(3)靖国

靖国

靖国 (新潮文庫)

  • 坪内祐三靖国』、新潮文庫、平成十三年八月一日発行
    カバー装画 幾英(東京名所之内九段坂上靖国神社より)
    デザイン 新潮社装幀室

靖国 (文春学藝ライブラリー)

  • 坪内祐三靖国』、文春学藝ライブラリー、2022年(令和4年)8月10日第1刷発行

プロローグ 招魂斎庭が駐車場に変わる時
第一章 「英霊」たちをまつる空間
第二章 大村益次郎ますじろうはなぜその場所を選んだのか
第三章 嘉仁よしひと親王靖国やすくに神社がお好き
第四章 招魂社から靖国神社へ、そして大鳥居
第五章 河竹黙阿弥かわたけもくあみ島鵆月白浪しまちどりつきのしらなみ』の「招魂社鳥居前の場」
第六章 遊就館と勧工場
第七章 日露戦争という巨大な見世物
第八章 九段坂を上る二人の男
第九章 軍人会館と野々宮アパート
第十章 力道山奉納プロレス
第十一章 柳田國男の文化講座と靖国神社アミューズメントパーク化計画
エピローグ 「SUKIYAKI」と「YASUKUNI」
文庫版『靖国』の「あとがき」に代えて
増補 九段坂〜評論『靖国』を生んだ逍遥の地(文春学藝ライブラリー版)*1
解説 野坂昭如新潮文庫版)
解説 「一九八九」と「一九九五」と 平山周吉(文春学藝ライブラリー版)

図版が多数掲載されているが、ハードカバー版と文庫版の差違は、ハードカバー版では第五章に掲載されていた「明治二十四年頃の遊就館付近(『東京名所の百年』より)」が文庫版では第六章に掲載されていること、文庫版第十章には「プロレス奉納を奉告参拝する力道山(前列手前)、アントニオ猪木ジャイアント馬場(中列手前・隣)ら」「特設リングには力道山らを一目見ようと1万もの人が詰めかけた(2点とも創立百三十年記念『やすくにの祈り』より)」とのキャプションが添えられた二点が付加されていること。

*1:「初出:「調査情報」四九九号。のち、『みんなみんな逝ってしまった、けれど文学は死なない。』(二〇二〇年六月刊、幻戯書房)に収録」