- 社会の変動を鋭く感知
夏目漱石 明治四十二(一九〇九)年四月九日*1- 「人間の裸の顔」という劇
三島由紀夫 昭和三十四(一九五九)年四月十日*2- 快進撃の中のB25来襲
靑野季吉 昭和十七(一九四二)年四月十八日*3- 「新人類」の不条理小説
志賀直哉 明治四十三(一九一〇)年四月二十四日*4- 流血の惨事になった「お祭」
野上彌生子 昭和二十七(一九五二)年五月一日*5- 老文学者が迷った末に······
森田草平 昭和二十三(一九四八)年五月十日*6- 変革の時代、真摯に走って
高野悦子 昭和四十四(一九六九)年五月十三日*7- 空襲下で書いた信仰論
柳田國男 昭和二十(一九四五)年五月二十三日*8- 消息を絶った小林秀雄
中島健蔵 昭和三(一九二八)年五月二十八日*9- 北へ西へ流離漂泊の旅
山田風太郎 昭和二十(一九四五)年六月五日*10- ハガティ事件にみた「醜さ」
江藤淳 昭和三十五(一九六〇)年六月十日*11- 遠く離れていった桜桃忌
木山捷平 昭和二十四(一九四九)年六月十八日*12- 自信失わせた「太陽の季節」
阿部昭 昭和三十(一九五五)年六月二十一日*13- 大辞典を「冥土の土産」に
尾崎紅葉 明治三十六(一九〇三)年六月三十日*14- 戦局への関心と「書き方」
伊藤整 昭和十九(一九四四)年七月十日*15- 退学青年の「我々の時代」
大宅壮一 大正六(一九一七)年七月二十一日*16- 江の島にいた「60年の若者」
浮谷東次郎 昭和三十五(一九六〇)年七月二十七日*17- 「日本の文学」をめぐる事件
高見順 昭和三十八(一九六三)年七月三十日*18- 東京音頭をめぐる世代差
森銑三 昭和八(一九三三)年八月三日*19- 身近に触れた「時局の流れ」
神谷美恵子 昭和二十(一九四五)年八月十二日*20- 終戦直後の「皇軍」の混乱
大佛次郎 昭和二十(一九四五)年八月二十日*21- 官業精神と初の「空の旅」
竹内好 昭和三十七(一九六二)年八月二十六日*22- 震災の不安心理とデマ
岸田劉生 大正十二(一九二三)年九月一日*23- 殉死への「当世風」の反応
内田魯庵 大正元(一九一二)年九月十四日*24- 戦中派の複雑な天皇観
山口瞳 昭和六十三(一九八八)年九月十八日*25- 最後の夏の不思議な記録
武田百合子 昭和五十一(一九七六)年九月二十一日*26- 「革命と反体制」への関心
大岡昇平 昭和五十五(一九八〇)年十月四日*27- 東京五輪でテレビ漬けに
吉野秀雄 昭和三十九(一九六四)年十月十日*28- 文化シーンに躍り出る
植草甚一 昭和四十五(一九七〇)年十月十九日*29- 異郷で知る「戦局」の行方
徳永康元 昭和十五(一九四〇)年十月二十四日*30- 上京に求めた「希望の影」
石川啄木 明治三十五(一九〇二)年十月三十日*31- 私小説家のテレビ出演
外村繁 昭和三十五(一九六〇)年十一月九日*32- 生活のため本を売る算段
黒田三郎 昭和二十三(一九四八)年十一月十日*33- 「心の不安」と過去への態度
内田百閒 大正六(一九一七)年十一月二十三日*34- 三島事件への複雑な感想
佐藤榮作 昭和四十五(一九七〇)年十一月二十五日*35- 開戦に際会した反戦作家
秋田雨雀 昭和十六(一九四一)年十二月四日*36- 巣鴨での日々と「義憤」
笹川良一 昭和二十(一九四五)年十二月十一日*37- レジスト青年の就職試験
深代惇郎 昭和二十七(一九五二)年十二月十四日*38- 総合雑誌黄金時代の年末
木佐木勝 大正八(一九一九)年十二月二十五日*39- ドサ廻りの旅先での正月
古川ロッパ 昭和二十三(一九四八)年一月八日*40- 大震災後の余震と流言
岡本綺堂 大正十三(一九二四)年一月十五日*41- 郊外への移住、そして散歩
遠藤周作 昭和四十五(一九七〇)年一月二十五日*42- カフェで飲んだ本格「珈琲」
小泉信三 明治四十五(一九一二)年二月一日*43- 虚無的「革命」の中の知識人
中井英夫 昭和二十一(一九四六)年二月四日*44- 帝国憲法発布の日の暗殺
依田學海 明治二十二(一八八九)年二月十一日*45- 海軍病院の日常と硫黄島
野口冨士男 昭和二十(一九四五)年二月十五日*46- 浅草通いから「カツ丼」へ
永井荷風 昭和三十四(一九五九)年三月一日*47- 大空襲という「世紀の喜劇」
添田知道 昭和二十(一九四五)年三月十二日*48- 神社統廃合が損なったもの
南方熊楠 明治四十三(一九一〇)年三月十九日*49- 文学青年から受けた刺激
樋口一葉 明治二十六(一八九三)年三月二十五日*50- 荷風とロッパの「2・26」──連載を終えて*51
*1:『漱石全集 第二十巻』(岩波書店)、毎日新聞二〇〇五年四月三日
*2:『決定版 三島由紀夫全集30』(新潮社)、毎日新聞二〇〇五年四月十日
*3:『靑野季吉日記』(河出書房新社)、毎日新聞二〇〇五年四月十七日
*4:『志賀直哉全集 第十巻』(岩波書店)、毎日新聞二〇〇五年四月二十四日
*5:『野上彌生子全集 第Ⅱ期 第十一巻』(岩波書店)、毎日新聞二〇〇五年五月一日
*6:『森田草平選集 第五巻 日記(終戦前後)』(理論社)、毎日新聞二〇〇五年五月八日
*7:『二十歳の原点』(新潮文庫)、毎日新聞二〇〇五年五月十五日
*8:「炭焼日記」『定本柳田國男集別巻第四(新装版)』(筑摩書房)、毎日新聞二〇〇五年五月二十二日
*9:『疾風怒濤の巻 回想の文学①』(平凡社)、毎日新聞二〇〇五年五月二十九日
*10:『新装版 戦中派不戦日記』(講談社文庫)、毎日新聞二〇〇五年六月五日
*11:『日附のある文章』(筑摩書房)、毎日新聞二〇〇五年六月十二日
*12:『酔いざめ日記』(講談社)、毎日新聞二〇〇五年六月十九日
*13:『緑の年の日記』(福武書店)、毎日新聞二〇〇五年六月二十六日
*14:『尾崎紅葉全集 第九巻』(中央公論社)、毎日新聞二〇〇五年七月三日
*15:『太平洋戦争日記(三)』(新潮社)、毎日新聞二〇〇五年七月十日
*16:『大宅壮一日記』(中央公論社)、毎日新聞二〇〇五年七月十七日
*17:『オートバイと初恋と わが青春の遺産』(ちくま文庫)、毎日新聞二〇〇五年七月二十四日
*18:『続 高見順日記 第二巻』(勁草書房)、毎日新聞二〇〇五年七月三十一日
*19:『讀書日記』(出版科学総合研究所)、毎日新聞二〇〇五年八月七日
*20:『神谷美恵子著作集 補巻1 若き日の日記』(みすず書房)、毎日新聞二〇〇五年八月十四日
*21:『大佛次郎 敗戦日記』(草思社)、毎日新聞二〇〇五年八月二十一日
*22:『竹内好全集 第十六巻』(筑摩書房)、毎日新聞二〇〇五年八月二十八日
*23:『劉生日記四』(岩波書店)、毎日新聞二〇〇五年九月四日
*24:「氣まぐれ日記」『内田魯庵全集 第四巻』(ゆまに書房)、毎日新聞二〇〇五年九月十一日
*25:『還暦老人憂愁日記』(新潮社)、毎日新聞二〇〇五年九月十八日
*26:『富士日記(下)』(中公文庫)、毎日新聞二〇〇五年九月二十五日
*27:『成城だより』(文藝春秋)、毎日新聞二〇〇五年十月二日
*28:『吉野秀雄全集 第六巻』(筑摩書房)、毎日新聞二〇〇五年十月九日
*29:『植草甚一日記』(晶文社)、毎日新聞二〇〇五年十月十六日
*30:『ブダペスト日記』(新宿書房)、毎日新聞二〇〇五年十月二十三日
*31:「
*32:『阿佐ヶ谷日記』(新潮社)、毎日新聞二〇〇五年十一月六日
*33:『黒田三郎日記 戦後篇Ⅱ』(思潮社)、毎日新聞二〇〇五年十一月十三日
*34:「百鬼園日記帖」『内田百閒全集 第三巻』(講談社)、毎日新聞二〇〇五年十一月二十日
*35:『佐藤榮作日記 第四巻』(朝日新聞社)、毎日新聞二〇〇五年十一月二十七日
*36:『秋田雨雀日記 第3巻』(未来社)、毎日新聞二〇〇五年十二月四日
*37:『巣鴨日記』(中央公論社)、毎日新聞二〇〇五年十二月十一日
*38:『深代惇郎青春日記』(朝日新聞社)、毎日新聞二〇〇五年十二月十八日
*39:『木佐木日記 第一巻(大正八年─大正十四年)』(現代史出版会)、毎日新聞二〇〇五年十二月二十五日
*40:『古川ロッパ昭和日記 戦後篇』(晶文社)、毎日新聞二〇〇六年一月八日
*41:『岡本綺堂日記』(青蛙房)、毎日新聞二〇〇六年一月十五日
*42:『遠藤周作全日記【下巻】1962―1993』、毎日新聞二〇〇六年一月二十二日
*43:『青年 小泉信三の日記』(慶應義塾大学出版会)、毎日新聞二〇〇六年一月二十九日
*44:「黒鳥館戦後日記」『中井英夫全集─8 彼方より』(東京創元社)、毎日新聞二〇〇六年二月五日
*45:『学海日録 第七巻』(岩波書店)、毎日新聞二〇〇六年二月十二日
*46:『海軍日記』(文藝春秋)、毎日新聞二〇〇六年二月十九日
*47:「断腸亭日乗」『荷風全集 第二十六巻』(岩波書店)、毎日新聞二〇〇六年三月五日
*48:『空襲下日記』(刀水書房)、毎日新聞二〇〇六年三月十二日
*49:『南方熊楠日記 3』(八坂書房)、毎日新聞二〇〇六年三月十九日