「まえがき」に代えて
一九八四年の「アンティゴネ」と二〇〇三年の「アンティゴネ」*1
- オーウェル『一九八四』の年に
- 神々の法に従う「善き個人」と国の法に従う「善き市民」
- 「自由」と「保守」が込められたヘルダーリンの「祖国」
- 「ある特定の徳」と「愛の生ける徳」
- 知識や考察から来る「予想」を超えて
- すべてが振り出しに戻った
戦時の「傷」は暴かれるのを待っている*2
- 「無条件降伏」論争の渦中で
- 東条英機のスピーチライター
- 「東亜の新たな曙たる大東亜戦争勃発の日」
- 『近代文学』の仲間たちの贔屓の引き倒し
- 昭和天皇に対する平野謙と中野重治の「親愛」
- 「第二の敗戦」で「傷」を負った文学者はいたか
今さらネオコンだなんて──ネオコンの祖ノーマン・ポドレッツの転変*3
- 新保守主義のはじまった一九七二年
- サブカル的感性
- 「ニューヨーク知識人」に成り上がる
- 一九六〇年のラディカルが、タカ派の論客に
- 「内なるアメリカ」の発見
- 『コメンタリー』編集長となる
- イデオロギーよりも「野心」
- 知識人が権力と関係を持てる
- 遅れて来た青年期
「一九六八年」を担ったのは誰だったか?*4
- 「一九六八年」に対する歴史認識
- 「過剰にエスカレート」したエネルギー
- 「全共闘世代」イコール「団塊の世代」ではない
- 微妙な世代差
- 「1週間でコロッと顔つきが変わった」
- 六〇年安保との違いは
- ノスタルジーか、現在か
- 瞬間の山本義隆、瞬間の秋田明大
- 思っていた通りの怪物である
- 重要な事柄をさりげなく口にする「夏彦節」
- 美しく、生々しい、見事な恋愛小説
- なぜ『年を歴た鰐の話』再刊を拒否したか
- 「ホルモン」に悩まされる若い日の日記
- 山本伊吾はそのような修正を加えない
いま何故、四十年前の洗脳テロリスト物語か?*6
- 『満州の候補者』と『影なき狙撃者』
- まさにカルト的傑作だった
- 「洗脳」はアメリカ人のキーワード
- 一九六二年の「洗脳」イメージ
- 赤狩りに対する風刺
- ケネディはこの映画を気に入った
- 湾岸戦争とイラク戦争の影
- ブッシュの特殊なキリスト教
- 日本の「カミ」は追放された
- ハイネが予言したナチズム
今時の 反米主義者が嫌いだ- この国の「カミ」はまだ死にはしない
「
軽い 帝国」が行使する「まだましな悪」*8
- I・バーリンの伝記を書いた人物
- 日本にはいないアカデミック・ジャーナリスト
- 二十一世紀型の「戦争」が始まった
- 瓦礫の街を歩きながらの対話
- 「国家建設というかたちの帝国による指導」
- 「積極的」自由は独裁制に陥りかねない
一九七九年春、その時に「歴史」は動いていた*9
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