文庫本を狙え!
二〇一六
木下杢太郎/岩阪恵子選『木下杢太郎随筆集』 講談社文芸文庫*1
十川信介編『漱石追想』 岩波文庫*2
久住昌之『野武士、西へ』 集英社文庫*3
鳥居民『鳥居民評論集 昭和史を読み解く』 草思社文庫*4
小林一三『逸翁自叙伝』 講談社学術文庫*5
佐藤隆介『素顔の池波正太郎』 新潮文庫*6
広岡敬一『ちろりん村顛末記』 ちくま文庫*7
赤田祐一/ばるぼら『定本 消されたマンガ』 彩図社*8
ミラン・クンデラ/西永良成訳『小説の技法』 岩波文庫*9
江戸川乱歩『明智小五郎 事件簿 Ⅰ』 集英社文庫*10
坂上弘『故人』 講談社文芸文庫*11
浜口庫之助『ハマクラの音楽いろいろ』 立東舎文庫*12
高良勉編『山之口貘詩集』 岩波文庫*13
マツコ・デラックス『デラックスじゃない』 双葉文庫*14
山田風太郎『人間万事嘘ばっかり』 ちくま文庫*15
パスカル/塩川徹也訳『パンセ 下巻』 岩波文庫*16
手塚治虫『ぼくはマンガ家』 立東舎文庫*17
田河水泡『滑稽の研究』 講談社学術文庫*18
松沢弘陽/植手通有/平石直昭編『定本 丸山眞男回顧談 上下』 岩波現代文庫*19
小幡貴一/田辺友貴編『不死蝶 岸田森』 ワイズ出版映画文庫*20
リング・ラードナー/加島祥造訳『アリバイ・アイク ラードナー傑作選』 新潮文庫*21
永井龍男『東京の横丁』 講談社文芸文庫*22
石川桂子編『竹久夢二詩画集』 岩波文庫*23
中野三敏『写楽』 中公文庫*24
油井正一『生きているジャズ史』 立東舎文庫*25
講談社文芸文庫編『個人全集月報集 武田百合子全作品 森茉莉全集』 講談社文芸文庫*26
大竹聡『多摩川飲み下り』 ちくま文庫*27
三島由紀夫『小説読本』 中公文庫*28
高橋克彦『浮世絵鑑賞事典』 角川ソフィア文庫*29
澁澤龍彥/他『若冲』 河出文庫*30
ヘミングウェイ/福田陸太郎訳『移動祝祭日』 土曜文庫*31
柳田國男『故郷七十年』 講談社学術文庫*32
虫明亜呂無/高崎俊夫編『女の足指と電話機』 中公文庫*33
山田宏一/和田誠『ヒッチコックに進路を取れ』 草思社文庫*34
二〇一七
北方謙三『十字路が見える』 新潮文庫*35
松村雄策『ビートルズは眠らない』 小学館文庫*36
神崎宣武『聞書き 遊廓成駒屋』 ちくま文庫*37
近藤浩一路『漫画 坊っちゃん』 岩波文庫*38
群ようこ『老いと収納』 角川文庫*39
古井由吉『半自叙伝』 河出文庫*40
三木卓『K』 講談社文芸文庫*41
J・L・ボルヘス/鼓直訳『アレフ』 岩波文庫*42
吉本隆明/江藤淳『吉本隆明 江藤淳 全対話』 中公文庫*43
小沢信男『ぼくの東京全集』 ちくま文庫*44
サライ編集部編『昭和のテレビ王』 小学館文庫*45
岡田睦『明日なき身』 講談社文芸文庫*46
加藤貴校注『徳川制度 補遺』 岩波文庫*47
高田文夫『誰も書けなかった「笑芸論」』 講談社文庫*48
高橋和巳『わが解体』 河出文庫*49
神吉拓郎『たべもの芳名録』 ちくま文庫*50
杉森久英『滝田樗陰』 中公文庫*51
高橋呉郎『週刊誌風雲録』 ちくま文庫*52
黒鉄ヒロシ『色いろ花骨牌』 小学館文庫*53
中島義道『東大助手物語』 新潮文庫*54
折口信夫『古代研究Ⅵ』 角川ソフィア文庫*55
文藝春秋編『泥水のみのみ浮き沈み 勝新太郎対談集』 文春文庫*56
竹内光浩/本堂明/武藤武美編『語る藤田省三』 岩波現代文庫*57
中川可奈子編/京都工芸繊維大学美術工芸資料館監修『チェコ ポーランド ハンガリーのポスター』 青幻舎*58
吉田健一『わが人生処方』 中公文庫*59
野口冨士男『感触的昭和文壇史』 講談社文芸文庫*60
石割透編『芥川追想』 岩波文庫*61
久保田万太郎『浅草風土記』 中公文庫*62
ビートきよし『もうひとつの浅草キッド』 双葉文庫*63
麿赤兒『完本 麿赤兒自伝』 中公文庫*64
池田俊秀『エロ本水滸伝』 人間社文庫*65
細野晴臣『HOSONO百景』 河出文庫*66
中野翠『この世は落語』 ちくま文庫*67
アントワーヌ・メイエ/西山教行訳『ヨーロッパの言語』 岩波文庫*68
吉田健一『父のこと』 中公文庫*69
木田元『哲学散歩』 文春文庫*70
獅子文六『ちんちん電車』 河出文庫*71
ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー/宮谷尚実訳『言語起源論』 講談社学術文庫*72
J・L・ボルヘス/木村榮一訳『語るボルヘス』 岩波文庫*73
宮城谷昌光『随想 春夏秋冬』 新潮文庫*74
松井今朝子『師父の遺言』 集英社文庫*75
蓮實重彥『ハリウッド映画史講義』 ちくま学芸文庫*76
吉行淳之介『わが文学生活』 講談社文芸文庫*77
石川桂郎『俳人風狂列伝』 中公文庫*78
大槻ケンヂ『サブカルで食う』 角川文庫*79
二〇一八
大庭萱朗編『田中小実昌ベスト・エッセイ』 ちくま文庫*80
網野善彦/鶴見俊輔『歴史の話 日本史を問いなおす』 朝日文庫*81
西東三鬼『西東三鬼全句集』 角川ソフィア文庫*82
薬師寺克行『村山富市回顧録』 岩波現代文庫*83
永栄潔『ブンヤ暮らし三十六年』 新潮文庫*84
西成彦編訳『世界イディッシュ短篇選』 岩波文庫*85
荻原魚雷編『吉行淳之介ベスト・エッセイ』 ちくま文庫*86
葉室麟『河のほとりで』 文春文庫*87
梅崎春生/荻原魚雷編『怠惰の美徳』 中公文庫*88
エルモア・レナード/村上春樹訳『オンブレ』 新潮文庫*89
山口瞳/小玉武編『山口瞳ベスト・エッセイ』 ちくま文庫*90
ヨハン・ホイジンガ/里見元一郎訳『ホモ・ルーデンス』 講談社学術文庫*91
逢坂剛/他『棋翁戦てんまつ記』 集英社文庫*92
吉野源三郎『君たちはどう生きるか』 岩波文庫*93
山田太一『夕暮れの時間に』 河出文庫*94
田邊園子『伝説の編集者 坂本一亀とその時代』 河出文庫*95
T・S・エリオット/深瀬基寛訳『荒地/文化の定義のための覚書』 中公文庫*96
刈部山本『東京「裏町メシ屋」探訪記』 光文社知恵の森文庫*97
ヨゼフ・チャペック/飯島周編訳『ヨゼフ・チャペック エッセイ集』 平凡社ライブラリー*98
フアン・ルルフォ/杉山晃訳『燃える平原』 岩波文庫*99
ジャンバッティスタ・ヴィーコ/上村忠男訳『新しい学』 中公文庫*100
佐藤敏章編著『手塚番』 小学館文庫*101
中村武羅夫『現代文士廿八人』 講談社文芸文庫*102
安岡章太郎『安岡章太郎 戦争小説集成』 中公文庫*103
中溝康隆『プロ野球死亡遊戯』 文春文庫*104
リチャード・パワーズ/柴田元幸訳『舞踏会へ向かう三人の農夫 上・下』 河出文庫*105
エリック・ホブズボーム/大井由紀訳『20世紀の歴史 下』 ちくま学芸文庫*106
井伏鱒二『太宰治』 中公文庫*107
柴田元幸『ケンブリッジ・サーカス』 新潮文庫*108
塚原渋柿園/菊池眞一編『幕末の江戸風俗』 岩波文庫*109
武田泰淳『富士』 中公文庫*110
手塚治虫『火の鳥6 望郷編』 角川文庫*111
嵐山光三郎『漂流怪人・きだみのる』 小学館文庫*112
佐藤秀明編『三島由紀夫紀行文集』 岩波文庫*113
網野善彦『歴史としての戦後史学』 角川ソフィア文庫*114
石川淳『至福千年』 岩波文庫*115
福田恆存『芥川龍之介と太宰治』 講談社文芸文庫*116
殿山泰司/大庭萱朗編『殿山泰司ベスト・エッセイ』 ちくま文庫*117
石ノ森章太郎『章説 トキワ荘の青春』 中公文庫*118
岡茂雄『本屋風情』 角川ソフィア文庫*119
ホーフマンスタール/丘沢静也訳『チャンドス卿の手紙/アンドレアス』 光文社古典新訳文庫*120
吉田隆『紀州のドン・ファン殺害 「真犯人」の正体』 講談社+α文庫*121
御厨貴/牧原出編『聞き書 野中広務回顧録』 岩波現代文庫*122
山田花子『自殺直前日記 改』 鉄人文庫*123
草森紳一『随筆 本が崩れる』 中公文庫*124
二〇一九 - 二〇二〇
安西水丸『東京美女散歩』 講談社文庫*125
高田文夫『ご笑納下さい』 新潮文庫*126
柳澤健『1964年のジャイアント馬場』 双葉文庫*127
鈴木智彦『昭和のヤバいヤクザ』 講談社+α文庫*128
土本典昭『不敗のドキュメンタリー』 岩波現代文庫*129
岩田宏『渡り歩き』 草思社文庫*130
サルトル×レヴィ/海老坂武訳『いまこそ、希望を』 光文社古典新訳文庫*131
ミシェル・フーコー/阿部崇訳『マネの絵画』 ちくま学芸文庫*132
石田五郎『星の文人野尻抱影伝』 中公文庫*133
横田順彌『快絶壮遊〔天狗倶楽部〕』 ハヤカワ文庫*134
木村伊兵衛『僕とライカ』 朝日文庫*135
野谷文昭編訳『20世紀ラテンアメリカ短篇選』 岩波文庫*136
出口裕弘『辰野隆 日仏の円形広場』 中公文庫*137
忌野清志郎『忌野旅日記』 新潮文庫*138
小島和宏『ぼくの週プロ青春記』 朝日文庫*139
永井荷風『浮沈・踊子』 岩波文庫*140
安部公房『内なる辺境/都市への回路』 中公文庫*141
藤木TDC/イシワタフミアキ写真/山崎三郎編『消えゆく横丁』 ちくま文庫*142
加藤典洋『完本 太宰と井伏』 講談社文芸文庫*143
江藤淳『戦後と私・神話の克服』 中公文庫*144
フェリックス・レガメ/林久美子訳『明治日本写生帖』 角川ソフィア文庫*145
村松友視『北の富士流』 文春文庫*146
友川カズキ『一人盆踊り』 ちくま文庫*147
柳田國男『日本の民俗学』 中公文庫*148
山本周五郎『季節のない街』 新潮文庫*149
内澤旬子『漂うままに島に着き』 朝日文庫*150
アンドレ・ルロワ=グーラン/蔵持不三也訳『世界の根源』 ちくま学芸文庫*151
堀川惠子『戦禍に生きた演劇人たち』 講談社文庫*152
デ・アミーチス/和田忠彦訳『クオーレ』 岩波文庫*153
辻邦生/北杜夫『完全版 若き日と文学と』 中公文庫*154
椎名誠/目黒考二『本人に訊く 〈壱〉』 集英社文庫*155
石割透編『久米正雄作品集』 岩波文庫*156
ラフカディオ・ハーン/池田雅之編訳『小泉八雲東大講義録』 角川ソフィア文庫*157
A・ブラックウッド他/平井呈一訳『幽霊島』 創元推理文庫*158
岡義武『山県有朋』 岩波文庫*159
石川榮吉『欧米人の見た開国期日本』 角川ソフィア文庫*160
本田靖春『複眼で見よ』 河出文庫*161
東海林さだお『ガン入院オロオロ日記』 文春文庫*162
田村隆一『詩人の旅』 中公文庫*163
E・O・ライシャワー/國弘正雄訳『ザ・ジャパニーズ』 角川ソフィア文庫*164
福永武彦/中村真一郎/丸谷才一『深夜の散歩』 創元推理文庫*165
渡辺一夫『ヒューマニズム考』 講談社文芸文庫*166
マーク・ハーツガード/湯川れい子訳『ビートルズ』 ハルキ文庫*167
前田日明/髙田延彦/他『完全版 証言UWF1984―1996』 宝島SUGOI文庫*168
江藤淳/蓮實重彥『オールド・ファッション』 講談社文芸文庫*169
都築響一『独居老人スタイル』 ちくま文庫*170
古井由吉『詩への小路』 講談社文芸文庫*171
年刊文庫番
一九九九年度〈文庫本〉日本一トーナメント*172
「文庫本を狙え!」で扱いこぼしてしまった今年のスペシャル本*173
この一年の岩波文庫の新刊の迫力を見よ!*174
私が今年出会った文庫本あれこれ*175
私が今年出会った文庫本あれこれ二〇〇三*176
月刊中山康樹文庫の三冊は期待通り過剰に熱かった*177
実際のマチがつまらないから、まぼろしのマチに逃避するよ、例えば『文楽の研究』で*178
私は『戦争と平和』を通読できるのだろうか*179
十年振りで『ベンヤミン・コレクション』の新刊を出したちくま学芸文庫は立派だ*180
講談社文庫に続いて朝日文庫で「池波正太郎エッセイ・シリーズ」を刊行してくれたのは嬉しい*181
ランダムハウス講談社文庫から刊行された三冊の吉行淳之介エッセイ集は、まったくの新刊だった*182
ありがとう、そしてサヨウナラ、ウェッジ文庫*183
この一年に刊行された文庫本百冊で図書室を作ってみる*184
奥野信太郎、岡本喜八、岸田國士、そしてヴァルター・ベンヤミン*185
私はいつ『存在の大いなる連鎖』を通読出来るのだろう*186
今年 私は徳田秋聲記念館文庫に出会えた*187
岩波文庫の「86年ぶりの新版」『万葉集』全五巻が完結した*188
集英社文庫の「ポケットマスターピース」は小さな図書館だ*189
最近の中公文庫のラインナップは素晴らしい、中でも······*190
平成最後の年に読む『富士』と『レイテ戦記』*191
『東京百年物語』全三巻は見事なアンソロジーだ*192