『日本人論争 大西巨人回想』

日本人論争 大西巨人回想
大西巨人『日本人論争 大西巨人回想』(左右社二〇一四年七月三十一日第一刷発行)

口絵 星霜─アルバムと自筆原稿から─


第一部 要塞の日々
神聖喜劇』の漫画化について/徴兵検査*1
召集/一兵卒の日々*2
軍隊生活/敗戦*3
野砲やほうとの出会い/野砲の魅力*4
空への〝守り〟/横須賀行き*5
書くことへの想い/非暴力の追求*6


第二部 文選 一九九六 - 二〇一二
一九九六
感想*7
短篇小説『真珠』のこと 付けたり・ある意見書*8
一犬いっけんじつに吠える*9
記憶力過信 付けたり・二つの便り*10
肺腑つく「怪物」的小説 トーマス・マン著『魔の山*11
精神の実体に迫る歌 斎藤史著『魚歌』*12
語の真義における最高の作物 ガルシア・マルケス著『予告せられた殺人の記録』*13
〈嘘(非事実ないし非真実)〉をめぐって*14
中篇小説『精神の氷点』のこと*15
峯雪栄みねゆきえ哀悼*16


一九九七
たおれるまでは*17
コンプレックス脱却の当為 直接具体的には詩篇『雨の降る品川駅』のこと 一般表象的には文芸・文化・人生・社会のこと*18
方向音痴*19
碑、賞などのこと*20
干珠かんじゅ満珠まんじゅの島*21


一九九八
凡夫の慨嘆*22
『十五年間』のこと*23
「摘発」の劇を描け*24


一九九九
あるレトリック 「佐野の無礼は許せるが、佐野の無礼をお前が許すことは許せぬぞ。」およびその猿真似について*25
博多東急ホテルのこと*26
知的な甘え所*27


二〇〇〇
山崎氏に反論する*28
「短切」という語のこと*29
谷崎潤一郎の『初昔はつむかし*30
庭石菖にわぜきしょうのこと*31
かへるで*32
邪道*33


二〇〇一
ある悲喜劇*34
禁句*35
「古典千冊3回読め」と菊池寛*36
軍隊で空想した小説第一作*37
成句「老いては・・・・・・」の真義遂行*38
聖武天皇の短歌一首をめぐって*39
二十一世紀初頭の中心課題*40
「はたを露骨に刺激する類の病的潔癖」について*41


二〇〇二
「二律背反」を抱えて精進する 神聖喜劇』の「今日的意義」*42
長篇小説のネット連載*43


二〇〇三
D・ハメット作『血の収穫』のこと*44
「往復書簡」のことなど*45
『羽音』刊行によせて*46
春秋の花[漢詩篇] 1*47
春秋の花[漢詩篇] 2*48
春秋の花[漢詩篇] 3*49
春秋の花[漢詩篇] 4*50
春秋の花[漢詩篇] 5*51
春秋の花[漢詩篇] 6*52
歳末断想*53


二〇〇四
「芸術犯」阿部和重 長編小説『シンセミア』をめぐって*54
早春断想*55
敗戦直後における文学的・文化的な精神および行動の鬱勃たる様相*56

 
二〇〇五
春秋の花 1*57
春秋の花 2*58


二〇〇六
中篇小説『縮図・インコ道理教』について*59
春秋の花 3*60
「責任阻却」の論理*61
恥を知る者は、強い*62
春秋の花 4*63
春秋の花 5*64
春秋の花 6*65


二〇〇七
亡母と戯曲『風浪』とのこと*66

流れに抗して*67
一大重罪〈歴史の偽造〉*68
受賞のことば*69


二〇〇八
今年こそ福岡へ*70
作家と論争*71
『悪霊』 ドストエフスキー新潮文庫*72


二〇〇九
若山牧水のうた*73
プロレタリア詩人𠮷田欣一氏の逝去*74
綿密な労作 川村杳平著『無告のうた』*75
卓抜な業績*76
再説「わたしの天皇感覚」*77
大西巨人神聖喜劇*78


二〇一〇
花田さんとの最初の縁*79
同志武井昭夫の永眠に関して*80


二〇一一
原子力発電に思うこと*81


二〇一二
吉本隆明の死に関連して*82
人間の本義における運命について*83
佐々木基一全集について*84


第三部 秋冬の実 大西巨人短歌自註
一 いのちを惜しむ*85
二 自負と傲慢*86
三 昇進しない一等兵*66
四 民主化する軍隊*87
五 日本人の民族観*88


第四部 夏冬の草 戦後の文学と政治を語る
一 打ち割られた菊の御紋章*89
二 日本国憲法制定から六十年*90


第五部 映画よもやま話
赤西蠣太*64
阿部一族*65
「生きてゐるモレア」「明日は来らず」*66
「妻よ薔薇のやうに」*67
「マリヤのお雪」*91
「會議は踊る」「制服の処女*92
森の石松*93
「限りなき前進」*94


大西巨人詳細年譜 齋藤秀昭編
あとがき 大西赤人
初出一覧
終戦当時の対馬地図

*1:漫画『神聖喜劇』第1巻

*2:漫画『神聖喜劇』第2巻

*3:漫画『神聖喜劇』第3巻

*4:漫画『神聖喜劇』第4巻

*5:漫画『神聖喜劇』第5巻

*6:漫画『神聖喜劇』第6巻

*7:『くわえ煙草で 原賀肇追悼集』

*8:大西巨人文選 1』月報

*9:『一冊の本』1996年8月号

*10:大西巨人文選 4』月報

*11:東京新聞』9月1日朝刊

*12:東京新聞』9月8日朝刊

*13:東京新聞』9月15日朝刊/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/shinen77.htm

*14:大西巨人文選 2』月報

*15:大西巨人文選 3』月報

*16:『思想運動』第555(1997年1月1・15日)号

*17:中野重治全集』第14巻月報

*18:『みすず』1997年3月号/4月号

*19:『群像』1998年1月号

*20:『群像』1998年2月号

*21:『群像』1998年3月号

*22:現代思想冒険者たち 06』月報

*23:『思想運動』第597(1998年12月1日)号/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/21th-13.htm

*24:『思想運動』第599(1999年1月1・15日)号

*25:『みすず』1999年3月号/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/21th-20.htm

*26:『週刊ホテルレストラン』1999年2月5日号

*27:『グラフィケーション』No.106

*28:産経新聞』2000年2月6日朝刊

*29:『国語教室』第69号

*30:『デンタルダイヤモンド』2000年5月号

*31:『年金時代』2000年6月号

*32:『群像』2001年1月号

*33:『群像』2001年2月号

*34:『思想運動』第643(2001年1月1・15日)号

*35:『群像』2001年3月号

*36:朝日新聞』2001年2月4日朝刊/http://www.asahi.com/articles/SDI201403132572.html

*37:朝日新聞』2001年2月11日朝刊/http://www.asahi.com/articles/SDI201403132573.html

*38:朝日新聞』2001年2月18日朝刊/http://www.asahi.com/articles/SDI201403132574.html

*39:『修羅』第43号

*40:『批評空間』Ⅲ-2

*41:『季報唯物論研究』第79号

*42:週刊読書人』2002年8月2日号

*43:文藝春秋』2002年9月号

*44:『思想運動』第687(2003年2月1日)号

*45:『重力02』/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/ofuku.htm

*46:川村杳平『句集 羽音』

*47:CHAI』2003年7月号/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/shun-107.htm

*48:CHAI』2003年8月号/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/shun-106.htm

*49:CHAI』2003年9月号/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/shun-108.htm

*50:CHAI』2003年10月号/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/shun-109.htm

*51:CHAI』2003年11月号/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/shun-110.htm

*52:CHAI』2003年12月号/http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/shun-111.htm

*53:『総特集 吉本隆明 詩人思想家の新たな全貌』

*54:小説トリッパー』2004年春季号

*55:現代思想』2004年4月臨時増刊号

*56:『文化展望』『午前』『鵬・ピオネ・藝術前衛』【復刻版】カタログ/http://www.fujishuppan.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/gozen-bunkatenbo-hou-pione-zeneigejyutsu.pdf#page=2

*57:『季刊at』1号

*58:『季刊at』2号

*59:『思想運動』第752(2006年1月1・15日)号

*60:『季刊at』3号

*61:『財界展望』2006年5月号

*62:『WB』vol.4/http://www.bungaku.net/wasebun/pdf/WB04WEB.pdf#page=12

*63:『季刊at』4号

*64:『季刊at』5号

*65:『季刊at』6号

*66:週刊朝日』2007年4月6日号

*67:『社会評論』第150号

*68:『世界』2007年8月号

*69:JCA通信』NO.194

*70:西日本新聞』2008年1月8日

*71:論座』2008年6月号

*72:文藝春秋』2008年12月号

*73:『季刊文科』第43号

*74:『思想運動』第828(2009年6月15日)号

*75:『短歌新聞』2009年7月号

*76:金子兜太の世界』

*77:朝日ジャーナル1989-2009』

*78:ジャーロ』No.38

*79:『思想運動』第846(2010年4月15日)号

*80:『思想運動』第857(2010年10月15日)号

*81:『季刊メタポゾン』第3号

*82:『さよなら吉本隆明

*83:現代思想』2012年7月臨時増刊号

*84:佐々木基一全集』内容見本/http://ecx.images-amazon.com/images/I/91syyMCUvIL.jpg

*85:『季刊メタポゾン』創刊号

*86:『季刊メタポゾン』第2号

*87:『季刊メタポゾン』第4号

*88:『季刊メタポゾン』第6号

*89:『季刊メタポゾン』第9号

*90:『季刊メタポゾン』第10号

*91:『季刊メタポゾン』第5号

*92:『季刊メタポゾン』第7号

*93:『季刊メタポゾン』第8号

*94:本書初収