柄谷行人集中連載(聞き手=三宅芳夫・王寺賢太)「20世紀・近代・社会主義」

『週刊読書人』連載 01(00.12.01) 20世紀・近代・社会主義 「社会主義」の系譜学 資本主義に対抗して ポストモダンの超克 「NAM」の原理 労働運動の回復 「内在的闘争」と「超出的闘争」 「二〇世紀システム」 その構造と批判の文脈 アソシエーション 生産様…

王寺賢太/モナドの窓 パリ文芸通信

01(98.01.09) ネグリ、イタリアへの帰還 解放された独房の扉をみずから閉じる?*1 02(98.02.13) 共和国は記念する 歴史的正統性を付与する必死の劇*2 03(98.03.13) 魅力をもって迫る自殺論 高失業率と社会の先行き不安を背景に*3 04(98.04.17) パリのまなざ…

浅田彰/スキャンダラスな午後

01(1985.01) 『チャンドス卿の手紙』から『バラの騎士』へ 02(1985.02) ヴァーミリオンサンズの光 03(1985.03) ラヴェルの歌 今回はフランス語のお勉強をかねて··· 04(1985.04) アンチ・ディーヴァ カストラートの夢 05(1985.05) ニューヨーク日記から 06(19…

(53)最後の人声天語

坪内祐三『最さい後ごの人じん声せい天てん語ご』、文藝春秋〔文春新書1297〕、2021年1月20日第1刷発行イラストレーション◎中野翠 2015年(平成二十七年) いつの日か私は学研の「現代日本の文学」を全巻揃えることが出来るだろうか*1 「から」はあった方が…

(52)文庫本千秋楽

坪内祐三『文庫本千秋楽』、本の雑誌社、二〇二〇年十一月二十五日初版第一刷発行デザイン 重実生哉 文庫本を狙え! 二〇一六 木下杢太郎/岩阪恵子選『木下杢太郎随筆集』 講談社文芸文庫*1 十川信介編『漱石追想』 岩波文庫*2 久住昌之『野武士、西へ』 集…

(51)玉電松原物語

坪内祐三『玉たま電でん松まつ原ばら物もの語がたり』、新潮社、発行 二〇二〇年十月十五日装画・地図・扉画 いとう良一装幀 新潮社装幀室 第一章 四谷軒牧場とブースカ*1 第二章 スーパー「オオゼキ」がリニューアルオープンした*2 第三章 サヨウナラ「遠藤…

(50)みんなみんな逝ってしまった、けれど文学は死なない。

坪内祐三『みんなみんな逝いってしまった、けれど文学ぶんがくは死しなない。』、幻戯書房、二〇二〇年七月十五日第一刷発行装丁 細野綾子 第1章 文壇おくりびと 福田恆存──嫉妬心がない保守思想家*1 梅棹忠夫と山口昌男が鰻を食べた一九八八年春*2 山口昌男…

(49)本の雑誌の坪内祐三

坪内祐三『本の雑誌の坪内祐三』、幻戯書房、二〇二〇年六月二十五日初版第一刷発行年譜作成 川口則弘本文イラスト 沢野ひとし/口絵・本文レイアウト 金子哲郎装丁 クラフト・エヴィング商會[吉田浩美・吉田篤弘] いつまでも読書中 坪内祐三 雑誌の目次を…

(48)テレビもあるでよ

坪内祐三『テレビもあるでよ』、河出書房新社、二〇一八年一一月二〇日初版印刷/二〇一八年一一月三〇日初版発行イラストレーション●もりわきりえブックデザイン●鈴木成一デザイン室 Ⅰ 久し振りで「笑点」を三週続けて見た*1 〝ブースカ〟が待ち遠しい、で…

(47)新・旧 銀座八丁 東と西

坪内祐三『新しん・旧きゆう 銀座八丁ぎんざはつちよう 東ひがしと西にし』、講談社、二〇一八年一〇月一六日第一刷発行装画・装幀・挿画/南伸坊地図(P7)/アトリエ・プラン プロローグ*1 変り行く銀座 ノスタルジーだけでは語れない、奥行きのある街 常…

(46)昼夜日記

坪内祐三『昼夜日記』、本の雑誌社、二〇一八年十月五日初版第一刷発行装幀 多田進帯イラスト 沢野ひとし 二〇一一年一月~二〇一一年十二月 『人間通になる読書術』を二百円で二冊も見つけてしまったよ*1 清瀬海と春日錦のテレフォン相撲に萌えました*2 ツ…

(45)右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。

坪内祐三『右みぎであれ左ひだりであれ、思想しそうはネットでは伝わらない。』、幻戯書房、二〇一八年一月十五日第一刷発行装丁 細野綾子 第1章 戦後論壇の巨人たち この章について 福田恆存──「保守反動」と呼ばれた正論家*1 田中美知太郎──歴史の真実を語…

(44)文庫本宝船

坪内祐三『文庫本宝船』、本の雑誌社、二〇一六年八月二十五日初版第一刷発行デザイン 重実生哉 二〇〇九 池田俊彦『生きている二・二六』 ちくま文庫*1 大岡昇平『わが美的洗脳 大岡昇平芸術エッセイ集』 講談社文芸文庫*2 平山蘆江『東京おぼえ帳』 ウェッ…

(43)昭和にサヨウナラ

坪内祐三『昭和にサヨウナラ』、扶桑社、二〇一六年四月一日初版第一刷発行装幀 奥定泰之 映画『マイ・バック・ページ』のこと*1 織田正信のこと*2 久世光彦さん中村勘三郎さんそして私の父のこと*3 六月五日と六月六日の夜のこと*4 丸谷才一さんのこと*5 中…

(42)人声天語 2

坪内祐三『人じん声せい天てん語ご 2 オンリー・イエスタデイ 2009-2015』、文藝春秋〔文春新書1050〕、2015年(平成27年)10月20日第1刷発行イラストレーション◎小野町子 2009年(平成二十一年) 私も﹅﹅歌舞伎座を失ないたくない*1 捕えられたら命乞いを…

(41)続・酒中日記

坪内祐三『続・酒中日記ぞくしゆちゆうにつき』、講談社、二〇一四年一〇月三〇日第一刷発行装幀/多田進 Ⅰ 二〇〇九年十一月七日~二〇一〇年十一月二十四日 亀和田さんと近田さんと三人だけでコアな話ができて楽しかった*1 サンタさんがイキ君にウェンディ…

(40)昭和の子供だ君たちも

坪内祐三『昭しょう和わの子こ供どもだ君きみたちも』、新潮社、発行 二〇一四年一月二十日装幀・菊地信義 第一章 世代を語ることは歴史を語ること*1 第二章 『仁義なき戦い 広島死闘篇』における山中正治と大友勝利の対照性について*2 第三章 〝予科練帰り…

(39)総理大臣になりたい

坪内祐三『総理大臣になりたい』、講談社、二〇一三年七月一七日第一刷発行構成 橋本倫史/装幀 南伸坊 序 私は如何にして総理大臣になることを目指めざせし乎 第Ⅰ部 個人的な歩みと政治 1 政治への意識と父の不思議な経歴 少年期の違和感 勤めたことのない…

(38)大相撲新世紀 2005-2011

坪内祐三『大相撲新世紀 2005-2011』、PHP研究所〔PHP新書793〕、二〇一二年五月一日第一版第一刷装幀者──芦沢泰偉+児崎雅淑 「寄せ太鼓」の代わりに プロローグ──私は何故これほど大相撲にのめり込んでしまったのか 二〇〇五年 無題*1 「大相撲」と「プロ…

(37)東京タワーならこう言うぜ

坪内祐三『東京タワーならこう言うぜ』、幻戯書房、二〇一二年五月八日第一刷発行装幀 クラフト・エヴィング商會 Ⅰ これからの雑誌の時代がはじまる 本はみるものである*1 東西南北──歴史を刻む言葉*2 雑誌ジャーナリズムは死なない*3 役割を終えた雑誌 活字…

(36)文藝綺譚

坪内祐三『文藝綺譚ぶんげいきだん』、扶桑社、2012年4月20日初版第1刷発行装幀/菊池信義 第一夜 パーティー*1 第二夜 三浦和義事件*2 第三夜 「ロスト・ジェネレーション」と「蟹工船」*3 第四夜 昭和二十九年上期・芥川賞候補の作品を読んだ頃*4 第五夜 …

(35)父系図

坪内祐三『父系図おとこけいず 近代日本の異色の父子像』、廣済堂出版、二〇一二年三月三十一日第一版第一刷装丁 奥定泰之 画壇・文壇の枠におさまりきらない大ディレッタント親子──父・淡島椿岳(趣味家) 子・淡島寒月(趣味家)*1 「在野・反骨・熱血」の…

(34)探訪記者松崎天民

坪内祐三『探たん訪ぼう記き者しや松まつ崎ざき天てん民みん』、筑摩書房、2011年12月5日初版第1刷発行装幀/南伸坊写真提供/松崎克彦カバー絵/浅井忠(「当世風俗五十番歌合」より) 第一部 森銑三は天民が嫌い?*1 「現代の女学生」と「死刑宣告の刹那」…

(33)書中日記

坪内祐三『書中日記』、本の雑誌社、二〇一一年五月十五日初版第一刷発行装丁 多田進/帯イラスト 沢野ひとし 二〇〇五年十一月~二〇〇六年十二月 下高井戸の豊川堂書店はスペシャルな古本屋だった*1 荒木一郎の父親はキクチ・ショーイチだった*2 松本道子…

(32)酒中日記

坪内祐三『酒中日記しゆちゆうにつき』、講談社、二〇一〇年二月二六日第一刷発行装丁──多田進 二〇〇六年十一月某日~二〇〇七年十二月三十一日 「酒中日記」は『小説現代』のオリジナル連載です*1 二月の終わりはパーティーの季節*2 イキ君は太いシガーを…

(31)風景十二

坪内祐三『風景十二』、扶桑社、2009年10月20日初版第1刷発行装丁/南伸坊 その一 駅前*1 その二 図書館*2 その三 階段*3 その四 川*4 その五 喫茶店*5 その六 公園*6 その七 映画館*7 その八 スーパーマーケット*8 その九 橋*9 その十 神社*10 その十一 樹…

(30)文庫本玉手箱

坪内祐三『文ぶん庫こ本ぼん玉たま手て箱ばこ』、文藝春秋、平成二十一年六月十日第一刷装幀 クラフト・エヴィング商會 2004 エメェ・アンベール/茂森唯士訳『絵で見る幕末日本』 講談社学術文庫*1 猪野健治『興行界の顔役』 ちくま文庫 *2 ニック・ホーン…

(29)人声天語

坪内祐三『人じん声せい天てん語ご』、文藝春秋〔文春新書690〕、2009年(平成21年)3月20日第1刷発行イラストレーション◎小野町子 2003年(平成十五年) 万引きとビジネス*1 嫌大権(KENKENKEN)*2 「ネット心中」に未来はあるか*3 大人の時間と子供の時間*…

(28)東京

坪内祐三著 北島敬三写真『東京』、太田出版、二〇〇八年八月十七日第一版第一刷発行編集 森山裕之装丁 木庭貴信(オクターヴ)見返し写真:北島敬三 六本木WAVEと有楽町マリオン*1 後楽園界隈*2 下北沢*3 南千住*4 吉祥寺*5 原宿・表参道*6 池袋*7 中目黒*8…

(27)アメリカ

坪内祐三『アメリカ 村上春樹と江藤淳の帰還』、扶桑社、2007年12月10日初版第1刷発行装丁 南伸坊写真 松村映三 村上春樹の「風の歌を聴け」に出会った頃*1 一九八〇年の『ライ麦畑』*2 野崎孝訳と村上春樹訳の間に*3 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の「Y…