コンビニ・タブー本

宮崎哲弥川端幹人「元「中吊り倶楽部」コンビが、コンビニ・タブー本を徹底討論!──コンビニ・タブー本の真髄を熱弁する宮崎哲弥に、元「噂の眞相」副編集長が疑問を呈す!」(『サイゾー』2012年9月号)*1

宮崎推薦
➊『洗脳された芸能人』ミリオン出版(12年)/580円
➋『実録死刑囚』ミリオン出版(11年)/580円
➌『映画になった戦慄の実話──真相はそうだったのか!』鉄人社/2011年/580円

洗脳された芸能人 (ナックルズブックス41)実録死刑囚―誰も書けなかった“13階段”の真実 (ナックルズBOOKS 27)映画になった戦慄の実話―真相はそうだったのか!本当は怖い昭和30年代 〜ALWAYS地獄の三丁目〜

*1:コンビニ本マニアっぷりを「サイゾー」九月号で披露したら、結構反響があった。まっ、とても上品で高尚な嗜好とはいえないので、耳目を引いたのだろう。コンビニ本とは、主にコンビニエンス・ストアで流通しているペーパーバックのこと。この種の並製本の過半は廉価で再刊されたコミックスだが、これはコンビニ本とは呼ばない。オリジナルのコンビニ本のテーマは一般マスメディアが忌避するようなものばかりだ。例えば際どい芸能ゴシップ、放送不祥事、犯罪実録、オカルト話、都市伝説、陰謀論、サイコ画像、末梢的雑学······。真偽不明のタブー記事満載なので、ついつい購ってしまう。要するに刺戟ばかりが強く、滋養に乏しい〝知のジャンクフード〟だな。そういう〝石〟の堆積のなかにキラリと光る〝玉〟がみつかることもある。最近では『本当は怖い昭和30年代 ALWAYS地獄の三丁目』(鉄人社)が白眉の出来だった」(「宮崎哲弥の時々砲弾(25)/悪夢ゆめであいましょう」、『週刊文春』2012年9月6日号)