坪内祐三/この人に訊け!

週刊ポスト』掲載

  • 04.11.12/伝説的ジャズ喫茶オーナーの伝記から「60年代新宿文化」に思いを馳せる──髙平哲郎編『新宿DIGDUG物語 中平穂積読本』東京キララ社
  • 04.12.10/「エッセイのおもしろい作家は信頼できる」──私は中原昌也が好きだ──中原昌也『ボクのブンブン分泌業』太田出版
  • 05.01.01-07/「2005年」はこの人に訊け! 「大相撲」と「プロ野球」が終り行くマゾヒスティックな快感*1
  • 05.01.28/本屋大好きの私が出版後四か月以上一度も新刊書店で目撃できなかった──本多秋五本多秋五全集 別巻二』菁柿堂
  • 05.02.25/伝説的な女性文学者のこの散文集はひとつの「オブジェ」としても美しい──片山廣子松村みね子『燈火節』月曜社
  • 05.04.01/吉行淳之介阿佐田哲也秋山庄太郎···大人たちの〝はかなげな逸話〟”を楽しむ──黒鉄ヒロシ『色いろ花骨牌』講談社
  • 05.05.20/パリに長く暮らした異邦人が描いた「寛容」で「エロチック」な街の表情──エドマンド・ホワイト『パリ 遊歩者のまなざし』DHC
  • 05.06.24/70年代アメリカンロック体験が甦るこの本は本当に私のツボを刺激する──中村よお『洋楽ROCK関西実況70’s』幻堂出版
  • 05.07.22/「戦後六十年」を記念した本の中でこの「写真集」が一番見ごたえがある──『カラーでよみがえるスティール・コレクション にっぽん60年前』毎日新聞社
  • 05.09.09/それにしても、ここに登場する作家たちの何人かの食欲は尋常ではない──コロナ・ブックス編集部編『作家の食卓』平凡社
  • 05.10.07/「大阪ミナミ」をもっと詳しく知りたい私にとって「待ってました」という新刊──橋爪節也『モダン道頓堀探検 大正、昭和初期の大大阪を歩く』創元社
  • 05.11.04/「筋の通った不良」ジェリー藤尾が生涯抱き続けた「個独」の源泉──ジェリー藤尾聞き書き田豊二『ともあれ、人生は美しい──昭和を生き抜いたジェリー藤尾の真実──』創美社
  • 05.12.09/唐十郎と学生の世代差を超えた衝突の先にある変容と感動──唐十郎 室井尚『教室を路地に! 横浜国大vs紅テント2739日』岩波書店
  • 06.01.13-20/「2006年」は、この人に訊け! 東京 深夜タクシーの「空車率」上昇に抱く「街を壊すバブル」再来への危機感
  • 06.01.27/手塚治虫吉永小百合から時代を分析。逸脱も楽しい文化論──草森紳一 四方田犬彦『アトムと寅さん 壮大な夢の正体』河出書房新社
  • 06.03.03/失われた映画を復活させる〝鹿島座〟はかなり凄い──鹿島茂『甦る 昭和脇役名画館』講談社
  • 06.03.31/単独で文学を体得した「21世紀の大正作家」誕生まで──西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』講談社
  • 06.05.05-12/写真より一枚の絵が持つ情報の豊かさを証明する一冊──小針美男絵・文 川本三郎編・文『追憶の東京 下町、銀座篇』河出書房新社
  • 06.06.23/抱腹絶倒と不思議な感動···ディープなプロレス話が満載──吉田豪編著『吉田豪のセメント!!スーパースター列伝 パート1』エンターブレイン
  • 06.07.28/ボブ・ディランの「史上最も偉大な曲」をめぐる優れた文化史──グリール・マーカス著 菅野ヘッケル訳『ライク・ア・ローリング・ストーン』白夜書房
  • 06.09.08/「永遠の現在」が始まった80年代を再現する難しさゆえに──宮沢章夫東京大学[80年代地下文化論]講義』白夜書房
  • 06.10.13/良質な「街の書店」の奮闘を描くノンフィクションの秀作──田口久美子『書店繁盛記』ポプラ社
  • 06.11.10/本を縁にした早稲田の町の〝青春〟から現在までを知る名著──向井透史『早稲田古本屋街』未來社
  • 06.12.15/「痩せ我慢」「含羞」あってこその前衛芸術だと知る──ギュウチャン・エクスプロージョン!プロジェクト実行委員会編著『篠原有司男対談集 早く、美しく、そしてリズミカルであれ』美術出版社
  • 07.01.12-19/2007年はこの人に訊け! 大相撲 個性派外国人に朝青龍のけたぐり!「国技」に新しい時代がやって来た
  • 07.02.09/甲子園ルポを遺した野心なき「伝説の仕掛け人」を悼む──中村計・木村修一『早実vs.駒大苫小牧朝日新書
  • 07.03.09/常に現在進行形の人形作家が見せる類い稀な文章力──四谷シモン四谷シモン前編』学習研究社
  • 07.04.13/手塚治虫のデビュー作をめぐる〝伝説〟の意外な事実──中野晴行『謎のマンガ家・酒井七馬伝 「新宝島」伝説の光と影』筑摩書房
  • 07.05.18/新日本文学会の〝生き字引〟の描写力溢れる回顧録──小沢信男『通り過ぎた人々』みすず書房
  • 07.06.15/6000冊をデザインした装丁家の「競争なき」美しい本──平野甲賀『僕の描き文字』みすず書房
  • 07.07.20/師はなぜ深く愛した弟子を殴り、罵倒の言葉を浴びせたか──四方田犬彦『先生とわたし』新潮社
  • 07.08.17-24/聴衆自体がパフォーマーとなった伝説のフェスを再現──マイケル・ライドン著 秦隆司訳『ロック・デイズ 1964-1974』バジリコ
  • 07.09.21/定点観測で写し出された「ついきのう」の眺めから思うこと──村岡秀男『下町や東京昭和遠ざかる』彩流社
  • 07.10.26/偉大な雑学者にして古書マニアのとっておきの秘話──蘆原英了『僕の二人のおじさん、藤田嗣治小山内薫新宿書房
  • 07.11.23/当代随一の〝人間オタク〟が書いた無駄だけど役に立つ本──亀和田武『人ったらし』文春新書
  • 07.12.21-28/10歳で読んだ漱石から現代批評に繋がるこの読書力を見よ──鶴見俊輔鶴見俊輔書評集成』みすず書房
  • 08.01.18/2008年はこの人に訊け! 世代 昭和と平成、20世紀と21世紀生まれの〝差〟を観察するのが楽しみだ
  • 08.02.15/いまだに彼を〝知らない〟日本人のための最高の入門書──浦沢直樹和久井光司『ディランを語ろう』小学館
  • 08.03.14/映画作品数260本! 職人監督の面白エピソード満載──山田宏一『日本俠客伝──マキノ雅弘の世界』ワイズ出版
  • 08.04.18/モダンボーイ最後の生き残りが綴る確かな時代の記憶──双葉十三郎『ぼくの特急二十世紀──大正昭和娯楽文化小史』文春新書
  • 08.05.30/『ゲゲゲの鬼太郎』『ジェスチャー』の㊙エピソードに膝を打つ──志賀信夫『テレビ番組事始──創生期のテレビ番組25年史』日本放送出版協会
  • 08.06.27/金目当てのネット野郎に厳しくボヤく古書店主の〝町本〟──戸川昌士『古本パンチ』東京キララ社
  • 08.08.01/この色っぽくワイセツで都会的な顔はかくして生まれた──柄本明聞き書き田豊二『東京の俳優』集英社
  • 08.09.19-26/一話完結ではなくそれぞれの章が連動した映画的な構成──芝山幹郎アメリカ映画風雲録』朝日新聞出版
  • 08.10.24/「冴えない」はずの日常風景が淡々とした筆致で迫る──森山大道『もうひとつの国へ』朝日新聞出版
  • 08.11.21/斬新なレイアウトとクオリティの高い記事に改めて感服──週刊少年マガジン編集部編『少年マガジンの黄金時代 ~特集・記事と大伴昌司の世界~』講談社
  • 09.01.02-09/タモリ最初のレギュラー番組を生んだ不思議な局の味わい──石光勝『テレビ番外地 東京12チャンネルの奇跡』新潮新書
  • 09.01.16-23/2009年はこの人に訊け 大相撲 〝三種の層〟で構成される幕下上位三十枚目までの注目力士を紹介する*2
  • 09.02.20/音楽コラムの名手による感覚的なことを論理的に語る書評──近田春夫『僕の読書感想文』国書刊行会
  • 09.04.03/エネルギーは地味な実体験でたくわえられた──坂本龍一『音楽は自由にする』新潮社
  • 09.05.29/映画から青春回想まで···この人に会いたかった──虫明亜呂無『女の足指と電話機 回想の女優たち』清流出版
  • 09.07.10/政治的興奮の後に「置き去り」にされた世代を描く──四方田犬彦『歳月の鉛』工作舎
  • 09.09.04/「超売れっ子」揃いの俳句の会は抜群に楽しい──東京やなぎ句会編『五・七・五 句宴四十年』岩波書店
  • 09.10.30/「ひょうきん族」プロデューサーの原点は出版にあり──横澤彪著 聞き手 塚越孝『テレビの笑いを変えた男 横澤彪かく語りき』扶桑社
  • 09.12.18/全作品を初公開時に観た著者だから書けること──小林信彦黒澤明という時代』文藝春秋
  • 10.02.19/読みながら「死も芸術」という言葉を思い出した──聞き手・構成 松本直也加藤和彦 ラスト・メッセージ』文藝春秋
  • 10.04.09/最後の「知の巨人」の評論集──これは一つの事件だ──松山俊太郎『綺想礼讃』国書刊行会
  • 10.06.04/ありふれていない光景を見逃さず、的確に描写──こだま和文『空をあおいで』K&Bパブリッシャーズ
  • 10.07.30/〝江戸前〟を感じさせた「昔ながらの落語家らしい落語家」──石井徹也編著『十代目 金原亭馬生 噺と酒と江戸の粋』小学館
  • 10.09.17/「寅さん」好きなのは落語好き。ならばこの映画は?──鈴木則文、宮崎靖男、小川晋編著『映画『トラック野郎』大全集』洋泉社MOOK
  • 10.11.05/藁稭わらしべ長者のような邂逅や著者ならではの秘話──松原一枝『文士の私生活 昭和文壇交友録』新潮新書
  • 11.01.01-07/2011年を読み解く41冊 「東京」が歩んできた道──永井荷風『日和下駄』講談社文芸文庫開高健『すばり東京』光文社文庫小林信彦荒木経惟『私説東京繁昌記』ちくま文庫
  • 11.01.28/小林秀雄埴谷雄高を「食」になぞらえて論じると······──宮本徳蔵『文豪の食卓』白水社
  • 11.03.18/三十四歳で夭折した伝説的なマイナーポエット──山川方夫『目的をもたない意志 山川方夫エッセイ集』清流出版
  • 11.05.20/未知の雑誌に掲載された素晴らしい文章にはまる﹅﹅﹅──ECD『何にもしないで生きていらんねぇ』本の雑誌社
  • 11.07.08/「最盛期」をたっぷり体験した男女十一人の回顧録──岩崎トモアキ『東京ディスコ 80's&90's』K&Bパブリッシャーズ
  • 11.09.16-23/自然主義のリーダーが「描写」した関東大震災の光景──田山花袋『東京震災記』河出文庫*3
  • 11.11.04/『話の特集』を彩った面々のドライブ感に満ちた回想記──矢崎泰久『あの人がいた』街から舎
  • 11.12.23/『不良番長』シリーズの監督による豊富な話題と交友録──内藤誠『偏屈系映画図鑑』キネマ旬報社
  • 12.01.01-06/「2012年を読む」39冊 独自進化を遂げた「日本のロック」──❶平野肇『僕の音楽物語』詳伝社 ❷湯浅学『音楽が降りてくる』河出書房新社渋谷陽一松村雄策『渋松対談 赤盤 青盤』ロッキング・オン
  • 12.02.24/兄・梶原一騎以上に〝純愛の人〟だった『ワル』の原作者──真樹日佐夫『ああ五十年 身に余る 真樹日佐夫ワル自伝』東邦出版
  • 12.04.20/「喜劇・旅行」シリーズから「大映ドラマ」までの秘話──瀬川昌治著 寺岡ユウジ編『素晴らしき哉 映画人生!』清流出版
  • 12.06.15/落ちこぼれ高校から「運」で外大に進学した名翻訳家──木村榮一『翻訳に遊ぶ』岩波書店*4
  • 12.08.10/61年生まれの日本研究者による冷たさのない「比較文化論」──マイケル・ボーダッシュ奥田祐士訳『さよならアメリカ、さよならニッポン』白夜書房
  • 12.10.19/斜陽企業で組合幹部から経営者になった著者の回想集──松本平『日活昭和青春記 日本でもっとも長い歴史をもつ映画会社の興亡史』WAVE出版*5
  • 12.12.07/父親にはない観察眼が生きる「一流作家の息子」の最高傑作──山口正介『江分利満家の崩壊』新潮社
  • 13.01.01-11/「2013年を乗り切るため」にこれを読め! 八十歳以上の人たちの新刊──黒井千次『老いのつぶやき』河出書房新社常盤新平『明日の友を数えれば』幻戯書房野見山暁治『続々アトリエ日記』清流出版
  • 13.02.15-22/楽しかった「小学生時代の金曜日の夜」がよみがえる──テレビ欄研究会編著『愛蔵版 昭和のテレビ欄 1954-1988』TOブックス
  • 13.04.12/消えたものだけではなく今と変わらぬ風景も貴重──加藤嶺夫著 川本三郎泉麻人監修『加藤嶺夫写真全集 昭和の東京1 新宿区』デコ
  • 13.06.07/テレビの世界を楽しみ、観察して見つめた「業界」の人たち──亀和田武『夢でまた逢えたら』光文社
  • 13.08.09/『あまちゃん』頭で読む「大人計画」の面々の名シーン──松尾スズキ河井克夫イラスト『ニッポンで笑う お婆ちゃん!それ、偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!③』東京ニュース通信社
  • 13.10.11/私の最初の評論集の担当編集者・中川六平が最後に作った本──内堀弘『古本の時間晶文社
  • 13.11.29/カリスマ・ミュージシャンを変えた「読書体験」──ジェフ・バーガー編 安達眞弓訳『都会で聖者になるのはたいへんだ ブルース・スプリングスティーン インタビュー集 1973-2012』スペースシャワーブックス
  • 14.01.01-10/2013→2014年末年始はこれを読め! 加藤泰を味わいつくす──山根貞男、安井喜雄編『加藤泰、映画を語る』ちくま文庫加藤泰著 鈴村たけし編『加藤泰映画華』ワイズ出版映画文庫 ③『女優 富司純子キネマ旬報社
  • 14.02.21/「笑いの見巧者」が適確に答えた面白さの具体──小林信彦 萩本欽一小林信彦 萩本欽一 ふたりのショウタイム 名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏』集英社*6
  • 14.04.04-11/種村季弘を思わせる文章で綴る食への思いと様々な出会い──小川雅魚『潮の騒ぐを聴け』風媒社
  • 14.06.13/制作現場を記録し続けた女性による戦後日本映画史──白鳥あかね『スクリプターはストリッパーではありません』国書刊行会*7
  • 14.08.15-22/超大物音楽プロデューサーと私の共通点は「常盤新平」──松尾潔松尾潔のメロウな日々 Rhythm&Business』スペースシャワーネットワーク*8
  • 14.10.24/日活ロマンポルノを代表する監督の〝幻の自伝〟──曽根中生曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ』文遊社
  • 14.12.05/著者の語りと趣味の領域を超えた旅写真が〝読みどころ〟──つげ義春山下裕二戌井昭人東村アキコつげ義春 夢と旅の世界』新潮社
  • 15.01.01-09/2014→2015を読み解く41冊 2014年に楽しんだ新書──春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』新潮新書杉良太郎『媚びない力』NHK出版新書 ③蛭子能収『ひとりぼっちを笑うな』角川oneテーマ21
  • 15.02.06/研究対象はサリンジャーからハーレクイン・ロマンスまで──尾崎俊介ホールデンの肖像 ペーパーバックからみるアメリカの読書文化』新宿書房
  • 15.04.03/早稲田の名物「古本屋」店主が綴るリアルな昭和の東京──五十嵐日記刊行会編『五十嵐日記 古書店の原風景 古書店員の昭和へ』笠間書院
  • 15.05.22/こんな面白いエッセイを四年半も知らずにいたなんて······──藤子不二雄Ⓐ『PARマンの情熱的な日々 どこへでも飛んでいく編』集英社*9
  • 15.07.10/支局長から「極左で極右」と言われた朝日人のラディカルさ──永栄潔『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞草思社*10
  • 15.09.04/(笑)が実際に聴こえてくるような現代詩作家による口演録──荒川洋治『文学の空気のあるところ』中央公論新社
  • 15.11.06/ハッタリもなく全共闘運動時代を回想する本物のカリスマ──山本義隆『私の1960年代』金曜日*11
  • 15.12.25/有名評論家に対する辛めでも心のこもった追悼が印象的──菊地成孔『レクイエムの名手 菊地成孔追悼文集』亜紀書房*12
  • 16.01.01-08/「日本とは何か」「日本人とは何か」を考える2015年の一冊 風通しの良かった音楽評論家が逝った日──相倉久人『されどスウィング 相倉久人自選集』青土社*13
  • 16.03.04/活字大好きな〝第一次オタク〟が実証する活字文化の終焉──本橋信宏 東良美季『エロ本黄金時代』河出書房新社*14
  • 16.05.06-13/「無態度の態度」という筆致で描かれた大きなスケールの書──出久根達郎『謎の女 幽蘭 古本屋「芳雅堂」の探索帳より』筑摩書房*15
  • 16.07.01/昨年放火で焼失した喫茶店に集った文化人たちの思い──甲斐扶佐義編著『追憶のほんやら洞』風媒社*16
  • 16.09.09/銀座高級クラブでの出会いとその後長く続いた粋な交流──村松友視『北の富士流』文藝春秋*17
  • 16.11.18/盟友だからこそ馴れ合いもなく率直に言える感想──椎名誠 目黒考二『本人に訊く〈壱〉 よろしく懐旧篇』椎名誠旅する文学館*18
  • 17.01.01-06/2017年を予感させる一冊! バブル時代を知らない若い世代に向けた最高の資料──永野健二『バブル 日本迷走の原点』新潮社*19
  • 17.02.03/様々な段を持った頁で構成されたA5版の「ヴァラエティ」──岡崎武志『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』原書房*20
  • 17.03.24-31/「二世俳優で数々の女性と浮き名を流した芸能人」真の姿──松方弘樹 伊藤彰彦『無冠の男 松方弘樹伝』講談社*21
  • 17.06.02/鋭い観察眼で見たあの評論家や名物出版人の「60年代」──中野翠『あのころ、早稲田で』文藝春秋*22
  • 17.07.21-28/永六輔の「六本木グループ」の中で一番才能があった男──タマ伸也(聞いた人)『ワハハ本舗を創った男 喰始を語る』ロフトブックス*23
  • 17.09.29/関東人が知らない「吉本興業以前」の関西お笑い界事情──澤田隆治『私説大阪テレビコメディ史 花登筐と芦屋雁之助筑摩書房*24
  • 17.11.24/ラジオ講座に何度も挫折した米文学者の〝語学留学記〟──青山南『60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ』岩波新書*25
  • 18.01.01-05/2018年の潮流を予感させる本 「明治百五十年」▶都心に近い「異空間」を失ってはならない──前田速夫『「新しき村」の百年 〈愚者の園〉の真実』新潮新書*26
  • 18.01.26/「フクちゃん」以前はモダンな挿絵画家だった著者を〝発見〟──末永昭二編『横山隆一皓星社*27
  • 18.03.16/近年「私語り」をし始めた著者が明かす出版社嘱託期──片岡義男『珈琲が呼ぶ』光文社*28
  • 18.05.25/「最大の魅力」を文字に感じた言語学者の凄い学習歴──黒田龍之助『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』現代書館*29
  • 18.07.06/同人誌の仲間や年来の友たちを描く、絶品の「肖像ポルト」──山田稔『こないだ』編集工房ノア*30
  • 18.09.14/兄・俊輔、姉・和子を凌ぐ素直な名文で綴る「鶴見家」──内山章子『看取りの人生 後藤新平の「自治三訣」を生きて』藤原書店*31
  • 18.11.23/作家をとりまく〝固有名詞〟に反応してしまうインタビュー集──筒井康隆日下三蔵編『筒井康隆、自作を語る』早川書房*32
  • 19.01.01-04/忘れてはいけない「平成」の記憶 平成文学史 中上健次谷崎賞を逃して決定的に変わった──浦田憲治『未完の平成文学史 文芸記者が見た文壇30年』早川書房*33
  • 19.02.15-22/私が青春時代に愛読した作家たちの全体像を俯瞰──斎藤禎『文士たちのアメリカ留学 一九五三~一九六三』書籍工房早山*34
  • 19.04.05/ブレイクしてもつらぬいた「普通の人」振りを回顧──群ようこ『この先には、何がある?』幻冬舎*35
  • 19.06.14/ハンパない鑑賞数の映画マニアな音楽家による膨大なレビュー──小西康陽『わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム1992-2019』朝日新聞出版*36
  • 19.08.16-23/洋食屋店主が趣味の域を越えて撮りためた昭和の下町風景──秋山武雄著 読売新聞都内版編集室編『東京懐かし写真帖』中公新書ラクレ*37
  • 19.10.11/TBSから放映権が移った「後」の内実を俯瞰した一冊──流智美東京12チャンネル時代の国際プロレス辰巳出版*38
  • 19.12.20-27/関根勤小堺一機らを輩出した懐かしの番組舞台裏──加藤義彦『テレビ開放区 幻の『ぎんざNOW!』伝説』論創社*39
  • 20.01.03-10/2020年の潮流を予感させる本 デタラメな歴史が増えるほど輝きを増す本──志垣民郎著 岸俊光編『内閣調査室秘録 戦後思想を動かした男』文春新書*40

*1:『大相撲新世紀 2005-2011』収録

*2:『大相撲新世紀 2005-2011』収録

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*13:https://pdmagazine.jp/today-book/book-review-24/

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*33:https://www.news-postseven.com/archives/20181227_831583.html?DETAIL

*34:https://www.news-postseven.com/archives/20190212_862597.html?DETAIL

*35:https://www.news-postseven.com/archives/20190328_1336890.html?DETAIL

*36:https://www.news-postseven.com/archives/20190607_1384033.html?DETAIL

*37:https://www.news-postseven.com/archives/20190817_1426839.html?DETAIL

*38:https://www.news-postseven.com/archives/20191001_1459968.html?DETAIL

*39:https://www.news-postseven.com/archives/20191220_1505298.html?DETAIL

*40:https://www.news-postseven.com/archives/20191229_1514146.html?DETAIL