⑥『小説的強度』

  • 絓秀実『小説的強度』福武書店、一九九〇年八月一〇日 第一刷印刷/一九九〇年八月一五日 第一刷発行)
    カバー写真 湯地定正/装丁 中島かほる

小説の方へ──「昭和十年前後」のプロブレマティックをめぐる二つのイントロダクション
「美」から「雑」へ──第一のイントロダクション*1
方法としてのフェティシズム──第二のイントロダクション*2


文学の隠喩から小説的強度へ
第一章 市民社会オデュッセウス*3
第二章 奴の悪循環*4
第三章 女と稀少性*5
第四章 疚しさと価値形成*6
第五章 リアリズム・技術・強度*7
第六章 「文」の抵抗*8
第七章 文学の隠喩*9


あとがき
初出誌一覧


『小説的強度』書評

  • 上野昻志「小説を雑な〝ノイズ〟として湧きたたせる試み」(「週刊現代」1990年9月29日号)
  • 西谷修(「図書新聞」1990年9月29日号)
  • 〈透〉「無題」(「すばる」1990年11月号)
  • 小林康夫「〈世代的な限界〉を認識しつつも、作家、思想家、詩人を通して歴史的に裏付けられる〈限界〉に〝思考〟で挑んだ著者の試みは、その〈限界〉を打破しうる説得力をもっている。」(「マリ・クレール」1991年1月号)
  • 渡部直己「貧しいフェティシストの賭け」(「早稲田文学」1991年2月号)

*1:「季刊思潮」二号一九八八年十月

*2:「季刊思潮」六号一九八九年十月

*3:海燕」一九八八年十月号

*4:海燕」一九八九年四月号

*5:海燕」一九八九年八月号

*6:海燕」一九八九年十一月号

*7:海燕」一九九〇年二月号

*8:海燕」一九九〇年七月号

*9:書き下ろし