絓秀実・渡部直己「日本文学回顧」

1999年から2006年までの毎年末の『週刊読書人』には、絓秀実と渡部直己が、翌年に『週刊読書人』紙上で文藝時評「文芸」を担当する者を交えての鼎談が掲載されていた。2002年のみ対談であるが、翌2003年の文藝時評担当者であった武田信明が何らかの事情(武田信明は島根大学教授であるから地理的事情か)で参加できなかったためであろう。
 以下、掲載された鼎談・対談のタイトル及び小見出しを表示する。

  • 1999年12月24日(第2316号)

一九九九年の日本文学回顧「江藤淳の死と日本文学の死」 鼎談=絓秀実・渡部直己大杉重男

  • 2000年12月22日(第2367号)

二〇〇〇年の日本文学回顧「21世紀に純文学は可能か」 鼎談=絓秀実・渡部直己・城殿智行

  • 2001年12月28日(第2418号)

二〇〇一年の日本文学回顧=絓秀実・渡部直己中島一夫

  • メタファーの復権
  • 小説の通俗性
  • 黙説法的な隠喩
  • 小説家と批評
  • 2002年12月27日(第2468号)

二〇〇二年日本文学回顧=絓秀実・渡部直己

  • 名作に仮託して
  • フィクションの場
  • 時代の「本質」を再現
  • ワーストの二作は
  • 六八年を忘れる?
  • 2003年12月26日(第2518号)

二〇〇三年日本文学回顧=絓秀実・渡部直己内藤千珠子

  • 時間と歴史
  • 性的なものに対して
  • テーマとしての天皇
  • ジャンク文学系
  • 2004年12月24日(第2568号)

二〇〇四年日本文学回顧=絓秀実・渡部直己・倉数茂

  • 2005年12月23日(第2618号)

二〇〇五年日本文学回顧=絓秀実・渡部直己陣野俊史

  • 戦争機械的なもの
  • 下層やニートの問題
  • 瞬発力で勝負
  • 活気付いた一年
  • 2006年12月22日(第2668号)

二〇〇六年日本文学回顧=絓秀実・渡部直己・可能涼介

  • 小説的強度の手前
  • トポスを描く
  • 今年の二作は···
  • 可能性ある新人