浅羽通明『天皇・反戦・日本』

天皇・反戦・日本―浅羽通明同時代論集 治国平天下篇

天皇・反戦・日本―浅羽通明同時代論集 治国平天下篇


浅羽通明天皇反戦・日本─浅羽通明同時代論集 治国平天下篇』読了。
過去のニューズレター「流行神」の中からテーマごとにまとめた選集の最初の一冊。以下「修身斉家篇」「格物致知篇」「番外乱闘篇」と続刊が続くとのこと。「流行神」はカール・クラウスの「炬火」や正木ひろしの「近きより」を手本としているらしい。呉智英を尊敬している者の例に漏れず左右を相対化する思考は貫かれており、面白くなくはない。しかし歴史認識通俗的理解に傾きがちである(特に高度成長期以来の日本人の精神史に関する記述に顕著である)。これは意図的なのか?文体も私好みではない。担当編集者は(幻冬舎新書編集長を務めているらしい)志儀保博。