- 坪内祐三『
慶応三年生 まれ七人 の旋毛曲 り漱石 ・外骨 ・熊楠 ・露伴 ・子規 ・紅葉 ・緑雨 とその時代 』、講談社文芸文庫、二〇二一年一月八日第一刷発行
カバーデザイン 菊地信義+水戸部功
「本書は、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り 漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代』(二〇一一年七月、新潮文庫)を底本とし、多少ふりがなを調整しました。」
Ⅰ
エージャナイカと神経衰弱*1
二つの誕生日を持つ男たち*2
漱石や子規が転校した理由*3
英語と漢文との間で*4
自由民権運動の時代に*5
熊楠、子規の上京と賄 征伐 *6
Ⅱ
七人男、東京に揃 う*7
『当世書生気質 』と『小説神髄』*8
学制改革が二葉亭を作家にした*9
外骨が『頓智協会雑誌』を創刊する*10
露伴という号の由来と子規の句*11
『我楽多文庫』と『都の花』*12
女学生ブームの中で*13
『露団々』が世に出るまで*14
Ⅲ
大日本帝国憲法発布*15
紅露時代の幕開け*16
緑雨の「小説八宗」と熊楠の『珍事評論』*17
正岡常規 、喀血 し正岡子規となる*18
漱石と子規の交流。紅葉・露伴、読売新聞入社*19
尾崎紅葉と文士劇のはじまり*20
第三回内国勧業博覧会開催される*21
獄中の外骨と露伴・漱石の憂鬱 *22
Ⅳ
紅葉館熱と東京専門学校文学科の創設*23
正直正太夫死す*24
露伴の引っ越し、紅葉の引っ越し*25
恋愛は神聖か肉交か*26
脅威の新人、森鷗外*27
明治二十四年の夏休み*28
作家志望の若者たち*29
子規と露伴の出会い*30
二つの英訳『方丈記』*31
Ⅴ
漱石の「中学改良策」*32
子規の入社と外骨の出獄*33
紅葉の覆面小説と『萬朝報』の創刊*34
郡司大尉の千島行きと二つの月ケ瀬紀行*35
外骨の『文明雑誌』と子規の「文界八つあたり」*36
北村透谷と『文學界』の「怒れる若者たち 」*37
Ⅵ
英文学士・夏目金之助誕生する*38
外骨の細川家騒動とロンドンの熊楠*39
正岡子規の「おくのほそ道」紀行*40
三文字屋金平の『文学者となる法』*41
内田魯庵 と尾崎紅葉をめぐる因縁*42
紅葉もスランプ、露伴もスランプ*43
正岡子規の二つの新聞小説*44
あとがき
ここまでは描きたかった──文庫版あとがきに代えて
解説 北上次郎(新潮文庫版)
解説 文学は私にとって一つの実業だから。 森山裕之(講談社文芸文庫版)
年譜 佐久間文子・編(講談社文芸文庫版)
著書目録 作成・佐久間文子(講談社文芸文庫版)
*1:『鳩よ!』一九九六年三月号
*2:『鳩よ!』一九九六年四月号
*3:『鳩よ!』一九九六年五月号
*4:『鳩よ!』一九九六年六月号
*5:『鳩よ!』一九九六年七月号
*6:『鳩よ!』一九九六年八月号
*7:『鳩よ!』一九九六年九月号
*8:『鳩よ!』一九九六年十月号
*9:『鳩よ!』一九九六年十一月号
*10:『鳩よ!』一九九六年十二月号
*11:『鳩よ!』一九九七年一月号
*12:『鳩よ!』一九九七年二月号
*13:『鳩よ!』一九九七年三月号
*14:『鳩よ!』一九九七年四月号
*15:『鳩よ!』一九九七年五月号
*16:『鳩よ!』一九九七年六月号
*17:『鳩よ!』一九九七年七月号
*18:『鳩よ!』一九九七年八月号
*19:『鳩よ!』一九九七年九月号
*20:『鳩よ!』一九九七年十月号
*21:『鳩よ!』一九九七年十一月号
*22:『鳩よ!』一九九七年十二月号
*23:『鳩よ!』一九九八年一月号
*24:『鳩よ!』一九九八年二月号
*25:『鳩よ!』一九九八年三月号
*26:『鳩よ!』一九九八年四月号
*27:『鳩よ!』一九九八年五月号
*28:『鳩よ!』一九九八年六月号
*29:『鳩よ!』一九九八年七月号
*30:『鳩よ!』一九九八年八月号
*31:『鳩よ!』一九九八年九月号
*32:『鳩よ!』一九九八年十月号
*33:『鳩よ!』一九九八年十一月号
*34:『鳩よ!』一九九八年十二月号、文庫版では「紅葉の覆面小説と『万朝報』の創刊」
*35:『鳩よ!』一九九九年一月号
*36:『鳩よ!』一九九九年二月号
*37:『鳩よ!』一九九九年三月号、文庫版では「北村透谷と『文学界』の「
*38:『鳩よ!』一九九九年四月号
*39:『鳩よ!』一九九九年五月号
*40:『鳩よ!』一九九九年六月号
*41:『鳩よ!』一九九九年七月号
*42:『鳩よ!』一九九九年八月号
*43:『鳩よ!』一九九九年九月号
*44:『鳩よ!』一九九九年十月号