プロローグ 招魂斎庭が駐車場に変わる時
第一章 「英霊」たちを祀 る空間
第二章 大村益次郎 はなぜその場所を選んだのか
第三章嘉仁 親王は靖国 神社がお好き
第四章 招魂社から靖国神社へ、そして大鳥居
第五章河竹黙阿弥 『島鵆月白浪 』の「招魂社鳥居前の場」
第六章 遊就館と勧工場
第七章 日露戦争という巨大な見世物
第八章 九段坂を上る二人の男
第九章 軍人会館と野々宮アパート
第十章 力道山の奉納プロレス
第十一章 柳田國男の文化講座と靖国神社アミューズメントパーク化計画
エピローグ 「SUKIYAKI」と「YASUKUNI」
文庫版『靖国』の「あとがき」に代えて
増補 九段坂〜評論『靖国』を生んだ逍遥の地(文春学藝ライブラリー版)*1
解説 野坂昭如(新潮文庫版)
解説 「一九八九」と「一九九五」と 平山周吉(文春学藝ライブラリー版)
図版が多数掲載されているが、ハードカバー版と文庫版の差違は、ハードカバー版では第五章に掲載されていた「明治二十四年頃の遊就館付近(『東京名所の百年』より)」が文庫版では第六章に掲載されていること、文庫版第十章には「プロレス奉納を奉告参拝する力道山(前列手前)、アントニオ猪木、ジャイアント馬場(中列手前・隣)ら」「特設リングには力道山らを一目見ようと1万もの人が詰めかけた(2点とも創立百三十年記念『やすくにの祈り』より)」とのキャプションが添えられた二点が付加されていること。