大西巨人批評集

★は『大西巨人文選』未収録*1

『戦争と性と革命──大西巨人批評集 SANSEIDO BOOKS 3』三省堂/昭和44年10月15日初版発行)

第一 俗情との結託
俗情との結託
再説俗情との結託
映画『陸軍残虐物語』のこと


第二 批評の弾着距離
批評の弾着距離
批評家諸先生の隠微な劣等感
円地文子先生の性的浅智慧
経産婦か否かの触覚による確認は常に可能か ★
大江健三郎先生作『われらの時代』の問題
同性愛および「批評文学」の問題 ★
映画『尼僧物語』について
映画『わらの男』について
あさましい世の中
女性作家の生理と文学 ★


第三 独立喪失の屈辱
独立喪失の屈辱
真人間のかぶるものでない帽子
「あけぼのの道」を開け
籠れる冬は久しかりにし
創造の場における作家
冬を越した一本の花
横光利一の死
太宰治の死
天皇を見るの記
兵隊日録抄


第四 ハンセン氏病問題
ハンセン氏病問題
文学の明るさ暗さ ★


初稿発表控え

『時と無限 大西赤人作品集 大西巨人批評集』(創樹社/1973年7月20日第1刷発行)

一 赤人 記録文集
大津と浦和とに架ける橋
僕の「闘病記」
「青春」について
「若者」について


二 赤人 短編小説集
永遠の相の下に
除夜と睡眠薬
大衆と暴力者
無声の詩人
嘔吐と美男子
工員と幼児塾
ヒヨドリと黒猫
五月第一日曜日
夭折と野良犬


三 巨人 教育論集
障害者にも学ぶ権利がある ★
文部大臣への公開状
ふたたび文部大臣への公開状
学習権妨害は犯罪である
「私憤」の激動に徹する ★
「学校教育法」第二十三条のこと


四 巨人 文芸批評集
言語表現について

  • 一 詞の由来吟味
  • 二 論理性と律動性と
  • 三 語法または行文における破格の断行
  • 四 斎藤緑雨作「小説」一篇のこと
  • 五 杉田久女の一句について

軍隊内階級対立の問題
凶事ありし室
『レイテ戦記』への道
観念的発想の落し穴
『写実と創造』をめぐって
作者の責任および文学上の真と嘘


奥書き

『巨人批評集 文藝における「私怨」』(秀山社/1975年8月25日初版第1刷発行)

第一 文藝における「私怨」
文藝における「私怨」
作中人物にたいする名誉毀損罪は成立しない
学習院渡良瀬川鉱毒事件 ★
内在批評と外在批評との統合


第二 「私憤」の激動に徹する
面談 「大西赤人問題」 今日の過渡的決着 ★
付審判請求から特別抗告へ ★
文部大臣への公開状
「私憤」の激動に徹する ★
道楽仲間の 面汚し


第三 分断せられた多数者
分断せられた多数者 ★
ハンセン氏病問題
軍隊内階級対立の問題
対談 戦争・文学・人間 大岡昇平


奥書き

『巨人雑筆』講談社/一九八〇年一二月一九日第一刷発行)

神聖喜劇』を書き上げて
Ⅰ 「遅きが手ぎはにはあらず」 ★
Ⅱ 全五巻刊行後約三ヵ月の日に
Ⅲ 屯営前の鶏知川など ★


言語表現について
詞の由来吟味
論理性と律動性と
語法・行文における破格の断行
緑雨作「小説」一篇
杉田久女の一句
冠辞「水薦苅」
「解䌫」および「抜錨」
斎藤史のこと*2


遼東の豕
1 鼻
2 藤井真次先生
3 一冊の本
4 夜の道連れ
5 続 夜の道連れ
6 ライフワーク
7 言葉遣いのこと ★
8 腰折れ歌 ★
9 続 腰折れ歌 ★
10 犬またはその飼い主 ★
11 続 犬またはその飼い主 ★
12 「巨人」という名
13 映画『巨人伝』のこと
14 油断大敵 ★
15 雑多な記憶 ★
16 昼の道連れ
17 共に墓穴を掘る者
18 不遇な作品
19 行き隠る
20 大河内伝次郎
21 間奏曲 ★
22 篠栗線の男 ★
   付録 奇遇奇縁 ★
23 普門院さん ★
24 楽屋話し ★
25 出歯亀
26 名について ★
27 ある種の艶福 ★
28 血のめぐり ★
29 糞リアリズム ★
30 続続 犬またはその飼い主 ★
31 ホール・イン・ワン
32 花落知多少
33 走る男(小説)
34 伐木丁丁 ★
35 酒を煮る
36 本町通り
37 腹が立つ
38 伊良子清白
39 筑紫 ★
40 杉田久女
41 待つ男(小説)
42 金子伊昔紅・兜太父子
43 続 雑多な記憶 ★
44 田能村竹田
45 言道筆塚
46 小歌一つ
47 親不知
48 車内風景(小説)
49 あと一回 ★
50 人生足別離


戦争・軍隊・革命
(イ) 兵隊日録抄
(ロ) 二つの書信
(ハ) 軍隊内階級対立の問題


井蛙雑筆
A 前口上 ★
B 「おらぶ」
C 暗香疏影
D 竹田と大塩との関係
E 無学空想
F アサクラ
G 哀果作一首
H 善麿追悼 ★
I 秋の田
J 遊女妙
K 一人称小説
L 「運命」という語
M 天地無用 ★
N 養老院
O 「塩垂れる」
P 「無き名」綺談
Q 「おらぶ」増補
R 「ウタチイ」
S 「ちふ」
T 短歌との因縁 ★
U 『松倉米吉歌集』
V 「雲山草堂図」題語
W 破廉恥漢渡部昇一の面皮を剝ぐ


二つの体制における「特定の条件」抄


初稿発表控え

『俗情との結託 大西巨人文藝論叢上巻』立風書房/昭和五十七年九月十六日初版発行)

第一 俗情との結託
俗情との結託
雉子も鳴かずば打たれまい ★
再説 俗情との結託


第二 籠れる冬は久しかりにし
独立喪失の屈辱
真人間のかぶる物でない帽子
「あけぼのの道」を開け
籠れる冬は久しかりにし
創造の場における作家
冬を越した一本の花
「理想人間像」とは何か
「小説の運命」について田舎者の考え
現代の奴隷感覚 ★
現代におけるソレルのヴァリエーション ★
新しい文学的人間像
天皇を見るの記
「身分」のこと ★
林と河盛とにたいする不当な攻撃


第三 批評の射程
「絶対的平和主義」の詐術
あさましい世の中
理念回復への志向
批評の弾着距離
批評家諸先生の隠微な劣等感
円地文子先生の性的浅智慧
経産婦か否かの触覚による確認は常に可能か ★
大江健三郎先生作『われらの時代』
同性愛および「批評文学」の問題 ★
女性作家の生理と文学 ★


第四 斜視的映画論
映画への郷愁
映画『緑のそよ風』について ★
映画『尼僧物語』について
映画『わらの男』について
映画『女が階段を上る時』について
映画『ロベレ将軍』について
映画『白い崖』について
映画『青春残酷物語』について
映画『証言(黒い画集)』ほか四作品について
映画『甘い生活』について
映画『陸軍残虐物語』について
斜視的映画論


第五 ハンセン病問題
ハンセン病問題 その歴史と現実、その文学との関係
ハンセン病療養者の文学の近状 ★


第六 小説について
日本の短(掌)篇小説について
戦争と私(作品の背景)
〔附録(一)〕「いつはりも似つきてぞする」
面談 長篇小説『神聖喜劇』について


解題(編集部)
奥書き(著者)

『観念的発想の陥穽 大西巨人文藝論叢下巻』立風書房/昭和六十年五月二十一日初版発行)

第一 「撩乱たる空虚」への傾斜
三島由紀夫

  • 一 凶事ありし室
  • 二 模糊たる太陽 ★

堀田善衞

  • 戯曲『運命』の不愉快

横光利一

武田泰淳

  • 一 内在批評と外在批評との統合 『森と湖のまつり』ならびにアイヌの問題
  • 二 「撩乱たる空虚」への傾斜 ★
  • 三 現代「滑稽的」小説


第二 公人にして仮構者の自覚
佐藤春夫

  • 一 公人にして仮構者の自覚
  • 二 「過去への反逆」一例

泉 鏡花

  • 鏡花の女 ★

谷崎潤一郎

井上ひさし

  • 「有情滑稽」の問題 ★

志賀直哉


第三 観念的発想の陥穽
中村光夫

  • 一 観念的発想の陥穽
  • 二 『写実と創造』をめぐって
  • 三 作者の責任および文学上の真と嘘

江藤 淳

  • 『海賊の唄』のこと

宮本顕治

  • 青血は化して原上の草となるか

平野 謙

  • 『政治と文学の間』のこと*4

井上光晴


第四 「何物かを希求する」の魂
長谷川四郎

  • 一 「独自のロマンティック・リアリズム」 ★
  • 二 長谷川四郎素描

野上彌生子

  • 『哀しき少年』のこと ★

齋藤緑雨

  • 緑雨作「小説」一篇

大佛次郎

宮内勝典

  • 「何物かを希求する」の魂

増田みず子

  • 作中人物にたいする作者の責任 ★

村上春樹

太宰 治

  • 「二十世紀旗手」の死

大岡昇平

  • 一 『レイテ戦記』への道
  • 二 『ながい旅』読後
  • 〔附録(一) わが不行き届き〕
  • 〔附録(二) 「応召」という語のこと補説〕 
  • 〔附録(三) 「応召」という語のこと再補説〕
  • 三 粟田女王の短歌一首をめぐって ★


第五 耐えるべき「長命」として
松倉米吉

  • 米吉作「かり妻と並び枕は」一首*5

A・シーガー

  • 「夭折」について抄

田能村竹田

  • 一 暗香疏影
  • 二 「雲山草堂図」題語

大隈言道

  • 大隈言道のこと

土岐善麿

  • 一 哀果作一首
  • 二 善麿追悼 ★

杉田久女

  • 「秋冷」のこと三度目

中村草田男

  • 草田男の訃報に接して

與謝野晶子

  • 晶子について二、三の断想 ★

會津八一

齋藤 史

  • 耐えるべき「長命」として


第六 「過渡する時の子」その側面
本多秋五

  • 精神の老い

花田芿輝

  • なくてぞ人は ★

中野重治

  • 一 「過渡する時の子」の五十代
  • 二 「茂吉時代」の終焉
  • 三 二、三の挿話
  • 四 『鷗外 その側面』のこと
  • 五 規約第六十三条のこと
  • 六 竹田と大塩との関係
  • 七 宴に代えて ★


解題(編集部)
上巻修正・正誤表
奥書き(著者)

『運命の賭け』晩聲社/一九八五年十月二十一日初版第一刷)

解放と克己との兼ね合い
現代のベートーヴェン
戦争犠牲者を出しに使うな・その他 私の『朝日新聞』紙面批評・その一
南北朝鮮の帝国主義的統一」への道・その他 私の『朝日新聞』紙面批評・その二
「新憲法」は「自前」である・その他 私の『朝日新聞』紙面批評・その三
現実と仮構とを峻別せよ・その他 私の『朝日新聞』紙面批評・その四
批評における科学的精神・その他 私の『朝日新聞』紙面批評・その五
分断せられた多数者 ★
二つの体制における「特定の条件」抄
渡部昇一の学問的無知ならびに倫理的陋劣

  • 一 破廉恥漢渡部昇一の面皮を剝ぐ
  • 二 指定疾患医療給付と谷崎賞
  • 〔付録・前項補説〕*6
  • 三 鉄面皮ぶりの一端
  • 四 恥を恥とも思わぬ恥の上塗り

解放と克己との兼ね合い


田夫筆録
道楽仲間の 面汚し

「有名〈専門〉歌人」ならざる作者 ★
浦瀬白雨
「本との出合い」という課題で
白水社刊『ラテンアメリカ文学史』など ★
『湘夢遺稿』の「覆刻本の覆刻本」
「あくせくした道」のこと ★
カイザーリングのこと
犬養毅首相の変死 ★
「フィクション」のこと
政治屋」的な状況把握
編集者の心得
「資本主義の走狗」
早期胃癌のこと ★
播磨娘子の短歌一首をめぐって ★
駿河采女の短歌一首をめぐって ★
いまもむかしも栄える不見識
「巨人」という名のもう一人 ★
ラスト・シーン
空中の鶴
勧善懲悪作品待望
木下昌明著『映画批評の冒険』 ★
二種類の書物 ★
中国の日本文学研究 ★
意識および無意識の打破 ★
「関所のない人生」 ★


一枚の写真から
一枚の写真から 一 「文化展望」のころ
一枚の写真から 二 筑豊炭田の小さな町にて
一枚の写真から 三 亦楽斎
一枚の写真から 四 新日本文学会第十一回大会
千葉県習志野
石川県小松 ★
埼玉県与野


奥書き
初稿発表控え

『遼東の豕』晩聲社/一九八六年十一月二十日初版第一刷)

私の反省
私の反省 ★
積極的関心、格闘意識のこと ★
液状の原子爆弾
映画『石の花』について
文学の明るさ暗さ ★
真の「出会い」に
志貴皇子の短歌一首をめぐって ★
『笠金村歌集』の短歌一首をめぐって ★


遼東の豕
一 鼻
二 藤井真次先生
三 一冊の本
四 夜の道連れ
五 続 夜の道連れ
六 ライフワーク
七 言葉遣いのこと ★
八 腰折れ歌 ★
九 続 腰折れ歌 ★
十 犬またはその飼い主 ★
十一 続 犬またはその飼い主 ★
十二 「巨人」という名
十三 映画『巨人伝』のこと
十四 油断大敵 ★
十五 雑多な記憶 ★
十六 昼の道連れ
十七 共に墓穴を掘る者
十八 不遇な作品
十九 行き隠る
二十 大河内伝次郎
二十一 間奏曲 ★
二十二 篠栗線の男 ★
二十三 普門院さん ★
二十四 楽屋話し ★
二十五 出歯亀
二十六 名について ★
二十七 ある種の艶福 ★
二十八 血のめぐり ★
二十九 糞リアリズム ★
三十 続続 犬またはその飼い主 ★
三十一 ホール・イン・ワン
三十二 花落知多少
三十三 走る男(小説) ★
三十四 伐木丁丁 ★
三十五 酒を煮る
三十六 本町通り
三十七 腹が立つ
三十八 伊良子清白
三十九 筑紫 ★
四十 杉田久女
四十一 待つ男(小説) ★
四十二 金子伊昔紅・兜太父子
四十三 続 雑多な記憶 ★
四十四 田能村竹田
四十五 言道筆塚
四十六 小歌一つ
四十七 親不知
四十八 車内風景(小説) ★
四十九 あと一回 ★
五十 人生足別離


言語表現について
詞の由来吟味
論理性と律動性と
語法・行文における破格の断行
緑雨作「小説」一篇
杉田久女の一句
冠辞「水薦苅」
「解䌫」および「抜錨」
斎藤史のこと*7
作者不明歌「宇治川を」一首 ★


奥書き
初稿発表控え

『巨人の未来風考察』朝日新聞社/1987年3月30日第1刷)

前口上 ★
〔付録1〕 液状の原子爆弾
〔付録2〕 積極的関心、格闘意識のこと ★
国辱
イチイの人人
スライド制
穴掘りモグラ
首 ★
待つ
芸術祭不参加作品
差別の無間地獄
大西滝治郎の孫
雁のトオオン
巨匠
文学的測深儀
岩戸開放
続 岩戸開放
非命と天寿
近未来の寝覚め
迷探偵流行
長幼統合 ★
創氏改名
南波照間
批評の民主主義
初恋と死と
造次顚沛 ★
年甲斐
言論公表者の責任
居直り克服
わが異見
老若の自認
バレタ、ニゲロ
勧懲作品なお有用
「現実政策」談義
正直者のこと
生兵法
ある「読前感」
いつまでも子供
低級な内実
馬か人間か
小説 墓を発く
小説 祭り太鼓
小説 片隅の小さい記録
小説 死との関係
小説 現代の英雄
小説 村の石屋
小説 昨日は今日の物語り
素人主義横行
カヤの木の運動 ★
黄金の箸 ★
閉幕の思想


奥書き

*1:小説は除く

*2:「耐えるべき「長命」として」の題で『文選3』収録

*3:「指定疾患医療給付と谷崎賞・補説」の題で『文選3』収録

*4:「「指導者」失格 平野謙『政治と文学の間』読後」の題で『文選2』収録

*5:「『松倉米吉歌集』」の題で『文選3』収録

*6:「指定疾患医療給付と谷崎賞・補説」の題で『文選3』収録

*7:「耐えるべき「長命」として」の題で『文選3』収録