雑誌メモ

  • 『東京人』2008年1月号に掲載されているアンケートには坪内祐三も答えているけれど、東京堂書店ふくろう店の坪内棚は無償行為だという。
  • 『CIRCUS』2008年1月号掲載の「揚げたてご免!!」によれば、福田和也小沢一郎から石原慎太郎との会談の仲介を請われた中西輝政(高名な某政治学者←中西が「高名」だってさ)に頼まれ、石原に電話したところ、小沢嫌いの石原は当然その要請を断り、福田に対し”福田和也もくだらないことするようになったな”と言われ辛かったらしい。どうして辛いんだ、ダーフクよ。ちなみに島田雅彦の息子の名前は弥勒らしい。この号ではまた小沢一郎が特集されており、呉智英が小沢についてコメントしているのだが、そのコメントの最後に民主党政権担当能力などないと語っている。そういう言説こそが自民党一党支配を正当化し擁護する御用言説なのではないかのか。儒者は御用学者であり、封建主義者には政権交代など眼中にないってことなのだろうね。
  • 『Voice』2007年12月号掲載の谷沢永一「巻末御免 検閲は、これをしてはならない」で『プリンセス・マサコ』に対し、かなり肯定的な評価をしている。『週刊新潮』10月25日号の「福田和也の闘う時評」で福田は、著者ベン・ヒルズの日本や皇室に対する偏見や差別を批判していたのだが、谷沢にいわせれば外国人という制約による誤解に過ぎないという。「天皇崇拝の狂信者」(小谷野敦)であるはずの谷沢なのに、不思議。ま、元共産党員だもんねッ。
  • 別冊宝島Real075 ニッポンの恥!』に大月隆寛が、福田和也等の文化人を批判した文章「世渡り保守」「ブンカ系知識人の奈落」が掲載されているが、ホントつまんねぇ駄文書くんだな、大月は。『産経新聞』のサイトで読める大月の「コラム・断」も文体込みで陳腐、自覚あんのかよ。
  • 今朝の朝刊に文藝四誌一月号の広告が掲載されている。一月号は毎年恒例、創作(短篇小説)特集であるが、なかでも目を引かれるのは中原昌也が四誌全てに小説を発表していることだろう。『群像』に「新売春組織「割れ目」」、『文學界』に「事態は悪化する」、『新潮』に「忌まわしき湖の畔で」、『すばる』に「誰も映っていない」である。中原昌也って、小説書くのやめるんじゃなかったっけ。