坪内祐三のベスト3（1996〜2018）

（掲載誌：『本の雑誌』1月号）

1996年度私のベスト3

小林信彦『和菓子屋の息子　ある自伝的試み』

谷沢永一『雑書放蕩記』

矢野誠一『戸板康二の歳月』

1997年度私のベスト3

出口裕弘『澁澤龍彥の手紙』

種村季弘『徘徊老人の夏』

高平哲郎『銀座の学校』

1998年度私のベスト3

高田文夫『笑うふたり　語る名人、聞く達人　高田文夫対談集』

石川三千花『芸能ズビズバ』

赤瀬川原平『老人力のふしぎ』

1999年度私のベスト3

朝倉治彦・編『鳶魚江戸学　座談集』

中野翠『お洋服クロニクル』

唐沢俊一『B級学【マンガ編】』

2000年度私のベスト3

山田稔『北園町九十三番地　天野忠さんのこと』

ボヤンヒシグ『懐情の原形　ナラン（日本）への置き手紙』

青山光二『砂時計が語る　87歳の作家の20世紀ア・ラ・カルト』

2001年度私のベスト3

南伸坊『装丁／南伸坊』

高橋英夫『わが読書散歩』

四方田犬彦『ハイスクール・ブッキッシュライフ』

2002年度私のベスト3

篠沢秀夫『いいんですよ、やり直せば』

山本善行『古本泣き笑い日記』

赤田祐一『証言構成『ポパイ』の時代　ある雑誌の奇妙な航海』

2003年度私のベスト3

鶴見俊輔『回想の人びと』

杉野要吉『ある批評家の肖像　平野謙の〈戦中・戦後〉』

山口昌男『山口昌男ラビリンス』

2004年度私のベスト3

谷沢永一『本はこうして選ぶ買う』

モフセン・マフマルバフ、ハミッド・ダバシ『闇からの光芒　マフマルバフ、半生を語る』

グレゴリ青山『ナマの京都』

2005年度私のベスト3

青木正美『古書肆・弘文荘訪問記　反町茂雄の晩年』

大江健三郎『さようなら、私の本よ！』

草森紳一『随筆　本が崩れる』

2006年度私のベスト3

中村哲郎『歌舞伎の近代　作家と作品』

杉山平一『詩と生きるかたち』

向井透史『早稲田古本屋街』

2007年度私のベスト3

小林信彦『日本橋バビロン』

小沢信男『通り過ぎた人々』

鶴見俊輔『たまたま、この世界に生まれて　半世紀後の『アメリカ哲学』講義』

2008年度私のベスト3

山田稔『富士さんとわたし』

内堀弘『ボン書店の幻』

津野海太郎『おかしな時代』

2009年度私のベスト3

石川九楊『近代書史』

小西甚一『日本文藝史【別巻】日本文学原論』

加藤郁乎『俳の山なみ』

2010年度私のベスト3

鈴木則文『トラック野郎風雲録』

高橋三千綱『素浪人心得』

宮本徳蔵『文豪の食卓』

2011年度私のベスト3

キース・リチャーズ『キース・リチャーズ自伝　ライフ』

中原昌也『死んでも何も残さない　中原昌也自伝』

杉作J太郎『杉作J太郎が考えたこと』

2012年度私のベスト3

『村山知義の宇宙』

『早稲田をめぐる画家たちの物語』

『維新の洋画家　川村清雄』

2013年度私のベスト3

上林曉『ツェッペリン飛行船と黙想』

澤島忠『沢島忠全仕事　ボンゆっくり落ちやいね』

寺島珠雄編著『釜ヶ崎語彙集1972-1973』

2014年度私のベスト3

伊藤彰彦『映画の奈落　北陸代理戦争事件』

白鳥あかね『スクリプターはストリッパーではありません』

曽根中生『曽根中生自伝　人は名のみの罪の深さよ』

2015年度私のベスト3

津野海太郎『百歳までの読書術』

山田稔『天野さんの傘』

五十嵐日記刊行会編『五十嵐日記　古書店の原風景──古書店員の昭和へ』

2016年度私のベスト3

鈴木良雄『フルーツ宅配便』

てらしまけいじ『赤塚不二夫の旗の下に　フジオプロの青春』

のむらしんぼ『コロコロ創刊伝説』

2017年度私のベスト3

『東郷青児展』

『安藤忠雄挑戦』

富岡畦草、富岡三智子、鵜澤碧美『変貌する都市の記録』

2018年度私のベスト3

笠原和夫『笠原和夫傑作選一　博奕打ち総長賭博　初期〜任俠映画篇』

吉本浩二『ルーザーズ　〜日本初の週刊青年漫画誌の誕生〜』

石上三登志『石上三登志スクラップブック　日本映画ミステリ劇場』

2019年度私のベスト3

南伸坊『私のイラストレーション史』

亀和田武『雑誌に育てられた少年』

鏡明『ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた』

坪内祐三の読書アンケート