『文藝春秋』5月号「人声天語」(191)/「コカインとヘロインの違いをきちんと説明してくれる「専門家」はまったくいない」
『週刊ポスト』4月5日号「この人に訊け!」/坪内祐三「ブレイクしてもつらぬいた「普通の人」振りを回顧」─群ようこ『この先には、何がある?』(幻冬舎)
https://www.news-postseven.com/archives/20190328_1336890.html?DETAIL
https://www.news-postseven.com/archives/20190328_1336890.html/2
『週刊文春』3月21日号「宮崎哲弥の時々砲弾」(338)/平成の30冊
- 私の「平成の五冊」
【1】永井均『〈子ども〉のための哲学』
【2】松本史朗『縁起と空 如来蔵思想批判』
【3】辺見庸『眼の探索』
【4】高村薫『太陽を曳く馬』
【5】國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』
私に平成刊の本邦の経済書から一冊選ばせるなら、迷いなく岩井克人『経済学の宇宙』(日本経済新聞出版社、平成二七年)を推す。岩井氏のパーソナル・ヒストリーと、留学先アメリカの経済学の進程がポリフォニックに描き出される。さらに「言語・法・貨幣」の構造的同一性というホモフォニックな重層性において、経済学を捉え直そうとする壮大な構想が示される。まさに時代性と普遍性が交差する珠玉の読み物といえよう。