥居龍蔵『ある老学徒の手記』 岩波文庫*177
正宗白鳥『文壇五十年』 中公文庫*178
日下三蔵編『大坪砂男全集1 立春大吉』 創元推理文庫*179
生島遼一『春夏秋冬』 講談社文芸文庫*180
ウンベルト・エーコ/和田忠彦訳『小説の森散策』 岩波文庫*181
末松太平『私の昭和史』上下 中公文庫*182
井上ひさし文/山藤章二画『新東海道五十三次』 河出文庫*183
植草甚一『ぼくは散歩と雑学がすき』 ちくま文庫*184
田中眞澄『小津安二郎周游』上下 岩波現代文庫*185
丸谷才一『人間的なアルファベット』 講談社文庫*186
松本清張/宮部みゆき編『戦い続けた男の素顔』 新潮文庫*187
藤本義一『鬼の詩/生きいそぎの記』 河出文庫*188
村尾嘉陵/阿部孝嗣訳『江戸近郊道しるべ』 講談社学術文庫*189
笹目浩之『寺山修司とポスター貼りと。』 角川文庫*190
グレゴリ青山『新装版 旅のグ』 ちくま文庫*191
ナサニエル・ウェスト/丸谷才一訳『孤独な娘』 岩波文庫*192
柳家小さん・興津要『芸談・食談・粋談』 中公文庫*193
矢野誠一『にっぽん藝人伝』 河出文庫*194
折口信夫/安藤礼二編『折口信夫対話集』 講談社文芸文庫*195
C・アウエハント/小松和彦・中沢 新一・飯島吉晴・古家信平訳『鯰絵─民俗的想像力の世界』 岩波文庫*196
柳田國男『先祖の話』 角川ソフィア文庫*197
NHK取材班『NHKスペシャル 生活保護3兆円の衝撃』 宝島SUGOI文庫*198
半藤一利『安吾さんの太平洋戦争』 PHP文庫*199
山根貞男・安井喜雄編『加藤泰、映画を語る』 ちくま文庫*200
織田作之助『夫婦善哉 正続 他十二篇』 岩波文庫*201
谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』 中公文庫*202
宮武外骨『震災画報』 ちくま学芸文庫*203
中原中也訳『ランボオ詩集』 岩波文庫*204
前間孝則『技術者たちの敗戦』 草思社文庫*205
丸谷才一『合本 挨拶はたいへんだ』 朝日文庫*206
大村彦次郎『文壇さきがけ物語』 ちくま文庫*207
岡倉一雄『父 岡倉天心』 岩波現代文庫*208
ダニロ・キシュ/山崎佳代子訳『若き日の哀しみ』 創元ライブラリ*209
梅崎春生『狂い凧』 講談社文芸文庫*210
ピーター・バラカン『ピーター・バラカンのわが青春のサウンドトラック』 光文社知恵の森文庫*211
マラマッド/阿部公彦訳『魔法の樽 他十二篇』 岩波文庫*212
鹿島茂『昭和怪優伝 帰ってきた昭和脇役名画館』 中公文庫*213
田中康夫『なんとなく、クリスタル』新装版 河出文庫*214
小島政二郎『小説 永井荷風』 ちくま文庫*215
エドワード・サイデンステッカー/安西徹雄訳『東京 下町山の手』 講談社学術文庫*216
ミラン・クンデラ/西永良成訳『笑いと忘却の書』 集英社文庫*217
川崎長太郎『老残 死に近く』 講談社文芸文庫*218
二〇一四
村上一郎/竹内洋解説『岩波茂雄と出版文化』 講談社学術文庫*219
小林秀雄『直観を磨くもの 小林秀雄対話集』 新潮文庫*220
鈴木則文『新トラック野郎風雲録』 ちくま文庫*221
講談社編『東京オリンピック』 講談社文芸文庫*222
『文語訳 新約聖書 詩篇付』 岩波文庫*223
ジェイムズ・サーバー/鳴海四郎訳『虹をつかむ男』 ハヤカワepi文庫*224
小沼丹『珈琲挽き』 講談社文芸文庫*225
夏目漱石『坑夫』 岩波文庫*226
井上ひさし『完本 ベストセラーの戦後史』 文春学藝ライブラリー*227
J・D・サリンジャー/村上春樹訳『フラニーとズーイ』 新潮文庫*228
鬼海弘雄『世間のひと』 ちくま文庫*229
林芙美子『放浪記』 岩波文庫*230
アウグスティヌス/山田晶訳『告白』Ⅰ 中公文庫*231
中野渡進『球団と喧嘩してクビになった野球選手』 双葉文庫*232
南伸坊・糸井重里『黄昏 』 新潮文庫*233
中田薫文/中筋純写真/山崎三郎編『総天然色廃墟本remix』 ちくま文庫*234
C・シルヴェスター編/新庄哲夫他訳『インタヴューズ』ⅠⅡ 文春学藝ライブラリー*235
吉田健一『英国の青年』 講談社文芸文庫*236
バルバラ/亀谷乃里訳『赤い橋の殺人』 光文社古典新訳文庫*237
ソポクレース/中務哲郎訳『アンティゴネー』 岩波文庫*238
岡潔『春宵十話』 角川ソフィア文庫*239
ジョン・クラカワー/佐宗鈴夫訳『信仰が人を殺すとき』上下 河出文庫*240
横田増生『評伝ナンシー関』 朝日文庫*241
尾崎翠『第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇』 岩波文庫*242
吉行淳之介『吉行淳之介 娼婦小説集成』 中公文庫*243
檀ふみ編『映画狂時代』 新潮文庫*244
ヴァルター・ベンヤミン/浅井健二郎編訳『ベンヤミン・コレクション7 〈私〉記から超〈私〉記へ』 ちくま学芸文庫*245
長谷川渓石画/進士慶幹・花咲一男注解『江戸東京実見画録』 岩波文庫*246
NHKスペシャル取材班『日本海軍400時間の証言』 新潮文庫*247
山田風太郎『戦中派復興日記』 小学館文庫*248
酒井潔『日本歓楽郷案内』 中公文庫*249
ジェームズ・M・ケイン/田口俊樹訳『カクテル・ウェイトレス』 新潮文庫*250
古川緑波『ロッパ食談 完全版』 河出文庫*251
植草甚一『こんなコラムばかり新聞や雑誌に書いていた』 ちくま文庫*252
テリー・イーグルトン/大橋洋一訳『文学とは何か』上下 岩波文庫*253
林忠彦『文士の時代』 中公文庫*254
谷崎潤一郎/山折哲雄編『恋愛及び色情』 角川ソフィア文庫*255
荒木一郎『ありんこアフター・ダーク』 小学館文庫*256
杉坂圭介『飛田で生きる』 徳間文庫カレッジ*257
竹西寛子『五十鈴川の鴨』 岩波現代文庫*258
辰巳ヨシヒロ『劇画暮らし』 角川文庫*259
川崎長太郎『泡/裸木』 講談社文芸文庫*260
渡辺守章訳『マラルメ詩集』 岩波文庫*261
芳賀日出男『日本の民俗 暮らしと生業』 角川ソフィア文庫*262
なべおさみ『病室の「シャボン玉ホリデー」』 文庫ぎんが堂*263
二〇一五
新潮社小林秀雄全集編集室編『この人を見よ 小林秀雄全集月報集成』 新潮文庫*264
丸谷才一『腹を抱へる 丸谷才一エッセイ傑作選1』 文春文庫*265
後藤繁雄編『独特老人』 ちくま文庫*266
五木寛之『流されゆく日々』6 双葉文庫*267
赤川次郎『三毛猫ホームズの遠眼鏡』 岩波現代文庫*268
内田裕也『ありがとうございます』 幻冬舎アウトロー文庫*269
文藝春秋編『もの食う話』 文春文庫*270
山平重樹『高倉健と任俠映画』 徳間文庫カレッジ*271
辰野隆『忘れ得ぬ人々と谷崎潤一郎』 中公文庫*272
駒田牧子/渡邊正憲監修『根付 NETSUKE』 角川ソフィア文庫*273
M・マクルーハン・Q・フィオーレ/門林岳史訳『メディアはマッサージである 影響の目録』 河出文庫*274
講談社文芸文庫編『素描 埴谷雄高を語る』 講談社文芸文庫*275
木下彪『明治詩話』 岩波文庫*276
足立巻一『やちまた』上下 中公文庫プレミア*277
出久根達郎『隅っこの昭和』 草思社文庫*278
中条省平編『COM傑作選 上 1967~1969』 ちくま文庫*279
里中哲彦・遠山修司『ビートルズを聴こう』 中公文庫*280
川上讓治『すとりっぷ小屋に愛をこめて』 人間社文庫*281
八代目桂文楽・暉峻康隆『文楽の落語藝談』 河出文庫*282
レム・コールハース/太田佳代子・渡辺佐智江訳『S,M,L,XL+』 ちくま学芸文庫*283
安藤昇述・山口猛『映画俳優 安藤昇』 ワイズ出版映画文庫*284
田岡一雄『完本 山口組三代目 田岡一雄自伝』 徳間文庫カレッジ*285
エリック・ホッファー/柄谷行人訳『現代という時代の気質』 ちくま学芸文庫*286
宮崎市定『中国史』上下 岩波文庫*287
NHKスペシャル取材班編『日本人はなぜ戦争へと向かったのか メディアと民衆・指導者編』 新潮文庫*288
夢野久作『近世快人伝』 文春学藝ライブラリー*289
四方田犬彦『ニューヨークより不思議』 河出文庫*290
中島らも/小堀純編『中島らもエッセイ・コレクション』 ちくま文庫*291
海野十三『獏鸚 』 創元推理文庫*292
デイヴィッド・ハルバースタム/峯村利哉訳『ザ・フィフティーズ』1 ちくま文庫*293
クヌート・ハムスン/冨原眞弓訳『ヴィクトリア』 岩波文庫*294
藤子不二雄Ⓐ『81歳いまだまんが道を···』 中公文庫*295
深代惇郎『深代惇郎の天声人語』 朝日文庫*296
高見順『わが胸の底のここには』 講談社文芸文庫*297
北上次郎『勝手に! 文庫解説』 集英社文庫*298
山川方夫/高崎俊夫編『親しい友人たち』 創元推理文庫*299
マルコム・カウリー/小笠原豊樹訳『八十路から眺めれば』 草思社文庫*300
徳岡孝夫『五衰の人 三島由紀夫私記』 文春学藝ライブラリー*301
森鷗外/池内紀編注『椋鳥通信』上中下 岩波文庫*302
尾崎士郎『小説四十六年』 中公文庫*303
日下部五朗『シネマの極道』 新潮文庫*304
梅崎春生『悪酒の時代/猫のことなど』 講談社文芸文庫*305
ヴァルター・ベンヤミン/浅井健二郎編訳『パリ論/ボードレール論集成』 ちくま学芸文庫*306
吾妻ひでお『逃亡日記』 NICHIBUN BUNKO*307
吉本隆明・ハルノ宵子『開店休業』 幻冬舎文庫*308
二〇一六
西村賢太編『田中英光傑作選』 角川文庫*309
安岡章太郎『文士の友情 吉行淳之介の事など』 新潮文庫*310
木山捷平『酔いざめ日記』 講談社文芸文庫*311
佐伯泰英『惜櫟荘 だより』 岩波現代文庫*312
松本隆『エッセイ集 微熱少年』 立東舎文庫*313
檀一雄『太宰と安吾』 角川ソフィア文庫*314
杉江由次『サッカーデイズ』 小学館文庫*315
徳田秋聲『爛 』 徳田秋聲記念館文庫*316
松井浩『打撃の神髄 榎本喜八伝』 講談社+α文庫*317
大岡昇平『ゴルフ 酒 旅』 中公文庫*318
ウィース/宇多五郎訳『スイスのロビンソン』上下 岩波文庫*319
福田恆存『人間とは何か』 文春学藝ライブラリー*320
(42)人声天語 2
2009年(平成二十一年)
私も 歌舞伎座を失ないたくない*1- 捕えられたら命乞いをしろと本居宣長は言う*2
- 二〇〇九年度版の『文藝手帖』の「寄稿家住所録抄」を眺めながら*3
- 今年のR-1ナンバー1をとったのは実は中川昭一だ*4
- 平成二十一年日本文化私観*5
- 「百年に一度の大不況」だからこそ政治家のなすべきこと*6
- 第八十回メーデーと春の叙勲*7
- 「ニュートップス」を失なったら新宿のどこで打ち合わせをすれば良いのだろう*8
- 人類月到達四十周年と相前後してマイケルは月に召された*9
- この夏、東映の女優と男優が死んだ*10
- ようやく団塊の世代内閣が誕生した*11
- 加藤和彦の自殺にショックを受けた*12
2010年(平成二十二年)
- 森繁久彌と水の江滝子、その二人の縁*13
- 二〇〇九・平成二十一年の終わりに*14
- 二年半振りで行った新大阪の新幹線構内から水了軒が消えていた*15
- 民主党が『外交フォーラム』を廃刊させた*16
- 九年振りのボブ・ディランのコンサートは素晴らしかった*17
- サヨウナラ 井上ひさしさん*18
- 私はここ数年 隆の山に夢中だ*19
- 六〇年安保から五十年の夏に大相撲が中止になる!?*20
- 横綱白鵬に私も感動した*21
- 実は今は旧作日本映画を見る〝黄金時代〟だ*22
- 両国国技館の一階に検問所が出来て私は寂しい*23
- 本屋やCDショップが街から消えたなら*24
2011年(平成二十三年)
- 二〇一〇年秋に神保町から消えた三つ*25
- 来年は大正百年だ*26
- 大相撲の将来を考えるなら相撲協会は一階席の検札を廃止すべきだ*27
- 今月も大相撲のことを*28
- 三月十一日午後二時四十五分までのトップニュースと石原慎太郎の「天罰」発言*29
- 私も蒼国来を支援する*30
- 五月技量審査場所の千秋楽を桝席で見た*31
- 今、反原発を口にすることは簡単だが*32
- 魁皇が引退し、『ぴあ』が休刊した時、原田芳雄が亡くなった*33
- 九段会館のこと*34
- 地デジに切り替わるまで、そして切り替わってから*35
- 栃ノ心よ お前もか*36
2012年(平成二十四年)
- 清武GMの記者会見についての読売の報道は北朝鮮と変りない*37
- 私はもう明治物の長篇を書けないかもしれない*38
- 相撲ブームの復活は稀勢の里にかかっている*39
- 『水戸黄門』の最終回に金正日が亡くなったことを憶えている人はどれぐらいいるだろうか*40
- サヨウナラ渋谷の児童会館*41
- 尖閣諸島問題も一九七二年に始まる*42
- 旭天鵬優勝の意味するもの*43
- 小沢一郎の驚くべき大スキャンダル*44
- ちょうど百年前の日記から*45
- 浅草から映画館が消える時*46
- 十年ひと昔*47
- テレビのワイドショーはますますひどくなってゆく*48
2013年(平成二十五年)
- サヨウナラ小沢昭一さん*49
- 黒田夏子さんおめでとうございます*50
- 昭和が完全に終わって行く*51
- 雅山が引退したらあの青年はどうなるのだろう*52
- 井の頭線には何の罪もないのに*53
- NHKテレビの大相撲中継が始まった日に北の湖は生まれた*54
- 私もまた「あまちゃん」にはまっている*55
- 「猛烈な暑さ」の中で「猛烈」という言葉を考える*56
- 関東大震災から九十年目の年に*57
- 二〇二〇年の東京オリンピックに私が反対する理由*58
- 私の住む町からCDショップが消えた*59
2014年(平成二十六年)
- ポール・マッカートニーのコンサートは素晴らしかった*60
- 常盤(新平)さんも山口(昌男)さんもいない新たな年*61
- サヨウナラ大瀧詠一さん*62
- 歴史における「事実」と「真実」とは*63
- 増税と「笑っていいとも!」の終了が重なった春*64
- ボブ・ディランは革新なのだろうか保守なのだろうか*65
- 大相撲はいよいよ新しい時代に入った*66
- 都市計画の合理性という伝統はいつ消えてしまったのだろう*67
- 名画座はもはや滅び行く空間なのだろうか*68
- 思い出の空間がまた、次々と消えて行く*69
- 最近の校閲の人に思うこと*70
- かつての予備校──代ゼミや駿台はまるで旧制高校のような場所だった*71
2015年(平成二十七年)
(41)続・酒中日記
Ⅰ 二〇〇九年十一月七日~二〇一〇年十一月二十四日
亀和田さんと近田さんと三人だけでコアな話ができて楽しかった*1
サンタさんがイキ君にウェンディーズのチーズバーガーをプレゼント*2
見事な優勝おめでとう朝青龍*3
松山俊太郎先生と二日連続して飲めた私たちは幸福者だ*4
相撲、ディラン、相撲、ディラン、歌舞伎、ディラン、ディラン*5
ブルース・スプリングスティーンの『青春の叫び』をレコードで聴く*6
『酒中日記』の授賞式の夜に岡林信康のコンサートを見ていた*7
実は私は十日間近く死んでいたのです*8
三軒茶屋の「森の子」よサヨウナラ*9
芝居見ながら弁当食えない新橋演舞場!*10
白鵬が千代の富士の記録を抜いたのはジミヘンの命日だった*11
サヨウナラ「ももこ」、楽しかった思い出をありがとう*12
NHKは白鵬の連勝を止めた稀勢の里のインタビューより鳥羽一郎ショーを優先させた*13
Ⅱ 二〇一〇年十二月三日~二〇一二年一月二日
年三百日海外にいる植島さんと一週間で三度も新宿で会った*14
「物言いは?」と陛下もおっしゃった*15
社長内定者と知らずに続けて三人も会ってしまったパーティーの夜*16
こういう時だからこそ出来るだけ街で飲み歩かなければ*17
昭和の日はビーフカツ、そして荷風忌はもちろんカツ丼*18
天童荒太さんと私は誕生日が一緒です*19
今から浜松町でメシ喰おうと思ってたんだ、とその運転手は言った*20
「猫目」で中原さんと会えて私は嬉しい*21
美苑寿司の岡山バラちらし寿司の味を私はけっして忘れない*22
医大通りの「医大」って東京医科大学のことだよ*23
日本のサリンジャーのベンツで銀座まで送ってもらい「ザボン」に飲みに行った*24
最初のタクシー運転手には間違った場所に連れて行かれ、次の運転手には叱られてしまった*25
西村賢太さんと「維新號」で焼酎飲んで肉まん食べたあと「ザボン」に行きました*26
Ⅲ 二〇一二年一月七日~二〇一三年一月二十七日
鶴竜力三郎関、あなたが白鵬を破った日、回向院前の路上で、バンザイ三唱の音頭をとったオジさんは私です*27
コンビニの幕の内弁当をつまみに家で角ハイ飲むのもなかなかおつ なものだよ*28
木の芽時になるとヘンな御曹司が出てくるね*29
大黒屋カツドン食べる荷風忌に*30
国技館、日比谷公会堂、平成中村座、国技館、唐組、国技館、平成中村座*31
庄司薫さんと新宿をクルージングした夜*32
神保町の「魚百」に冷や汁が戻って来ました*33
『ラ・マンチャの男』とビーチ・ボーイズのコンサートをハシゴしようとする私はオバカでしょうか*34
座談会の仕事があっても私は栃煌山の初金星を見逃さない*35
閉館前の浅草名画座に岡村靖幸が昭和残俠伝を見に来ていた*36
横綱日馬富士の五連敗は予想通りだったね*37
小沢昭一さんの通夜と中村勘三郎さんの告別式に続けて出席した*38
大阪のグランジを失いたくない*39
Ⅳ 二〇一三年二月二日~二〇一四年三月二十六日
二日続けてロマンスカーの中でサントリーの缶ハイボールを飲んでしまった*40
『ジャンゴ』と『シュガーマン』をそれぞれ千円で見た*41
この夏には私の初の語り下し本が書店に並んでいるはず*42
重松清さんあなたは毎日飲み歩いているのですか?*43
花金の夜九時過ぎ、銀座「ロックフィッシュ」に十五名の団体客がやって来たという*44
イキシンヤが生ビールを拒んだ理由は?*45
暑くて暑くて家飲み(角の水割り)ばかりしている*46
講談社三賞パーティーの会場の片隅でカレーを食べていたら「ザボン」の美女軍団に見つかってしまった*47
このひと月で銀座の「よし田」に三回通ってしまいました*48
新宿の白川郷がホテルとして残っていたのか!*49
君は「猫鉄」を見たか!*50
私は今年もツボ呑ミクスを続けます*51
芥川・直木賞のパーティー、私は間違って 東京會舘に行ってしまいました*52
神保町さくら通り「げんぱち」の歴史を御存じか*53
特別編 二〇一四年四月十日~二〇一四年四月十九日
映画『酒中日記』撮影日記*54
(40)昭和の子供だ君たちも
第一章 世代を語ることは歴史を語ること*1
第二章 『仁義なき戦い 広島死闘篇』における山中正治と大友勝利の対照性について*2
第三章 〝予科練帰り〟の人たち*3
第四章 六全協の決定に一番ショックを受けた世代は*4
第五章 六〇年安保のあとでベストセラー、ロングセラーとなった『されど、われらが日々──』とそれに反発した同世代人*5
第六章 「その状況を」「よく捉えていた」大江健三郎の『われらの時代』*6
第七章 これがおれたちの時代だ、と『われらの時代』の靖男は言う*7
第八章 「新しい次元」に時代がすべり込んでいった昭和三十一年*8
第九章 昭和十二年(及び昭和十三年早生まれ)の人たちの世代とは*9
第十章 「六全協」を知らない若者たちが六〇年安保闘争の中心だった*10
第十一章 六〇年安保の新人類から二十年後の本当の新人類たち*11
第十二章 シラケ世代そしてモラトリアム世代と呼ばれた「最後の旧人類」*12
第十三章 「シラケ世代」の高卒選手たちはなぜプロ野球ですぐには活躍出来なかったのか*13
第十四章 第一次オタク世代が今の日本文化を先導する*14
第十五章 団塊、全共闘、そして安中派*15
第十六章 昭和二十五年生まれ、昭和二十六年生まれ、そして昭和二十七年生まれ*16
第十七章 DCブランドブームそして日本語ロックの大ブレイクを生み出した世代*17
第十八章 最後の「昭和の子供」たちは誰か?*18
あとがき