福田和也『罰あたりパラダイス 完全版』

罰あたりパラダイス 完全版

  • 福田和也『罰あたりパラダイス 完全版』、扶桑社、2003年9月20日初版第1刷発行
    装丁/藤川コウ(サエラ)
    カバー写真/石川徹
    写真/石川徹・増田岳二
  • 001(97.12.31-98.01.07)/冬のたそがれ、青山墓地。オネーちゃんの人肌温もりに昭和大恐慌への思い、つのる
  • 002(98.01.14)/楽天の街六本木、虚し。近づく崩壊への恐れを米国娘を弄び、忘れん
  • 003(98.01.21)/保守反動の妖しさ、炸裂。戦後民主主義の擁護者・大塚英志氏と語らう!
  • 004(98.01.28)/靖国焼肉屋をハシゴ。これがオレ流保守、敬虔と俗のダイナミズムだあ・
  • 005(98.02.04)/芥川・直木賞該当作ナシ。〈文壇〉の悪しき慣習の功罪を、嫌々説明しよう
  • 006(98.02.11)/冬の日のキャンパス。優秀で清潔な慶応学生を人生の魔境に陥れる企み
  • 007(98.02.18)/豪奢な魑魅魍魎を招く夜。遊び続けることの困難を想いつつ、遊ぶ愉しさよ
  • 008(98.02.25)/経済恐慌の虚と実を肴に、濃厚な伊料理の味に溺れ、宴の夜は更けてゆく
  • 009(98.03.04)/大蔵行政のわずかな逸脱や腐敗も許さない、清潔で退屈な国に、ヤダねー!
  • 010(98.03.11)/縄目の恥辱を厭い、自死を選んだ新井将敬さんをハメた愚劣なカラクリ!
  • 011(98.03.18)/カラダに優しい葡萄の香りだと? ワインの醍醐味は反社会的な快楽だよ
  • 012(98.03.25)/不逞なる者・宮崎学さん! 恐慌の世を過激に生きるそのマネー感覚に興奮 !!
  • 013(98.04.01)/ローマの地に、未だ精神としてのファシズムあり。骨太の成熟に、感嘆する
  • 014(98.04.08)/場外馬券売場ストーンズ公演の喧噪を抜けて、今、女子プロレスの聖地へ !!
  • 015(98.04.15)/〝新入社員諸君に贈る〟君が三十歳までに作るべき「ハラ」と「フォーム」とは
  • 016(98.04.22)/疲弊の日々に可憐な癒し。健康ランド末永直海嬢の愛と笑いに救われる
  • 017(98.05.13)/歴史の壊れたシブヤの街で急追する新世代・東浩紀サンの冴えまくる批評魂を目撃
  • 018(98.05.20)/なぜ庵野秀明ガイナックスの皆様は、こんなに切迫感があるんだろうか
  • 019(98.05.27)/いざ、という時に百五十キロの剛球で発言するための準備は怠りません(苦笑)
  • 020(98.06.03)/単に無残なhideの死を飾る大袈裟すぎる葬式。逆に末路の厳しさを想う
  • 021(98.06.10)/アジアの核実験や大統領辞任を、〈米国への反撃〉を中心軸に再検討するぞ
  • 022(98.06.17)/水戸芸術館、晴れた午後。伊ファンズムから九八年の日本を読み解く鍵とは?
  • 023(98.06.24)/永遠のヨソモノ・辻仁成! コンサートに垣間見えた悪戦苦闘する勇気を買う
  • 024(98.07.01)/放蕩と不倫に走る覚悟を決めれば、夫婦ゲンカもおいしく食べられるぞ
  • 025(98.07.08)/誰も云わない過激な円安のミステリーを、知将・片岡鉄哉に問うてみれば
  • 026(98.07.15)/レディ・コミから文筆へ。さかもと未明の溢れ迸る才能にべとべとに濡れる
  • 027(98.07.22)/祝・W杯終幕。衰退の一途を辿るおフランス料理は、『メシ』として食らうべし
  • 028(98.07.29)/二〇〇二年にW杯を開催できると思い込んでいる楽観主義者に冷水を浴びせる
  • 029(98.08.05)/ユダヤ人大量虐殺の地で、二十世紀の忌むべき野蛮の清潔な機能性を考えた
  • 030(98.08.12-19)/凄惨な竹下v.sクリントン闘争の産物の小渕体制で、日本人の命運は尽きたね
  • 031(98.08.26)/ほろ酔い散歩で立花隆の猫屋敷に遭遇。知的巨人・最大良識派の怪奇に苦笑
  • 032(98.09.02)/巻間話題の烈火的媚薬に翻弄の一件。「大先生、『ヴァイアグラ』に死す!」
  • 033(98.09.09)/不快指数ゼロ !? 清里の豪奢な別荘で満喫する夏の終わりの日に思う事
  • 034(98.09.16)/グローバル・スタンダードのデタラメで、過剰競争社会になってどうすんの
  • 035(98.09.23)/昭和プロレスの魁偉グレート・カブキの引退が喚起する物書きとしての覚悟
  • 036(98.09.30)/黒沢〝天皇〟絶賛の暴風を避難した深夜のゲイ酒場。裏声で語る大監督の実像
  • 037(98.10.07)/おもいきった長銀処理に水差すお茶の間経済感覚。庶民って、一体何なのさ!
  • 038(98.10.14)/秋場所堂々の優勝で増長確実となった、貴乃花の美しい傲慢を礼讃したい
  • 039(98.10.21)/大恐慌前夜に骨董三昧。真贋を超え〝物〟との触れ合いに、今こそ魅かれる
  • 040(98.10.28)/北京の秋。盧溝橋から対岸のミグやT62を眺め、〈歴史〉というやるせなさを想う
  • 041(98.11.04)/南京の空は、今、青く高く。甘い大気を噛みしめつつ、「大屠殺記念館」の内側ヘ
  • 042(98.11.11)/故・野村秋介を偲ぶ右翼・民族派の集いで不惜身命の極意を説いてやったが
  • 043(98.11.18)/スピルバーグよしりんの挑戦。戦争を描く醍醐味の奪回は成功したのか
  • 044(98.11.25)/君はサンハウスを見たか。演者・観客、共に齢を重ね、今こそ知る贅沢な味わい
  • 045(98.12.02)/角川春樹、ますます健在! 宇宙の寵愛の下、圧殺を企む退屈な社会を睥睨す
  • 046(98.12.09)/祝・長編完成 !! 柳美里の「故郷」横浜黄金町を歩き、密かに批評の時に備える
  • 047(98.12.16)/九八年の米国を総括すれば、愛人モニカヘの葉巻攻め、ヘッジファンドを陥れる
  • 048(98.12.23)/デフレ・スパイラルな夜。一人、キッチュな美術を堪能するため、カネを払うワケ
  • 049(98.12.30-99.01.06)/ド凄惨な時代だからこそ、叡知を尽くし、旨い酒呑め。風雅の道こそが身を救う
  • 050(99.01.13)/西部邁先生の謦咳に接し、夕刻のニヒリストから、深夜の楽天家に変身だ !!
  • 051(99.12.20)/グラム・ロック映画の熱に煽られ、ゲイ・バー突入。インチキ臭さに共感じゃ!
  • 052(99.01.27)/人気と実力で満員御礼 !! 批評家五人の顔見世興行が、大荒れになった理由
  • 053(99.02.03)/地元・大井町、大森界隈。ビールでトンカツを噛り、魂の休息を得る夜のコト
  • 054(99.02.10)/〝革新〟が死語の国会中継で予感。オレ流〝保守〟が、最早〝保守〟でなくなる日
  • 055(99.02.17)/IOC委員の道徳なんて土建屋以下で当然だよ。一体何を期待していたの
  • 056(99.02.24)/『新・唐獅子株式会社』を見る。昔、オレたちは小林信彦に世話になったのだ
  • 057(99.03.03)/松山ホステス殺人事件の福田和子の奔放と可憐 !! こんな女が好きなんだよ
  • 058(99.03.10)/J-WAVEへの出演で、C・ペプラー氏と与太話の果てに一致した見解は?
  • 059(99.03.17)/仄かに梅の香り漂う夕ベ、天才陶芸家・吉田明氏を吉野郷に訪ねる
  • 060(99.03.24)/二審有罪判決にも屈せず。角川春樹氏の勇者の戦いを固唾のんで見届ける!*1
  • 061(99.04.14)/いつもいつも日本なんかに構っていられるかいッ、と、ヴェネツィアで一服
  • 062(99.04.21)/一夕、パーク・ハイアットで、前田日明という知と肉の鮮烈な調和体を確認!
  • 063(99.04.28)/あんまり人を嘗めるなヨ。愛児二人、合わせて四万円の地域振興券を破り捨てる
  • 064(99.05.05-12)/ヒュ~ヒュ~の朋チャン、祈・復活企画。カンヅメを脱出し、噂の実家料理屋ヘ
  • 065(99.05.19)/トレンチコート・マフィアの自意識過剰という健康。または殺戮の権利について
  • 066(99.05.26)/ガーデニング、日本庭園。ちょっと待て。ホントの風雅を誤解してないか?
  • 067(99.06.02)/天安門事件から進歩せず、NATO誤爆に浮かれる中国バカ学生にアキレた
  • 068(99.06.09)/〝クーデター〟の一語に血を沸騰させる、男尽くしの夜に酔い痴れて午前様
  • 069(99.06.16)/世界大恐慌、寸前の日々。罰パラ単行本を心の糧に、今夏の破綻に備えましょう
  • 070(99.06.23)/アンチ節約生活のススメ。いずれ円は暴落するのに泡銭貯めて何が楽しいの?
  • 071(99.06.30)/やはり磯崎新作品は凄い。オウム真理教酒鬼薔薇を呑みこみかねない悪辣さ
  • 072(99.07.07)/映画『A』の森達也監督が写してしまったオウムは、絶望的なフツウさの渦だ
  • 073(99.07.14)/勝手気ままに生きてきて、今、ヴァン・ダイク・パークスを愉しめる幸運に感謝!
  • 074(99.07.21)/ヤッタぜ! 大竹伸朗さんの点景画を、批評家の特権生かしてゴリ押し入手だ
  • 075(99.07.28)/安心するのはまだ早い! ノストラダムス的終末は、心の退屈に巣くっている
  • 076(99.08.04)/悪夢の『罰パラ』イベント! 大先生の熱唱が響き渡り、単行本増刷はなるか !?
  • 077(99.08.11-18)/江藤淳といつ人の厄介さ、堪らない魅力は『妻と私』だけでは捉えきれないよ*2
  • 078(99.08.25)/近頃話題のTBSでも、ラジオは違う。宮崎哲弥氏&小島慶子アナを尊敬!
  • 079(99.09.01)/北朝鮮テポドン脅威や傍受法案のプライバシー侵害なんて読みが甘いヨ
  • 080(99.09.15)/〝パンク君が代〟を愉しみ、日の丸に魂より愛着する優雅な保守の到来を待つ
  • 081(99.09.22)/毎夏恒例のSFCゼミ合宿、反動の福田和也が学生と骨ぐるみでつきあうワケ
  • 082(99.09.29)/保険金殺人、警官不祥事、さらには池袋通り魔までヒマネタ扱いで息抜きだ!
  • 083(99.10.06)/ブダペストの痛ましさ。爛熟するものの、孤立と限界をわが事として悲しむ
  • 084(99.10.13)/情けないよォ、パリの街。原宿や春日部の商店街を真似してどうすんの?
  • 085(99.10.20)/東海村で臨界事故だから、日本橋たいめいけん」の、カレーライスが恋しくなる
  • 086(99.10.27)/ところで本職の話だけど、文芸批評ってヤバイのよ。新人発掘しないと亡びるネ
  • 087(99.11.03)/〝都合してくんねぇか〟の一言で世を渡る天然浪費家、代償にフトコロ事情を書く
  • 088(99.11.10)/最も[真正な]政務次官西村真悟の青臭さ。または身命を賭す激しさの価値
  • 089(99.11.17)/今般いささか迷うところあり。大先達、早坂茂三氏の謦咳に触れ、息を整える
  • 090(99.11.24)/萩原健太さんと贅沢な一日。B・ウィルソン談義から、ロックンロールの核心ヘ
  • 091(99.12.01)/大阪出張、夜の部。北新地で串カツかじり、麻婆丼を片付けるも不満足やで!
  • 092(99.12.08)/北海道のデモニッシュな風景と経済の窮境が、今、満州事変を呼んでいるぞ
  • 093(99.12.15)/打撃系必殺ワザのNo.1、シャクティパットを体得! ついに夜のリング制覇か?
  • 094(99.12.22)/谷岡ヤスジは天の声を聞いたのか? 天才の描いたシビレル現実に浸りたい
  • 095(99.12.29-00.01.05)/生まれ育った田端を歩いて、凱旋帰郷と胸膨らませるも、街往く人は本読まず、落胆?*3
  • 096(00.01.12)/新ミレニアムの世界観が、川島なお美の掌中に収まり、堅実と健康が駆逐される!
  • 097(00.01.19)/ついに、セクハラ大王見参! 手のひら返しノックいじめの大阪府民の性根を疑うぞ !!
  • 098(00.01.26)/『国民の歴史』大増刷を機に分裂を繰り返す保守陣営で信じられるものを探してみた
  • 099(00.02.02)/憎っくきヴィム・ヴェンダースブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。でも良くて困ったよ
  • 100(00.02.09)/当世随一の物議醸し出し系エロ漫画家、山本直樹さんに密かな自負と無常を見たぞ
  • 101(00.02.16)/成田きんさん百七歳で逝く。ところで、人生とは何年生きるのがふさわしいものか
  • 102(00.02.23)/官憲たるもの、オウムヘの住民登録や就学拒否の前に、真っ先に弾圧してみせんかい
  • 103(00.03.01)/正しすぎるEUのシミ? オーストリアハイダーが今投げかけるものとは
  • 104(00.03.08)/「二十世紀傑作CDベスト10」が図らずも暴いてしまったオレたちの了簡の狭さ(涙)
  • 105(00.03.15)/二十世紀の合理性が行き着くホロコースト。絶対悪的な人種憎悪では括れない本質
  • 106(00.03.22)/「二・二六に田村潔司は何を守ったのか」。心ある格闘技ファンが、皆、号泣した夜に
  • 107(00.03.29)/辻仁成のフェミナ賞受賞を妬んで無視する文壇の狭さ、アホの多さに、オドロいた
  • 108(00.04.05)/パリの真ん中で今井俊満氏。破天荒で凄まじい作品力に、オレもやるぞ、と拳を握る
  • 109(00.04.12)/何やらキナ臭い日本の文壇。張本人は、ブルゴーニュで美食三昧、優雅な終末的気分
  • 110(00.04.19)/憤激の書『作家の値うち』が、文壇の商売優先を暴き出し、暗黙の了解を崩壊させる!
  • 111(00.04.26)/テクノロジーヘの根元的な違和を抱え、ヴェネツィアビエンナーレに参加決定
  • 112(00.05.03-10)/〝三国人〟は、差別語なのか。今も上野の路地を彷徨えば、戦後の匂いは蘇るけれど
  • 113(00.05.17)/『おかしな男 渥美清』から、立ち昇る青春の才気と緊張、〈笑い〉への偏執にシビれた
  • 114(00.05.24)/『週刊宝島』『YW』。創刊誌の質的低下に雑誌読みを自認する大先生の怒りが爆発
  • 115(00.05.31)/文壇の猛者たちが激闘を繰り広げてきた文壇バー『風花』二十周年パーティの夜
  • 116(00.06.07)/屈託のない女の子たちが演じた昭和の大問題作『家畜人ヤプー』の出来ばえ
  • 117(00.06.14)/大学教師としてのかつての「同僚」ジャンボ鶴田の死に思いを馳せた夜
  • 118(00.06.21)/海峡を隔てて台湾と対峙する最前線の経済特区厦門で中国の病を想う
  • 119(00.06.28)/天安門十一周年の日に見た香港の街。果たしてこのまま繁栄はつづくのか
  • 120(00.07.05)/ついにビエンナーレに参加。まずは洗練と俗悪が同居するヴェネツィアの流儀を堪能
  • 121(00.07.12)/建築ビエンナーレが開幕。目利きの大先生が各国館を片っ端から品定めした
  • 122(00.07.19)/十七歳の犯罪が頻発する中、〝教育界〟の異端児中の異端児、戸塚宏氏かく語りき
  • 123(00.07.26)/江藤淳先生の自裁からはや一年。「編集王」諸井薫さんが、あらためて故人を語った夜
  • 124(00.08.02)/直木賞という権威を使った『作家の値うち』批判に大先生は何と応える !?
  • 125(00.08.09)/偽造煙草事件は単なる密輸事件ではなく、日本の財政にたいする挑戦だ
  • 126(00.08.16-23)/文壇注目の異色若手作家、中原昌也さんが語った物書きとしての繊細な倫理観
  • 127(00.08.30)/力道山から児玉誉士夫まで。『東京アンダーワールド』の暴力と陰謀渦巻く世界に興奮
  • 128(00.09.06)/福田ゼミ夏合宿の夜。有為な〝ロクデナシ〟たちはこうして世に送り出されるのだ
  • 129(00.09.13)/原潜沈没にテレビ塔の火事。醜態連発の〝大国〟ロシアは笑かしてくれるよな
  • 130(00.09.20)/大正生命を潰した米国仕込みの企業買収ゴロ古倉にゃ、極道だって驚きだ
  • 131(00.09.27)/日本の金融界よ。国債格下げを嘆く前に、ムーディーズの信用を落とすべく努力してみたら
  • 132(00.10.04)/使命感だの責任感だのがどこを探しても無い時代に、警察ばかリイジめてどうする
  • 133(00.10.11)/野球、サッカー、大相撲······。難敵を向こうにまわして開催された『明治の文学』シンポジウム
  • 134(00.10.18)/ロシアのスパイ事件で大騒ぎって、これだからトウシローは困るんだよな
  • 135(00.10.25)/ITに浮かれる与太話を一喝。『発言者』塾シンポジウムが示した地に足のついた国家観
  • 136(00.11.01)/史上最強の関脇、琴錦がついに引退。もう土俵で見られないなんて悲しいよ
  • 137(00.11.08)/阪本順治監督の渾身の力作『新・仁義なき戦い』に大先生、大いに困惑す
  • 138(00.11.15)/アメリカが北朝鮮と国交を結ぼうが何しようが日本はしれっとしてろ
  • 139(00.11.22)/実刑判決。でも角川春樹さんは意気軒昂。出所したらまた大暴れしてください!
  • 140(00.11.29)/大先生も参加するウェッブ・マガジン『JUSTICE』は相当に刺激的ですぞ
  • 141(00.12.06)/世界中でベスト盤がバカ売れ。ビートルズ=偉大っていう条件反射がオレは嫌なのよ
  • 142(00.12.13)/呆れるばかりの加藤紘一のイモ引きぶり。オメオメと生きているのが驚きだ
  • 143(00.12.20)/オランダで安楽死合法化。ついに人権思想は死すらも平俗化してしまったのか
  • 144(01.12.27)/神保町は、今の日本、あるいは世界でも指折りの豪勢な街だと思うよ
  • 145(01.01.03-10)/神保町は本の街というだけではない。大先生の胃を満たす、この街の食文化
  • 146(01.01.17)/銀座の名鮨店「きよ田」の閉店に、大先生、正月早々からしょげかえる
  • 147(01.01.24)/二十一世紀を面白くするのは技術の進歩ではなく、やはりいかれた連中の無茶なのさ
  • 148(01.01.31)/エコノミークラス症候群とはまったく無縁の大先生の移動哲学です
  • 149(01.02.07)/国家と資本への対抗運動「NAM」。二人の批評家が議論したその現状と未来
  • 150(01.02.14)/カリフォルニアの大停電でアメリカが野蛮国だってことが証明されたわけだ
  • 151(01.02.21)/青山真治の新作『ユリイカ』は漂泊者の故郷としての「日本」を描いた映画だな
  • 152(01.02.28)/『ラ・ゴーラ』開店八周年! 大先生、かけがえのない〝ホームグラウンド〟を語る
  • 153(01.03.07)/暴漢襲撃事件から三ヶ月。坪内祐三さん、ご快癒本当におめでとうごさいます
  • 154(01.03.14)/病に身体をむしばまれてなお、コギャルを口説き、創作活動を続ける今井俊満さんに脱帽
  • 155(01.03.21)/鑑真和上展。あれこそ、タリバーンの石仏破壊を上回る文化破壊だよ
  • 156(01.03.28)/論壇誌の隆盛、活発な教育論に身を投じつつ、胸にわだかまる疑念を抑えられない
  • 157(01.04.04)/ディランの官能の風に煽られ焼肉の脂と煙に炙られて、みうらじゅんさんを急襲だ
  • 158(01.04.11)/二月二十日夜、桐ヶ谷斎場。なぜ、井田真木子さんが、逝かねばならないのか
  • 159(01.04.18)/野坂昭如の奇天烈と含羞が、『はち巻岡田』から、銀座の夜を昭和の桜色に染めあげた
  • 160(01.04.25)/コケ脅しとゴタクの羅列でスノッブの楽しみさえ遠く、『ハンニバル』に落胆する
  • 161(01.05.02-09)/悪辣坊主たちが催す宴の夜。親玉・櫻木徹郎は酒に洗われ怪異の底抜け洒脱の境地
  • 162(01.05.16)/帝都トンカツ戦争ボッ発! 流浪のブタ肉難民が火花を散らす男の流儀に微笑を
  • 163(01.05.23)/シベリア帰りの太陽の美声に隅々まで照らされる歓びを知らずに過ごすオレらの不幸
  • 164(01.05.30)/伊ベルルスコーニの勝利? テレビ人気でバカ大衆を煽る田中真紀子同様の恥しらずネ
  • 165(01.06.06)/これぞ三島賞選考委員の恍惚。中原昌也青山真治の受賞で芥川賞なんか吹っ飛ばせ!
  • 166(01.06.13)/リアリスト・フジモリ氏の壮大且つ的確なビジョンにアメリカは何を畏れたのか
  • 167(01.06.20)/三島、大江、勝新ソニー······。昭和、平成日本の透視者と近頃ツルんで企む米国進出
  • 168(01.06.27)/信州長野にお招ばれの夜。「はよ豚肉と温泉もってコイ」と愛郷心の青年を困窮させる
  • 169(01.07.04)/カレーライスにトチ狂え。黄褐色の神秘の液体めぐり男たちに仲違い惨劇の予感
  • 170(01.07.11)/通信傍受網エシュロンを殊更に騒ぎ立てるEUと、米国の新しい力関係
  • 171(01.07.18)/カネが要るんだ、際限なく。フランク・ミュラーも巻きたい、胃を美食で埋めたい
  • 172(01.07.25)/大塚英志と新「論壇」組を臨時結成。破格の低コストと「外部性」を無視するな
  • 173(01.08.01)/〝外交の真髄〟には程遠い外務省の田舎出貧乏タレがケチな詐欺して不思議なし
  • 174(01.08.08)/パソコン崩壊、ケータイ瓦解。相次ぐ悲劇に〝もう原稿なんか、書くのヤダ〟とダダをこねるの巻
  • 175(01.08.15-22)/諸井薫さんの訃報を聞いて。本当の戦後「編集王」の、柔らかな魂を、継ぐものへ
  • 176(01.08.29)/「優雅で残酷な夏の嗜み」なんて、金も甲斐性もない日本人にゃ程遠い話だわな
  • 177(01.09.05)/台風直撃下のゼミ合宿決行! 実は不安な自らの声望を学生の集まり加減で測れば
  • 178(01.09.12)/女心を植民地化できれば、こんな愉しみはないよナ、と一冊上梓してやったけど
  • 179(01.09.19)/不治の病のような中東情勢、人種差別反対会議の上滑り、根元を掘れば、光が差すか
  • 180(01.09.26)/テロヘの脆弱さを暴かれたアメリカは、経済への信認を守るための攻撃に成功するか
  • 181(01.10.03)/センセーショナリズムだけが跋扈する世相に対抗しうる柴山俊之のブルースの迫真
  • 182(01.10.10)/石原莞爾、昭和の奇才を六年間懸命に書き尽くした。玉砕覚悟で挑んでほしい
  • 183(01.10.17)/批評が動揺しはじめてる。アクチュアルを志向する先達、後輩は愉快でもあり
  • 184(01.10.24)/チキショー、行政のヘタレ! 狂える牛の脳みそ、ズイでもこちとら構わず食いたいよ
  • 185(01.10.31)/潑剌と、冷徹に。遊び人の滅びの様を描いた樋口修吉、街の誘惑と深淵を知る粋人が逝く
  • 186(01.11.07)/右翼一水会木村三浩、燦然。イラクとの太いパイプを糧に日本が採るべき道を探る
  • 187(01.11.14)/千八百円ポッキリの痛快劇は江角マキコが跳ね、濡れる、清順やりっぱなしの怪作
  • 188(01.11.21)/やるせなく終末感に浸る日本人を尻目に、陶酔する米国。この落差ってどうよ
  • 189(01.11.28)/拙さだけが放つ儚き夢はついに老いや成熟と無縁か、ロックや文学の惨状を見て
  • 190(01.12.05)/四十の坂を火だるま不健康生活のままに越えられて、至って快調で申し訳ないネ
  • 191(01.12.12)/マネー経済を論じてみても懐の淋しさは募るばかりで師走の街は放蕩者に辛いよ
  • 192(01.12.19)/でっかくて、強くて優雅な。江夏豊が立つべき風景は、この国のどこに残っているか
  • 193(01.12.26)/見沢知廉の複雑怪奇愛情は狂わしの鳩ポッポな日本を戦後の豚からひっぺがせるか
  • 194(02.01.02-09)/この一年、また、真摯な作家、善良な編集者諸君を斬り捨て、穏やかに年越せる筈ない、か
  • 195(02.01.15)/厄介で面倒で始末が悪くて、緊張を強いる愉しみを求め、立川談志を聞きに出かけた*4
  • 196(02.01.22)/『地獄の黙示録完全版』が描いた戦争の深さなど、今、アフガンには見当たらない
  • 197(02.01.29)/えっ !? 今がバブル前夜? でっかい戦争と一緒になって好景気がやってくるって?
  • 198(02.02.05)/恐怖のバイタル雑誌が出現! 『月刊石原慎太郎』って魔物にあいた口がもうふさがらない
  • 199(02.02.12)/スロー・フードってダサすぎる、(協会)とか云ってメシ食うのにつるむんじゃねえよ!
  • 200(02.02.19)/宗男と真紀子の目くそ鼻くその泥仕合の隙に、ホンマのデンジャラス円安が到来だ
  • 201(02.02.26)/冬季オリンピツクの貧しさ。あんなお祭りで一喜一憂の後進国段階をすぎた日本
  • 202(02.03.05)/国立近代美術館の透逸なリニューアルで、藤田嗣治サイパン玉砕の図に感応する
  • 203(02.03.12)/日本の言論をシェイクする中東研究の若き泰斗飯塚正人に酒場からエールを送りたい
  • 204(02.03.19)/柳美里さんと葉山で邂逅。同時代を強く生きる小説家の天空仰ぐ率直さが嬉しい
  • 205(02.03.26)/前田日明木村三浩と展く濃く匂い立つ自由サロンで、ぶっ太い葉巻でクラクラだ
  • 206(02.04.02)/ナポリタンのベチョベチョのソースと柔らかい麺、最高。これが近代日本の到達点だよ
  • 207(02.04.09)/イリュージョンこそが、実体。立川談志、血の滴る回路を通じて、罰あたり天国が出現
  • 208(02.04.16)/四年間、人の心を踏みにじり、そういうワケで、いきなり連載終了だっ。文句ある?

本書の扉に「故加瀬達矢君の魂といまはなき『LA GOLA』の思い出にささぐ」とある。『晴れ時々戦争いつも読書とシネマ』には加瀬達矢氏への追悼文「ある愛煙家K君の死」(『週刊新潮』2003年4月10日号)が収められており、2003年3月15日に35歳で亡くなったと記されている。『SPA!』2017年10月31日号の「文壇アウトローズの世相放談「これでいいのだ!」/昔のエロ雑誌のコラムは活字文化を育ててたんだよ」には次の件がある。

坪内 福田さんと澤口さんの関係は特別だったでしょう。2人とも世に出る前、福田さんは有名になる前、澤口さんは自分の店を持つ前に知り合って、そこからだもんね。いっとき、ほぼ毎日「ラ・ゴーラ」に行ってたんじゃない?
福田 毎日行ってたね。向こうから来られると大変なんだもん。
坪内 そこに福田さんを中心としたグループがいて、イタリア料理だからちょっとマフィアみたいな感じなんだよ。何年か前にそのグループの一人が急死しちゃったとき、福田さんや澤口さんの落ち込み方はすごかったよね。
福田 アイツは30代で亡くなったからね。
坪内 あのときは皆落ち込んでたけど、澤ロさんが一番落ち込んでたね。『グリニッジ・ビレッジの青春』('76年、ポール・マザースキー監督)のなかで、仲間の一人が死んだとき、それが青春の終わりみたいになるんだよ。皆そんな感じでショックを受けてたよね。
福田 でも、今度は澤口が死んじゃった。アイツは焼酎でもウイスキーでもストレートで飲んでたんだよ。

ここで述べられているのは加瀬達矢氏のことであると思われる。

*1:この回の後、3月31日号および4月7日号が休載になっているのは、「エッジな人々special」で「福田和也の[罰あたりパラダイスへようこそ]前後編 ゲスト◉小林よしのり──『戦争論』からの出発。この国に、死者への畏敬を甦らせるために」が掲載されたためである。

*2:「つけたしの部分」にはこの回で産経新聞の批判をしたため「この後、一回飛んじゃったんだよ」とある。休載になったのは9月8日号である。9月15日号に掲載された原稿の後半部分が落とされた原稿だとVOL.080の「つけたしの部分」に記されている。

*3:この回以前はカラーページであったが、この回以降モノクロページに変更される。

*4:『SPA!』の発売日が水曜日から火曜日に変更される。