2007-11-25 『古くさいぞ私は』その2 吾八 坪内祐三 「カルトを超えたウルトラ・マイナーは偉大なニッポン文学」(P122〜127、初出『クレア』1993年11月号) これをミニマリズムと呼べ 小沼丹(「白孔雀のゐるホテル」) 上林暁(「お竹さんのこと」) 小山清(「落穂拾い」) 木山捷平(「去年今年」) 「ニューヨーカー」派は文庫本が似合う 山川方夫(「昼の花火」「夏期講習」) 神吉拓郎 野呂邦暢(「小さな町にて」) 虫明亜呂無(「風よりつらき」) オールドファッションでない老人文学派 川崎長太郎(『抹香町』) 結城信一(『空の細道』) 和田芳恵(「厄落し」「接木の台」『接木の台』) 野口冨士男(『かくてありけり』『いま道のべに』) バース、ピンチョンだけでないメタフィクション派 長谷川四郎(『目下旧聞篇』) 富士正晴(『小ヴィヨン』『贋・久坂葉子伝』) 藤枝静男(『空気頭』) 田中小実昌(「ポロポロ」) 坪内好みのマイナー・ポエット総浚いの観を呈している。八木義徳と加能作次郎が抜けている気もするけれど・・・。