雑誌メモ

週刊ポスト』4月18日号「この人に訊け!」/坪内祐三モダンボーイ最後の生き残りが綴る確かな時代の記憶」―双葉十三郎『ぼくの特急二十世紀―大正昭和娯楽文化小史』(文春新書)

『SPA!』4月15日号「文壇アウトローズの世相放談「これでいいのだ!」」/「ショーケン(57歳)の自伝と村上春樹(59歳)の2冊の訳書」

坪内は自伝作家であるらしい。

週刊新潮』4月17日号「福田和也の闘う時評」/「内側から見た『popeye』」

椎根和『popeye物語』(新潮社)の書評。
福田が保存するほど愛読した雑誌は、小学校三年から愛読した『ホビージャパン』に始まり、『鉄道模型趣味』『ミュージック・ライフ』『現代思想』(三浦雅史編集長時代)『くりま』『GS』『モノンクル』『ノーサイド』『芸術新潮』及び高校一年生の折に創刊された『popeye』であるという。

週刊文春』4月17日号「文庫本を狙え!」/四方田犬彦『ハイスクール1968』(新潮文庫

40過ぎたくらいでライフヒストリーを書きたがる男性作家を揶揄する女性評論家は、『SPA!』4月15日号「これでいいのだ!」から推せば斎藤美奈子であるようだ。

週刊文春』4月17日号「仏頂面日記」/「リイシュー絶版文庫の深み」

「とりわけ感動もの」の「リイシュー絶版文庫」とは松本清張『小説東京帝国大学(上・下)』(ちくま文庫)及びH・S・クシュナー『なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記』(岩波現代文庫)だという。

文藝春秋』5月号「人声天語」(60)/「『日本やくざ伝 総長への道』を見て思ったこと」

シリーズ化されるはずであったが、一作で終った1971年公開の『日本やくざ伝』と単発の予定であったが、シリーズ化された1973年公開の『仁義なき戦い』の間には一九七二という断絶があって云々、と坪内お得意の持論が展開されている。