『週刊読書人』連載
- 01(00.12.01) 20世紀・近代・社会主義
- 02(00.12.08) 交換の形態① 資本・国家・ネーション 自律性と強制力をもった「想像の共同体」
- 03(00.12.15) 交換の形態② 「NAM」の運動 アソシエーションによる交換
- 04(01.01.05) 二〇世紀の革命 民族独立・解放の革命 社会主義革命とその挫折の過程
- 05(01.01.12) 一九五〇年前後 戦後思想空間の編成 米ソ冷戦と民主主義型ナショナリズム
- 06(01.01.19) 贈与と交換 三層構造とその批判 ヘーゲル『法哲学』をめぐって
- 07(01.01.26) 内在と超出 初期社会主義の問題 プルードンとアソシエーション
- 08(01.02.02) 消費社会論 「新しい労働運動」に向けて 『資本論』──資本への対抗運動の鍵
- 09(01.02.09) 政治から社会へ 社会契約論の脱構築 ルソーとプルードン
- 10(01.02.16) 「権力」について 社会民主主義をめぐって 資本と国家を揚棄する道筋
- 11(01.02.23) 社会学と社会主義 アナーキズムの位置 ヘゲモニー闘争のなかで
- 12(01.03.02) コミュニズム 私的所有と個体的所有 生産─消費共同組合のアソシエーション
- 13(01.03.09) 選挙とくじ引き 技術としての政治 アナーキズムと権力の問題
- 14(01.03.16) 「文学」と「社会学」 アヴァンギャルドと政治 「反文学」とそのコンテクスト
- 15(01.03.23) 日本資本主義論争 資本主義と近代天皇制 近代的な代表制の破綻のあとに
- 16(01.04.06) ポストモダン 近代国家と国民統合 象徴としての「絶対君主」
- 17(01.04.13) 一九八〇年代 消費社会論批判 『批評とポスト・モダン』の周辺
- 18(01.04.20) 「後進国」革命 社会主義と民族主義 ──竹内好をめぐって──
- 19(01.04.27) 竹内と泰淳 資本主義と第三世界主義 日本における近代という言葉自体の曖昧さ
- 20(01.05.04) 「批評」の位置 武田泰淳と花田清輝 「物書き」としてのスタイル
- 21(01.05.11) 共通のベース インターナショナルな言語 プロブレマティックとしてのマルクス主義
- 22(01.05.18) 文学と小説 埴谷・安吾・小林 「永遠性」という磁場
- 23(01.05.25) 他者の位相 埴谷雄高について 存在論と政治
- 24(01.06.08) 他者の位相② サルトルと武田泰淳 ──「罪」と「恥」──
- 25(01.06.15) 「陣地戦」 マルコムXとガンジー 世界資本主義と抵抗の作法
- 26(01.06.22) 超越論的検証 資本に転化しない貨幣 アソシエーショニズムの可能性の条件
- 27(01.06.29) LETS 貨幣を「揚棄」する 資本制経済のボイコット
- 28(01.07.13) 「力」の位相 ミクロ権力と国家権力 フーコーをめぐって
- 29(01.07.20) 「権力装置」 市民社会と国家 『ブリュメール十八日』
- 30(01.07.27) 倫理的革命 カントとプルードン 生産者のアソシエーション
- 31(01.08.24) 非暴力主義 花田清輝とマルクス 「武家的なもの」「公家的なもの」
- 32(01.08.31) 多重帰属 位相空間的「地域通貨」 アイデンティティポリティクスの回避
- 33(01.09.07) 理論と革命 ポスト・ヒストリー 切断しながらも連続する
- 34(01.09.14) 「批評」の場所 小林秀雄を引き受ける 「隠喩としての建築」のころ
- 35(01.09.21) 「批評」の場所② ポジションの〝変化〟 スタンダードな知に対する批判
- 36(01.09.28) 「批評」の場所③ 議会政治とNAM 湾岸戦争から一九九九年へ
- 37(01.10.05) 「批評」の場所④ 国家主義に対抗して LETSの普及で社会は変わる
このインタビューは、連載中であった2001年4月刊行の『NAM生成』に第8回まで収録され、連載終了後の2002年にNAM Web Siteで「全文を再録」するとして転載が開始されたが第11回まで転載したところで途絶している。
1.アナーキズムの内在的批判へ──(第1回前半)
2.「二〇世紀システム」における帝国主義と国民国家──(第1回後半)
3.交通形態としてのネーション──(第2回、第3回、第4回)
4.五〇年代のナショナリズム──(第5回、第6回前半)
5.「倫理」としてのアソシエーショニズム──(第6回後半、第7回、第8回)
6.「アナーキズム」をめぐって──(第9回、第10回、第11回)
初回の紙面に「このインタビューは、本年八月、フランス・パリにて行われた」という編集部による付記がある。再婚のハネムーンでフランスを訪れていた柄谷行人に二人の若いフランス思想史研究者が二日にわたってインタビューしたものであり、著者校正で大幅な加筆修正があったとのことである*1(NAM Web Siteに転載される際にも改訂が施されている)。インタビューではあるが、聞き手の発言量は少なくなく、討議あるいは座談会と言ったほうが適切かもしれない。