現代日本の思想地図

2005年に刊行された『大航海 No.55』(新書館)の特集は「現代日本の思想地図」であるが、特集の執筆者の中で年若い五名。姜尚中を担当している黒宮一太(1972-)、斎藤環を担当している鵜飼大介(1975-)、福田和也を担当している藤本龍児(1976-)、佐伯啓思西部邁を担当している佐藤一進(1978-)、東浩紀を担当している平田知久(1979-)の五氏、調べたらみんな京都大学大学院人間・環境学研究科(出身)の人。鵜飼と平田は大澤真幸門下。黒宮は佐伯啓思門下。藤本と佐藤は不明だが、佐伯が主幹を務める雑誌『京の発言』の編集委員をしたことからみて佐伯の近傍にいるのだろう。藤本の福田和也を論じた「保守派論客のもう一つの相貌」は今一つ。