2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

〝非武装攻撃〟の人

「坪内祐三の読書日記/「ホリエモン」が愛読した百科事典は二十数冊で百万円!」(『本の雑誌』2005年6月号、『本日記』) 三月十九日(土) 〔…〕三時過ぎ、東京堂書店ふくろう店で店員さんに仕入れた古本の値段を記入してもらっている間に、『サイゾー』…

(11)新書百冊

坪内祐三『新書百冊しんしよひやくさつ』、新潮社〔新潮新書010〕、2003年4月10日発行 プロローグ──父の蔵書にあった宮崎市定の『雍正帝』第一章 自らの意志で新書本を読みはじめた頃 1 三十年の歳月 2 ごく普通の町の本屋で 3 広田弘毅から東京裁判へ 4 一…

宮崎哲弥の食漫全席

(『SAPIO』2014年10月号〜2019年1・2月号) 1皿目/主体性なし! 究極のアンチ食マン──『いいなりゴハン』(森繁拓真) 2皿目/鳩に鹿に蛇まで! 〝脳が喜ぶ〟猟師食マン──『山賊ダイアリー』(岡木健太郎) 3皿目/食マンきってのダーティーヒーロー登場!…

(10)雑読系

坪内祐三『雑読系』ざつどくけい、晶文社、二〇〇三年二月一〇日初版ブックデザイン 南伸坊 ブロドキーとブラドキー「感傷教育」と『わたしの死の物語』の間に*1 織田正信のこと*2 同学年の人びと*3 福田久賀男の遺著となった処女作*4 エドマンド・ウィルソ…

(9)後ろ向きで前へ進む

坪内祐三『後うしろ向むきで前まえへ進すすむ』、晶文社、二〇〇二年八月五日初版ブックデザイン 菊地信義 植草甚一的なるものをめぐって*1 会場からの質問 生き方としての保守と主義としての保守──福田恆在と江藤淳*2 一九七九年のバニシング・ポイント*3 …

(8)三茶日記

坪内祐三『三茶日記』、本の雑誌社、二〇〇一年十月三十日初版第一刷発行装丁 多田進帯イラスト 沢野ひとし 一九九七年一月、十月〜十二月 松の内の古本祭り*1 緑波と文芸春秋のこと*2 「愛書会」展で見つけた二冊の私家版*3 岩本常雄と川崎長太郎*4 一九九…

(7)文学を探せ

坪内祐三『文学を探せ』、文藝春秋、平成十三年九月十五日第一刷装幀 木村裕治 斎藤広介(木村デザイン事務所) 中上健次の不在から、話は高橋源一郎・室井佑月の部屋へ*1 あいまいな日本の「私小説」*2 庭師と「文学」、本屋のおやじと「文学」、文学者と「…

(6)慶応三年生まれ七人の旋毛曲り

坪内祐三『慶応三年生けいおうさんねんうまれ 七人しちにんの旋毛曲つむじまがり 漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代』、マガジンハウス、二〇〇一年三月二二日第一刷発行装幀=吉田篤弘・吉田浩美 坪内祐三『慶応三年生けいおうさんねんう…

(5)文庫本を狙え!

坪内祐三『文庫本ぶんこぼんを狙ねらえ!』、晶文社、二〇〇〇年一一月二〇日初版ブックデザイン 南伸坊 坪内祐三『文庫ぶんこ本ぼんを狙ねらえ!』、ちくま文庫、二〇一六年八月十日第一刷発行カバーデザイン 南伸坊 高見澤潤子『のらくろひとりぼっち』 光…

(4)古くさいぞ私は

坪内祐三『古ふるくさいぞ私わたしは』、晶文社、二〇〇〇年二月一〇日初版ブックデザイン 本文イラスト 南伸坊 1 ある日、神保町で*1 一九七〇年某月某日 一九七三年某月某日 一九七四年某月某日 一九七七年某月某日 一九七八年某月某日 一九八三年某月某日…

坪内祐三/私の東京物語

2015年4月から始まった東京新聞の平日朝刊最終面のリレー連載エッセー「私の東京物語」は全10話連載して次の筆者にリレーしていく体裁である。下記は坪内祐三が2017年5月23日から6月5日まで担当したさいのタイトル一覧である。 最初の記憶は初台*1 玉電松原*…