吾八

坪内祐三「経堂の本屋で「風の歌を聴け」を立ち読みした。とても新しい小説だと思った。大学2年生だった。」

Part 3「ハルキの次に読む本、聴く音楽、はじめる仕事。」 西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』(講談社文庫) 小林信彦『袋小路の休日』(講談社文芸文庫) 中原昌也『名もなき孤児たちの墓』(新潮社) レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』(ハヤカワ・…

坪内祐三「私の好きな文庫本でしか読めない文庫本らしい文庫本十選」

安藤鶴夫『ごぶ・ゆるね』(旺文社文庫) 植草甚一『植草甚一ジャズ・エッセイ1 バップ時代のジャズ・レヴォリューション』(河出文庫) 森茉莉『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』(ちくま文庫) 小林信彦『日本の喜劇人』(新潮文庫) 色川武大『寄席放…

坪内祐三「本の中の不思議なことば」

『家庭画報』2010年1〜12月号 一月 あとみよそわか 幸田文『父・こんなこと』 二月 ごぶ・ゆるね 安藤鶴夫『ごぶ・ゆるね』 三月 貧乏サヴァラン 森茉莉『貧乏サヴァラン』 四月 眼の引越 青山二郎『眼の引越』 五月 一年三百日 草野心平『口福無限』 六月 …

週刊誌メモ

『週刊現代』10月9日号「わが人生最高の10冊」/坪内祐三「10回以上読んでも「発見と驚き」が尽きない作品たち。」 山口昌男『本の神話学』(中公文庫) 谷沢永一『紙つぶて 自作自注最終版』(文藝春秋) 種村季弘『書物漫遊記』(ちくま文庫) 植草甚一『…

文庫本を狙え!(1996〜2020)

『文庫本を狙え!』(ちくま文庫、2016.08)収録 第1回(1996.8.29)~第18回(1996.12.26) 高見澤潤子『のらくろ ひとりぼっち 夫・田河水泡と共に歩んで』(光人社NF文庫) 山口瞳『江分利満氏の華麗な生活』(角川文庫) 篠田鉱造『明治百話(上・下)』(岩…

『古くさいぞ私は』その2

「カルトを超えたウルトラ・マイナーは偉大なニッポン文学」(P122〜127、初出『クレア』1993年11月号) これをミニマリズムと呼べ 小沼丹(「白孔雀のゐるホテル」) 上林暁(「お竹さんのこと」) 小山清(「落穂拾い」) 木山捷平(「去年今年」) 「ニュ…

『シブい本』その2

「雑文集で選ぶちくま文庫ベスト10」(P52〜56、初出『ちくま』95・11) 種村季弘編『東京百話』(天の巻・地の巻・人の巻) 中野翠編・森茉莉『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』 三島由紀夫『私の遍歴時代』 藤森照信編・今和次郎『考現学入門』 赤瀬川原平…