第1章 文壇おくりびと
福田恆存──嫉妬心がない保守思想家*1
梅棹忠夫と山口昌男が鰻を食べた一九八八年春*2
山口昌男──「知の速射砲」を浴びせた恩師*3
常盤新平さんありがとうございました*4
私は安岡章太郎の影響を受けているかもしれない*5
「町の普通のそば屋」と秋山駿さん*6
大西巨人さんの眼*7
野坂昭如は倒れた時も凄い現役作家だった*8
マイ・バッド・カンパニー
第2章 追悼の文学史
小林秀雄は死ぬまで現役だった*12
正宗白鳥「第三の新人」としての長谷川四郎*15
『群像』で辿る〈追悼〉の文学史*16
- 初の追悼特集まで
- 二人の大物作家
- 「戦後文学」の終わり
- 「第三の新人」と追悼特集
- 文学者が死ぬタイミング
第3章 福田章二と庄司薫
福田章二論
- 『文藝春秋』の周年号
- 総合誌と時代の風──昭和八年一月号
- 「多くの障害や困難」──昭和十八年一月号
- 「文藝春秋祭」のルポ──昭和二十八年一月号
- 五輪・官僚批判・都知事──昭和三十八年一月号
- 佐藤栄作の長髪──昭和四十八年一月号
- 「風見鶏」の見ていたもの──昭和五十八年一月号
- 平成の「顔」たち──平成五年一月号
- 再び迎えた「正念場」──平成十五年一月号
今こそ『新潮60』の創刊を*24
- 「気分」は暴発する
- 齋藤十一が「俺にやらせろ」
- 雑誌の消滅は言葉の危機
- 「一枚岩」の危険性
- 六十歳向けの雑誌を
第5章 記憶の書店、記憶の本棚
本の恩師たち*25
- 本の読みかたを教えてくれた人たち
- 『本の神話学』・『紙つぶて』・『書物漫遊記』
- 知のバトンを
- 二極化する本の世界
- 一九八〇年前後の「ありきたりの棚」を再現
- 難しいけれど楽しい、値付けと仕入れ作業
- 古本屋の棚作りのコツ
本は売れないのではなく買えないのだ*28
- 「本屋ハシゴ」の時代
- 「出版大不況」の中の増刷
- 今や、本が買えない
第6章 「東京」という空間
田中角栄と高層ビル、高速道路、そして新幹線*29
- パラダイム・チェンジの象徴
- 熱気とどんよりに吹いた「新しい風」
- 何だかとてもわくわくした
- 今、この少しの寂しさはなんだろう
九段坂*30
- 山の手と下町を分けるシンボリックな坂
- 明治大正文学と九段坂
- どこかに眠る宝の山
歌舞伎座にはもう足を運ばないだろう*31
荷風の浅草、私の浅草*32
第7章 「平成」の終り
借金をするなという父の教え*33
文学賞のパーティーが「薄く」なった理由*34厄年にサイボーグになってしまった私*35
- いよいよ遠い昭和
- 「中年御三家」の登場
- リトル・マガジンの時代
- 「たくましい老人、ジジイ」になってやろう
平成三十年に私は還暦を迎えた*37
- 長い「高等遊民」時代
- 十年同日
- 老いるわけにはいかない
- 平成という時代
東京タワーなら倒れたぜ──『みんなみんな逝ってしまった、けれど文学は死なない。』跋 平山周吉(雑文家)
関連年表(幻戯書房編集部)
坪内祐三著作一覧(二〇二〇年六月現在)
索引
*2:考える人 二〇一一・夏
*4:四季の味 二〇一三・春
*5:群像 二〇一三・四
*6:群像 二〇一三・十二
*7:群像 二〇一四・五
*8:熱風 二〇一六・二
*9:出版人・広告人 二〇一六・十一
*10:出版人・広告人 二〇一六・十二
*11:出版人・広告人 二〇一七・一
*16:群像 二〇一六・十
*18:新潮 二〇〇四・十一
*19:新潮 二〇〇四・十二
*20:新潮 二〇〇五・三
*24:Hanada 二〇一八・十二
*25:二〇〇八年十一月二日於東京堂書店本店/彷書月刊 二〇〇八・十二
*26:kotoba 二〇一三・春
*29:調査情報 二〇一〇・五/六
*30:調査情報 二〇一一・三/四
*31:悲劇喜劇 二〇一七・九