坪内祐三/『en-taxi』

Vol.1 SPRING 2003(2003年3月27日発行)

Vol.2 SUMMER 2003(2003年6月27日発行)

  • 「文学の器」 第二回 「魂の還る場所──色川武大『百』の虚無と救済」/長部日出雄, 聞き手=坂本忠雄・坪内祐三*1
  • The Last Waltz レナード・マイクルズ どこかの出逢い。いつかの別れ

Vol.3 AUTUMN 2003(2003年9月27日発行)

  • 「西」にあり、「東」になく。──今、東京で保田與重郎を読んで思うこと──/吉村千穎, 聞き手=坪内祐三
  • The Last Waltz グレート・アントニオ 哀れの味

Vol.4 WINTER 2004(2003年12月26日発行)

Vol.5 SPRING 2004(2004年3月27日発行)

Vol.6 SUMMER 2004(2004年6月28日発行)

Vol.7 AUTUMN 2004(2004年9月30日発行)

Vol.8 WINTER 2005(2004年12月27日発行)

Vol.9 SPRING 2005(2005年3月29日発行)

Vol.10 SUMMER 2005(2005年6月29日発行)

Vol.11 AUTUMN 2005(2005年9月29日発行)

Vol.12 WINTER 2006(2005年12月27日発行)

Vol.13 SPRING 2006(2006年3月27日発行)

Vol.14 SUMMER 2006(2006年6月29日発行)

Vol.15 AUTUMN 2006(2006年9月29日発行)

  • 「カメレオンのための音楽」のこと

Vol.17 SPRING 2007(2007年3月30日発行)

Vol.18 SUMMER 2007(2007年6月30日発行)

Vol.19 AUTUMN 2007(2007年9月30日発行)

Vol.20 WINTER 2008(2007年12月30日発行)

Vol.21 SPRING 2008(2008年3月30日発行)

Vol.22 SUMMER 2008(2008年6月30日発行)

  • 作家はギャンブルをする
  • 「文学の器」 最終回 「昭和から平成への文学の変位」/坂本忠雄, 聞き手=福田和也坪内祐三*23

Vol.23 AUTUMN 2008(2008年9月30日発行)

  • 私のリアリズム演技について/萩原健一, 聞き手=BJ笹井和也・坪内祐三
  • テレビドラマがあった
  • アンケート「テレビドラマ」目撃談は密かに綴られる/質問作成:坪内祐三
  • 座談会 紙一重のキラキラと不幸

Vol.24 WINTER 2009(2008年12月30日発行)

Vol.25 SPRING 2009(2009年3月30日発行)

  • [特集] 海千河千佳味ばなし──坪内祐三・対談3連発
    • PART 1 「日本映画の熱量を浴びる」/リリー・フランキー
    • PART 2 「「格闘」──信心と懐疑/拮抗のなかの興奮」/菊地成孔
    • PART 3 「八〇年代、あの頃の音楽とトーキョー」/湯浅学
  • The Last Waltz 清野徹 そんな馬鹿な······*24

Vol.26 SUMMER 2009(2009年6月30日発行)

  • 大手町から東銀座まで 坪内祐三・地下街あるきがたり
  • ミュージックシーン 一九七九・一九八〇を私は忘れない*25
  • 過去との和解~創造主の加害と被害~/岡林信康坪内祐三*26

Vol.27 AUTUMN 2009(2009年9月30日発行)

Vol.28 WINTER 2010(2009年12月25日発行)

  • 私はまた山形に行ってきた*28

Vol.29 SPRING 2010(2010年4月20日発行)

Vol.30 SUMMER 2010(2010年7月25日発行)

Vol.31 WINTER 2011(2010年11月20日発行)

Vol.32 SPRING 2011(2011年4月26日発行)

  • それからの日本を思う*30

Vol.33 SUMMER 2011(2011年7月30日発行)

  • 小出版社が「あった」、これからもあり続けるだろう*31
  • 力ある編集者と文化的起爆力を持った書き手の消失
    • 一部 リトルプレス小史編──/坪内祐三✕明石陽介
    • 二部 名出版社・小沢書店編──/坪内祐三✕秋葉直哉
  • 小沢書店刊 マイ・フェイバリット3

Vol.34 WINTER 2012(2011年11月30日発行)

Vol.35 SPRING 2012(2012年4月20日発行)

  • The Last Waltz 久島海啓太 弟子への血脈

Vol.36 SUMMER 2012(2012年7月20日発行)

  • The Last Waltz 杉山平一 青山光二さんとの幻の対談のこと

Vol.37 WINTER 2013(2012年11月25日発行)

  • なぜ、この特集が生まれたのか
  • 十一月二日の出来事
  • The Last Waltz 大滝秀治 大滝さんの舞台をもっともっと見たかった

Vol.38 SPRING 2013(2013年4月23日発行)

Vol.39 SUMMER 2013(2013年7月25日発行)

Vol.40 WINTER 2014(2013年11月21日発行)

  • 東京五輪決定に思うこと/石原慎太郎, 聞き手=坪内祐三
  • インタビューを終えて
  • 何故この小特集を作ったのか
  • The Last Waltz ユセフ・トルコ 死してなお

Vol.41 SPRING 2014(2014年4月23日発行)

Vol.42 SUMMER 2014(2014年7月24日発行)

Vol.43 WINTER 2015(2014年11月26日発行)

Vol.44 SPRING 2015(2015年4月25日発行)

Vol.45 SUMMER 2015(2015年7月25日発行)

  • 戦後七十年企画特別インタビュー 戦後八十年はもうないかもしれない──歴史の物差しのひとつとして*33

Vol.46 WINTER 2016(2015年11月26日発行)

Vol.1-3, 5-8, 16に連載された「アメリカ」(『アメリカ 村上春樹と江藤淳の帰還』)、Vol.8-19に連載された「倶楽部亀坪」(『倶楽部亀坪』)、Vol.14-25に連載された「風景」(『風景十二』)、Vol.20-24, 26-32に連載された「文藝綺譚」(『文藝綺譚』)、Vol.33-46に連載された「あんなことこんなこと」(『昭和にサヨウナラ』)は除外する。

*1:『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』収録

*2:『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』収録

*3:『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』収録

*4:『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』収録

*5:『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』収録

*6:『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』収録

*7:『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』収録

*8:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*9:『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』収録

*10:唐十郎がいる唐組がある二十一世紀』収録

*11:ユリイカ 2020年5月臨時増刊号 総特集 坪内祐三 1958-2020』収録

*12:『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』収録

*13:『変死するアメリカ作家たち』収録

*14:『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』収録

*15:『変死するアメリカ作家たち』収録

*16:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*17:『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』収録

*18:『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』収録

*19:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*20:『大相撲新世紀 2005-2011』収録

*21:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*22:『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』『増補新版 幸田文 生誕110年、いつまでも鮮やかな物書き』収録

*23:『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』収録

*24:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*25:岡林信康読本』収録

*26:岡林信康読本』収録

*27:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*28:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*29:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*30:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*31:『東京タワーならこう言うぜ』収録

*32:西村賢太対話集』収録

*33:『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』収録

編集同人が名を棄てて腕を競う!「名前のない馬の飼い主めざして」(『en-taxi』)

第1号(2003年3月27日発行)

  • 壹 やっぱり「やくざ」は蓮實先生(スガ目)
  • 弍 特別ド阿呆飛行機(飽)
  • 参 あの日の急用(忘)
  • 肆 苛立ち(酒)

第2号(2003年6月27日発行)

  • 壹 今年わたしはまだ神宮球場に行っていない(ペピトーン)
  • 弍 良いかおりのする文学雑誌(竹林童子
  • 参 漏々草(御飯)
  • 肆 「おこし屋」大賞の制定を希望する(丸石章元)

第3号(2003年9月27日発行)

  • 壹 読売新聞は一千万部を死守できるか(紅葉)
  • 弍 福田章二から庄司薫への空白期間(ショージ君)
  • 参 私の見た大阪及び大阪人(ジュンでーす)
  • 肆 「死んでくれ、ジョニー」(よはんせん)

第4号(2003年12月26日発行)

  • 壹 銀の雨(ダルシマ)
  • 弍 そりゃないぜ、セニュール(タイヤキくん)
  • 参 たまにはオレが書いてやる(イキ)
  • 肆 池袋の本屋のことなんて知らねえよ(ボーツー)

第5号(2004年3月27日発行)

第6号(2004年6月28日発行)

  • 壹 文学は老年の事業(光夫)
  • 弍 地を踏む疾さのなか(識人)
  • 参 洒落コウベェ(ドウジン)
  • 肆 負けるな長吉(試行)

第7号(2004年9月30日発行)

第8号(2004年12月27日発行)

  • 壹 小三治と小朝(ブガイシャ)
  • 弍 オレのことならほっとけよ(『GO』)
  • 参 『三田文学』廃刊論(小編集長)
  • 肆 健在なり〝第三の新人〞(純孝)

第9号(2005年3月29日発行)

  • 壹 小学館文庫の自主規制(鵜)
  • 弍 『群像』新装開店(スバル)
  • 参 「甘くみないで」(シュガーベイブ
  • 肆 二十一世紀のモボ・モガよ三信ビルを目指せ(禿山頑太)

第10号(2005年6月29日発行)

  • 壹 模倣される原武史(ロロモーション)
  • 弍 こんな地蔵様を見つけた(巡礼者)
  • 参 にがい血(クリボウ)
  • 肆 神保町カレー戦争(高岡商会)

第11号(2005年9月29日発行)

  • 壹 ある「選評」所感(ふろまーとか)
  • 弍 ぼくの「文豪Tシャツ」が売られていた(アンクルJ)
  • 参 がんばれ石井貴(カメ)
  • 肆 云っても無駄かも知れんがのお(持病もち)

第12号(2005年12月27日発行)

  • 壹 そのうそ、ホント?(エセイスト)
  • 弍 オタクはやっぱり······(年増好き)
  • 参 オーイ中原君(イチロー
  • 肆 西新橋一丁目「峠そば」(フジナカ)

第13号(2006年3月27日発行)

第14号(2006年6月29日発行)

第15号(2006年9月29日発行)

  • 壹 こんなことして大丈夫なの?(青果)
  • 弍 大江健三郎はダイジェスト上手(サチオ)
  • 参 評論家消失(アカデミシャン)

第16号(2006年12月27日発行)

  • 壹 文芸誌を話題にする「天声人語」(半可通)
  • 弍 王様の孤独(コーンヘッド)
  • 参 野間賞のパーティーに行ってきました(同人 A)

第17号(2007年3月30日発行)

  • 壹 みんな三四歳だった(愚かな風)
  • 弍 『舢板さんぱん』は『エンタクシー』と並ぶ文芸誌である(作次郎)
  • 参 さよなら『週刊ゴング』(編集後記)

第18号(2007年6月30日発行)

  • 壹 そして三人が残った(ジェネシス
  • 弍 お葬式一九六五(同人)
  • 参 その後の神保町B級グルメ(店長佐野)

第19号(2007年9月30日発行)

  • 壹 「さらば、ベルリン」は「ベルリンよ、さらば」じゃないの?(オーデン)
  • 弍 読売のフライング書評を嗤う(貝)
  • 参 神保町すずらん通り二〇〇七(アクセス)

第20号(2007年12月30日発行)

  • 壹 坂倉ユリさんが亡くなった(美しい町)
  • 弍 日本のテレビがチーズバーガーに番組ジャックされた日(スマイル)
  • 参 ファック・ピース、ファック・ヨーコ(ブライアン)

第21号(2008年3月30日発行)

  • 壹 『文學界』の大座談会を補注する(ジュンジュン)
  • 弍 「補注二つめ」(龍哉)
  • 参 うねおねおろらふちこしげい(十四人目)

第22号(2008年6月30日発行)

  • 壹 ハルキの翻訳者による日本近代文学史(イッピー)
  • 弍 またもウカイ(アユ)
  • 参 さよならウガちゃん(くろがね)

第23号(2008年9月30日発行)

  • 壹 直木賞作家より法主の方が偉いのだ(緑色の部屋)
  • 弍 スティルスは沼から上がってきた(ジュディー)
  • 参 「紳士同盟ふたたび」を買うべし(Y・J)

第24号(2008年12月30日発行)

  • 壹 『新刊ニュース』の「太鼓判」(坊や哲)
  • 弍 サイズの問題(スカイ・ハイリー)
  • 参 「〈後期高齢者〉の生活と意見」も買うべし(Y・T)

第号(2009年3月30日発行)

  • 壹 シローだって生誕百年(海太郎)
  • 弍 オレは少年誌では読めないよとゴルゴは言った(デロリンマン
  • 参 仲代達矢はロックしていた(ジョルスン)

第26号(2009年6月30日発行)

  • 壹 我々はつげ義春に何ができるか(勝一)
  • 弍 「創作合評」四百回!?(彦次郎)
  • 参 阪急はキモくないかしら。(メルクリン

第27号(2009年9月30日発行)

  • 壹 年表的事実と歴史的事実(与三郎)
  • 弍 ビニ本のブームは一九七九年だよ(孤独な青年)
  • 参 スピードコラムだ(トラバタ)

第28号(2009年12月25日発行)

  • 壹 潤三ザ・ワイルデスト(潤甚一三)
  • 弍 日本画は蘇るか(御舟)
  • 参 ノボさんは仲間ぼめがお好き(ケンイチもいるよ)

第29号(2010年4月20日発行)

第30号(2010年7月25日発行)

第31号(2010年11月20日発行)

  • 壹 「造反教官」は勲章がお好き(ミチコ)
  • 弍 キャンドル・イン・ザ・ウインド(トゥーピン)
  • 参 好きだった人(十一月二十五日)

第32号(2011年4月26日発行)

  • 壹 ネヴィンソンって知ってるかい?(ロアン)
  • 弍 素晴らしい追悼文(田中さんちの眞紀子ちゃん)
  • 参 今さら「フォークの神様」と言われても(見張塔からずっと)

第33号(2011年7月30日発行)

  • 壹 『スター・ウォーズ』と『地獄の黙示録』は同じ映画(ルーク・ウィラード)
  • 弍 虫の知らせ(浅草っ子)
  • 参 やっぱし雑誌が面白い(タケシ・タカシ)

第34号(2011年11月30日発行)

  • 壹 何で、斬っちゃったの?(テオ)
  • 弍 『日本の小説を読む』を読む(トミオカ)
  • 参 ウッ、ムヒョー(シンヤ)

第35号(2012年4月20日発行)

  • 壹 手柄話は自分事(ハーレクイン)
  • 弍 オレは「巾着切りの遊戯」が好き(ナベツネ
  • 参 瀬川昌治監督に乾杯!(ごきげん野郎)

第36号(2012年7月20日発行)

  • 壹 吉田秀和の「思い出の中の友達たち」の連載最終稿に私が登場する(冨士雄)
  • 弍 「抽象」から「象徴」へ(福田)
  • 参 『群像』の新機軸を逆手に(チビ六)

第37号(2012年11月25日発行)

  • 壹 十一月二日の球界話(喜八)
  • 弍 もう少し洗練されれば······(ばかやろう!!)
  • 参 窪田精・山田克郎・中川芳郎を知っているか。(光一)

第38号(2013年4月23日発行)

  • 壹 オレが生きている内にオレの追悼特集を見たい(シンヤ)
  • 弍 東大生なら『源氏物語』を「ちゃんと」読めと和田先生は言う(潤一郎)
  • 参 『川勝帝国』というドキュメンタリー映像を切望する(ボーツー様)

第39号(2013年7月25日発行)

  • 壹 ロバート・レッドフィールドを知ってるかい?(リトルピープル)
  • 弍 野田高梧の『蓼科日記』が刊行された(蛮さん)
  • 参 寮歌祭の復活を希望する(偉大なる暗闇)

第40号(2013年11月21日発行)

  • 壹 明らかになった石川淳伝説(マルス
  • 弍 胸はかなり大きい方だ(逆立ちすると元日本柔連会長)
  • 参 「きぬそば」のオヤジは「キッチン南海」出身だ(マツキヨ)

第41号(2014年4月23日発行)

  • 壹 フラッシュのデビュー曲じゃなくて解散曲が「ポリスマン」だぜ(ダーフク&ボーツー)
  • 弍 そのドラマは「クレオくん」ではなかった(アキユキ)
  • 参 大橋巨泉の「タモリに告ぐ」はかなりクルクルパーな内容です(ハッパフミフミ)

第42号(2014年7月24日発行)

  • 壹 その男の名前はタソーニ・セカンド・フォートゥナトという(トンネルぬけて)
  • 弍 『トラック野郎』シリーズは何故十作で打ち切られたのか(桃さんのバカ)
  • 参 ポール・マザースキー監督を追悼する(ボブ&キャロル&テッド&アリス)

第43号(2014年11月26日発行)

  • 壹 サヨナラだけが人生だ(貸間なし)
  • 弍 ガンバレ山崎直樹(モーヌの大将)
  • 参 村上春樹の(笑い)の謎(ハルキスト)

第44号(2015年4月25日発行)

  • 壹 朝日新聞の一面に「ことば」が載っていた(みのってます)
  • 弍 小田急線に何が起きているのか?(通過待ち)
  • 参 こいつは期待できるぞ(甚平)

第45号(2015年7月25日発行)

  • 壹 スウィング・ロック・スウィング(アイク)
  • 弍 杉浦明平の戦時下日記(清輝)
  • 参 渋谷で渋谷を見る(ボーツー)

第46号(2015年11月26日発行)

  • 壹 「よし田」と共に『エンタクシー』も消える(ケンイチ)
  • 弍 うごめきも読書量も私を真似たまえ(晋太郎)
  • 参 二十年ふた昔?(正太郎)

この匿名コラム欄の大半が坪内祐三による執筆であったとされている。佐久間文子編「年譜」によれば2015年の「九月、東京新聞夕刊の匿名コラム「大波小波」の筆者となる(一七年五月まで)」とあり、『en-taxi』休刊の直前から「名前のない馬の飼い主めざして」を継続するかのように「大波小波」の筆者の一人になったことがわかる。

坪内祐三/『キネマ旬報』

2010年4月下旬号

  • 読んでいるとどの映画も見たくなる···──芝山幹郎『映画は遊んでくれる』清流出版

2010年7月下旬号

2012年8月上旬号

  • 知られぬ人 沢彰謙

2012年9月下旬号

  • 日活映画と「日活映画」

2012年11月下旬号

2013年7月下旬号

  • 飢餓海峡」は「にっぽん泥棒物語」と合わせて論じなければならない

2013年9月上旬号

2014年2月下旬号

  • 野上龍雄 私にとっての野上龍雄は「鉄砲玉の美学」と「現代やくざ 血桜三兄弟」の脚本家である

2014年7月下旬号

  • 日本映画の中で私は鈴木則文監督が一番好きだったかも知れない

2014年9月下旬号

  • 信頼する評論家の好みが反映された365本──芝山幹郎『今日も元気だ映画を見よう 粒よりシネマ365本』KADOKAWA

2015月1月下旬号

2015年2月上旬号

2015年4月上旬号

  • 特集「酒中日記」 ないんだけど、あたかもあるかのように······〝文壇〟というフィクションを、撮る/内藤誠 坪内祐三 司会・構成=高崎俊夫*1
  • 映画館大転換期を想う──斉藤守彦『80年代映画館物語』洋泉社

2015年8月下旬号

  • 映画の観方を知る、学ぶ──小林信彦『女優で観るか、監督を追うか 本音を申せば』文藝春秋

2016年3月下旬号

2016年8月下旬号

2016年11月上旬号

2016年11月下旬号

2017年5月下旬号

2018年5月上旬号

2019年1月上旬号

  • 写真集『いま見ているのが夢なら止めろ、止めて写真に撮れ。小西康陽責任編集・大映映画スチール写真集』(DU BOOKS)発売6カ月経過記念・特別映画放談 好きな大映映画のことだけを/小西康陽 坪内祐三 取材・構成=寺岡裕治

2019年2月下旬号

  • 渚ようこ 「新宿伝説」の中に永遠に生きる

*1:内藤誠『映画の不良性感度』収録

坪内祐三/『彷書月刊』

1993年10月

  • 結城禮一郎のこと

1994年1月

1994年2月

1995年1月

1995年2月

1995年3月

1995年4月

1995年11月

1996年1月

1996年2月

1996年3月

  • 「古本屋にならぬ法」/スタンレー鈴木*5

1996年5月

  • 淡島寒月逸文について」
  • 梵雲庵を訪れた寒月の「若い友人たち」

1996年12月

1997年1月

1997年10月

1998年1月

  • アンケート・この本を探せ!! 松崎天民著『犯罪哀話』

1998年4月

1998年10月

1998年12月

  • 伊藤正雄著『忘れ得ぬ国文学者たち』(右文書院・昭和48年)*6

1999年4月

1999年7月

1999年10月

1999年11月

  • 渡部乙羽から大橋乙羽ヘ

2000年2月

  • 青猫書房の目録で入手した饅頭本

2001年5月

2001年8月

  • 神田の古書展で目にした青土社版の『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』が気になって

2001年11月

2002年5月

2002年10月

2002年11月

2003年3月

  • 昭和二十三年正月の彼らの日記から   

2003年7月

2003年11月

2004年5月

  • 私の古文書 1の1 高校二年の時の修学旅行日記

2004年6月

  • 私の古文書 1の2 一九八〇年の日記

2004年7月

  • 私の古文書 1の3 一九六八年、満十歳の時の日記

2004年11月

2004年12月

2005年9月

2005年10・11月

2005年12月

2006年5月

2006年11月

2007年5月

  • 『ベニヤの学校』のこと

2007年7月

2008年12月

  • 講演 本の恩師たち*9

2009年11月

2009年12月

  • あんなことこんなこと 連載 第二回 『彷書月刊』のこと②*11

2010年1月

  • あんなことこんなこと 連載 第三回 晶文社のこと*12

2010年2月

  • あんなことこんなこと 連載 第四回 晶文社のこと②*13

2010年3月

  • あんなことこんなこと 連載 第五回 喇嘛舎のこととあごらのこと*14

2010年4月

  • あんなことこんなこと 連載 第六回 下北沢の大橋新太郎の旧住宅と「すこっと」のこと*15

2010年5月

  • あんなことこんなこと 連載 第七回 神保町すずらん通り「浅野屋」のこと*16

2010年6月

2010年7月

  • あんなことこんなこと 連載 第九回 銀座「らどんな」のこと*18

2010年8月

2010年9月

  • あんなことこんなこと 連載 第十一回 神保町の「豆の木」のこと*20

2010年10月

  • あんなことこんなこと 連載 第十二回 「信男と昭一 二人の昭和」*21

1994年2月号から1997年6月号まで連載された「極私的東京名所案内」(全38回)は除外する。

*1:日本編集者学会編『Editorship Vol.6』収録

*2:坪内祐三著『古くさいぞ私は』収録

*3:坪内祐三著『古くさいぞ私は』収録

*4:坪内祐三著『古くさいぞ私は』収録

*5:坪内祐三著『古くさいぞ私は』収録

*6:坪内祐三著『古くさいぞ私は』収録

*7:岡崎武志著『雑談王 岡崎武志バラエティ・ブック』収録

*8:坪内祐三著『本の雑誌坪内祐三』収録

*9:坪内祐三著『みんなみんな逝ってしまった、けれど文学は死なない。』収録

*10:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*11:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*12:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*13:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*14:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*15:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*16:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*17:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*18:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*19:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*20:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

*21:坪内祐三著『東京タワーならこう言うぜ』収録

坪内祐三/この人に訊け!

週刊ポスト』掲載

  • 04.11.12/伝説的ジャズ喫茶オーナーの伝記から「60年代新宿文化」に思いを馳せる──髙平哲郎編『新宿DIGDUG物語 中平穂積読本』東京キララ社
  • 04.12.10/「エッセイのおもしろい作家は信頼できる」──私は中原昌也が好きだ──中原昌也『ボクのブンブン分泌業』太田出版
  • 05.01.01-07/「2005年」はこの人に訊け! 「大相撲」と「プロ野球」が終り行くマゾヒスティックな快感*1
  • 05.01.28/本屋大好きの私が出版後四か月以上一度も新刊書店で目撃できなかった──本多秋五本多秋五全集 別巻二』菁柿堂
  • 05.02.25/伝説的な女性文学者のこの散文集はひとつの「オブジェ」としても美しい──片山廣子松村みね子『燈火節』月曜社
  • 05.04.01/吉行淳之介阿佐田哲也秋山庄太郎···大人たちの〝はかなげな逸話〟”を楽しむ──黒鉄ヒロシ『色いろ花骨牌』講談社
  • 05.05.20/パリに長く暮らした異邦人が描いた「寛容」で「エロチック」な街の表情──エドマンド・ホワイト『パリ 遊歩者のまなざし』DHC
  • 05.06.24/70年代アメリカンロック体験が甦るこの本は本当に私のツボを刺激する──中村よお『洋楽ROCK関西実況70’s』幻堂出版
  • 05.07.22/「戦後六十年」を記念した本の中でこの「写真集」が一番見ごたえがある──『カラーでよみがえるスティール・コレクション にっぽん60年前』毎日新聞社
  • 05.09.09/それにしても、ここに登場する作家たちの何人かの食欲は尋常ではない──コロナ・ブックス編集部編『作家の食卓』平凡社
  • 05.10.07/「大阪ミナミ」をもっと詳しく知りたい私にとって「待ってました」という新刊──橋爪節也『モダン道頓堀探検 大正、昭和初期の大大阪を歩く』創元社
  • 05.11.04/「筋の通った不良」ジェリー藤尾が生涯抱き続けた「個独」の源泉──ジェリー藤尾聞き書き田豊二『ともあれ、人生は美しい──昭和を生き抜いたジェリー藤尾の真実──』創美社
  • 05.12.09/唐十郎と学生の世代差を超えた衝突の先にある変容と感動──唐十郎 室井尚『教室を路地に! 横浜国大vs紅テント2739日』岩波書店
  • 06.01.13-20/「2006年」は、この人に訊け! 東京 深夜タクシーの「空車率」上昇に抱く「街を壊すバブル」再来への危機感
  • 06.01.27/手塚治虫吉永小百合から時代を分析。逸脱も楽しい文化論──草森紳一 四方田犬彦『アトムと寅さん 壮大な夢の正体』河出書房新社
  • 06.03.03/失われた映画を復活させる〝鹿島座〟はかなり凄い──鹿島茂『甦る 昭和脇役名画館』講談社
  • 06.03.31/単独で文学を体得した「21世紀の大正作家」誕生まで──西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』講談社
  • 06.05.05-12/写真より一枚の絵が持つ情報の豊かさを証明する一冊──小針美男絵・文 川本三郎編・文『追憶の東京 下町、銀座篇』河出書房新社
  • 06.06.23/抱腹絶倒と不思議な感動···ディープなプロレス話が満載──吉田豪編著『吉田豪のセメント!!スーパースター列伝 パート1』エンターブレイン
  • 06.07.28/ボブ・ディランの「史上最も偉大な曲」をめぐる優れた文化史──グリール・マーカス著 菅野ヘッケル訳『ライク・ア・ローリング・ストーン』白夜書房
  • 06.09.08/「永遠の現在」が始まった80年代を再現する難しさゆえに──宮沢章夫東京大学[80年代地下文化論]講義』白夜書房
  • 06.10.13/良質な「街の書店」の奮闘を描くノンフィクションの秀作──田口久美子『書店繁盛記』ポプラ社
  • 06.11.10/本を縁にした早稲田の町の〝青春〟から現在までを知る名著──向井透史『早稲田古本屋街』未來社
  • 06.12.15/「痩せ我慢」「含羞」あってこその前衛芸術だと知る──ギュウチャン・エクスプロージョン!プロジェクト実行委員会編著『篠原有司男対談集 早く、美しく、そしてリズミカルであれ』美術出版社
  • 07.01.12-19/2007年はこの人に訊け! 大相撲 個性派外国人に朝青龍のけたぐり!「国技」に新しい時代がやって来た
  • 07.02.09/甲子園ルポを遺した野心なき「伝説の仕掛け人」を悼む──中村計・木村修一『早実vs.駒大苫小牧朝日新書
  • 07.03.09/常に現在進行形の人形作家が見せる類い稀な文章力──四谷シモン四谷シモン前編』学習研究社
  • 07.04.13/手塚治虫のデビュー作をめぐる〝伝説〟の意外な事実──中野晴行『謎のマンガ家・酒井七馬伝 「新宝島」伝説の光と影』筑摩書房
  • 07.05.18/新日本文学会の〝生き字引〟の描写力溢れる回顧録──小沢信男『通り過ぎた人々』みすず書房
  • 07.06.15/6000冊をデザインした装丁家の「競争なき」美しい本──平野甲賀『僕の描き文字』みすず書房
  • 07.07.20/師はなぜ深く愛した弟子を殴り、罵倒の言葉を浴びせたか──四方田犬彦『先生とわたし』新潮社
  • 07.08.17-24/聴衆自体がパフォーマーとなった伝説のフェスを再現──マイケル・ライドン著 秦隆司訳『ロック・デイズ 1964-1974』バジリコ
  • 07.09.21/定点観測で写し出された「ついきのう」の眺めから思うこと──村岡秀男『下町や東京昭和遠ざかる』彩流社
  • 07.10.26/偉大な雑学者にして古書マニアのとっておきの秘話──蘆原英了『僕の二人のおじさん、藤田嗣治小山内薫新宿書房
  • 07.11.23/当代随一の〝人間オタク〟が書いた無駄だけど役に立つ本──亀和田武『人ったらし』文春新書
  • 07.12.21-28/10歳で読んだ漱石から現代批評に繋がるこの読書力を見よ──鶴見俊輔鶴見俊輔書評集成』みすず書房
  • 08.01.18/2008年はこの人に訊け! 世代 昭和と平成、20世紀と21世紀生まれの〝差〟を観察するのが楽しみだ
  • 08.02.15/いまだに彼を〝知らない〟日本人のための最高の入門書──浦沢直樹和久井光司『ディランを語ろう』小学館
  • 08.03.14/映画作品数260本! 職人監督の面白エピソード満載──山田宏一『日本俠客伝──マキノ雅弘の世界』ワイズ出版
  • 08.04.18/モダンボーイ最後の生き残りが綴る確かな時代の記憶──双葉十三郎『ぼくの特急二十世紀──大正昭和娯楽文化小史』文春新書
  • 08.05.30/『ゲゲゲの鬼太郎』『ジェスチャー』の㊙エピソードに膝を打つ──志賀信夫『テレビ番組事始──創生期のテレビ番組25年史』日本放送出版協会
  • 08.06.27/金目当てのネット野郎に厳しくボヤく古書店主の〝町本〟──戸川昌士『古本パンチ』東京キララ社
  • 08.08.01/この色っぽくワイセツで都会的な顔はかくして生まれた──柄本明聞き書き田豊二『東京の俳優』集英社
  • 08.09.19-26/一話完結ではなくそれぞれの章が連動した映画的な構成──芝山幹郎アメリカ映画風雲録』朝日新聞出版
  • 08.10.24/「冴えない」はずの日常風景が淡々とした筆致で迫る──森山大道『もうひとつの国へ』朝日新聞出版
  • 08.11.21/斬新なレイアウトとクオリティの高い記事に改めて感服──週刊少年マガジン編集部編『少年マガジンの黄金時代 ~特集・記事と大伴昌司の世界~』講談社
  • 09.01.02-09/タモリ最初のレギュラー番組を生んだ不思議な局の味わい──石光勝『テレビ番外地 東京12チャンネルの奇跡』新潮新書
  • 09.01.16-23/2009年はこの人に訊け 大相撲 〝三種の層〟で構成される幕下上位三十枚目までの注目力士を紹介する*2
  • 09.02.20/音楽コラムの名手による感覚的なことを論理的に語る書評──近田春夫『僕の読書感想文』国書刊行会
  • 09.04.03/エネルギーは地味な実体験でたくわえられた──坂本龍一『音楽は自由にする』新潮社
  • 09.05.29/映画から青春回想まで···この人に会いたかった──虫明亜呂無『女の足指と電話機 回想の女優たち』清流出版
  • 09.07.10/政治的興奮の後に「置き去り」にされた世代を描く──四方田犬彦『歳月の鉛』工作舎
  • 09.09.04/「超売れっ子」揃いの俳句の会は抜群に楽しい──東京やなぎ句会編『五・七・五 句宴四十年』岩波書店
  • 09.10.30/「ひょうきん族」プロデューサーの原点は出版にあり──横澤彪著 聞き手 塚越孝『テレビの笑いを変えた男 横澤彪かく語りき』扶桑社
  • 09.12.18/全作品を初公開時に観た著者だから書けること──小林信彦黒澤明という時代』文藝春秋
  • 10.02.19/読みながら「死も芸術」という言葉を思い出した──聞き手・構成 松本直也加藤和彦 ラスト・メッセージ』文藝春秋
  • 10.04.09/最後の「知の巨人」の評論集──これは一つの事件だ──松山俊太郎『綺想礼讃』国書刊行会
  • 10.06.04/ありふれていない光景を見逃さず、的確に描写──こだま和文『空をあおいで』K&Bパブリッシャーズ
  • 10.07.30/〝江戸前〟を感じさせた「昔ながらの落語家らしい落語家」──石井徹也編著『十代目 金原亭馬生 噺と酒と江戸の粋』小学館
  • 10.09.17/「寅さん」好きなのは落語好き。ならばこの映画は?──鈴木則文、宮崎靖男、小川晋編著『映画『トラック野郎』大全集』洋泉社MOOK
  • 10.11.05/藁稭わらしべ長者のような邂逅や著者ならではの秘話──松原一枝『文士の私生活 昭和文壇交友録』新潮新書
  • 11.01.01-07/2011年を読み解く41冊 「東京」が歩んできた道──永井荷風『日和下駄』講談社文芸文庫開高健『すばり東京』光文社文庫小林信彦荒木経惟『私説東京繁昌記』ちくま文庫
  • 11.01.28/小林秀雄埴谷雄高を「食」になぞらえて論じると······──宮本徳蔵『文豪の食卓』白水社
  • 11.03.18/三十四歳で夭折した伝説的なマイナーポエット──山川方夫『目的をもたない意志 山川方夫エッセイ集』清流出版
  • 11.05.20/未知の雑誌に掲載された素晴らしい文章にはまる﹅﹅﹅──ECD『何にもしないで生きていらんねぇ』本の雑誌社
  • 11.07.08/「最盛期」をたっぷり体験した男女十一人の回顧録──岩崎トモアキ『東京ディスコ 80's&90's』K&Bパブリッシャーズ
  • 11.09.16-23/自然主義のリーダーが「描写」した関東大震災の光景──田山花袋『東京震災記』河出文庫*3
  • 11.11.04/『話の特集』を彩った面々のドライブ感に満ちた回想記──矢崎泰久『あの人がいた』街から舎
  • 11.12.23/『不良番長』シリーズの監督による豊富な話題と交友録──内藤誠『偏屈系映画図鑑』キネマ旬報社
  • 12.01.01-06/「2012年を読む」39冊 独自進化を遂げた「日本のロック」──❶平野肇『僕の音楽物語』詳伝社 ❷湯浅学『音楽が降りてくる』河出書房新社渋谷陽一松村雄策『渋松対談 赤盤 青盤』ロッキング・オン
  • 12.02.24/兄・梶原一騎以上に〝純愛の人〟だった『ワル』の原作者──真樹日佐夫『ああ五十年 身に余る 真樹日佐夫ワル自伝』東邦出版
  • 12.04.20/「喜劇・旅行」シリーズから「大映ドラマ」までの秘話──瀬川昌治著 寺岡ユウジ編『素晴らしき哉 映画人生!』清流出版
  • 12.06.15/落ちこぼれ高校から「運」で外大に進学した名翻訳家──木村榮一『翻訳に遊ぶ』岩波書店*4
  • 12.08.10/61年生まれの日本研究者による冷たさのない「比較文化論」──マイケル・ボーダッシュ奥田祐士訳『さよならアメリカ、さよならニッポン』白夜書房
  • 12.10.19/斜陽企業で組合幹部から経営者になった著者の回想集──松本平『日活昭和青春記 日本でもっとも長い歴史をもつ映画会社の興亡史』WAVE出版*5
  • 12.12.07/父親にはない観察眼が生きる「一流作家の息子」の最高傑作──山口正介『江分利満家の崩壊』新潮社
  • 13.01.01-11/「2013年を乗り切るため」にこれを読め! 八十歳以上の人たちの新刊──黒井千次『老いのつぶやき』河出書房新社常盤新平『明日の友を数えれば』幻戯書房野見山暁治『続々アトリエ日記』清流出版
  • 13.02.15-22/楽しかった「小学生時代の金曜日の夜」がよみがえる──テレビ欄研究会編著『愛蔵版 昭和のテレビ欄 1954-1988』TOブックス
  • 13.04.12/消えたものだけではなく今と変わらぬ風景も貴重──加藤嶺夫著 川本三郎泉麻人監修『加藤嶺夫写真全集 昭和の東京1 新宿区』デコ
  • 13.06.07/テレビの世界を楽しみ、観察して見つめた「業界」の人たち──亀和田武『夢でまた逢えたら』光文社
  • 13.08.09/『あまちゃん』頭で読む「大人計画」の面々の名シーン──松尾スズキ河井克夫イラスト『ニッポンで笑う お婆ちゃん!それ、偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!③』東京ニュース通信社
  • 13.10.11/私の最初の評論集の担当編集者・中川六平が最後に作った本──内堀弘『古本の時間晶文社
  • 13.11.29/カリスマ・ミュージシャンを変えた「読書体験」──ジェフ・バーガー編 安達眞弓訳『都会で聖者になるのはたいへんだ ブルース・スプリングスティーン インタビュー集 1973-2012』スペースシャワーブックス
  • 14.01.01-10/2013→2014年末年始はこれを読め! 加藤泰を味わいつくす──山根貞男、安井喜雄編『加藤泰、映画を語る』ちくま文庫加藤泰著 鈴村たけし編『加藤泰映画華』ワイズ出版映画文庫 ③『女優 富司純子キネマ旬報社
  • 14.02.21/「笑いの見巧者」が適確に答えた面白さの具体──小林信彦 萩本欽一小林信彦 萩本欽一 ふたりのショウタイム 名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏』集英社*6
  • 14.04.04-11/種村季弘を思わせる文章で綴る食への思いと様々な出会い──小川雅魚『潮の騒ぐを聴け』風媒社
  • 14.06.13/制作現場を記録し続けた女性による戦後日本映画史──白鳥あかね『スクリプターはストリッパーではありません』国書刊行会*7
  • 14.08.15-22/超大物音楽プロデューサーと私の共通点は「常盤新平」──松尾潔松尾潔のメロウな日々 Rhythm&Business』スペースシャワーネットワーク*8
  • 14.10.24/日活ロマンポルノを代表する監督の〝幻の自伝〟──曽根中生曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ』文遊社
  • 14.12.05/著者の語りと趣味の領域を超えた旅写真が〝読みどころ〟──つげ義春山下裕二戌井昭人東村アキコつげ義春 夢と旅の世界』新潮社
  • 15.01.01-09/2014→2015を読み解く41冊 2014年に楽しんだ新書──春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』新潮新書杉良太郎『媚びない力』NHK出版新書 ③蛭子能収『ひとりぼっちを笑うな』角川oneテーマ21
  • 15.02.06/研究対象はサリンジャーからハーレクイン・ロマンスまで──尾崎俊介ホールデンの肖像 ペーパーバックからみるアメリカの読書文化』新宿書房
  • 15.04.03/早稲田の名物「古本屋」店主が綴るリアルな昭和の東京──五十嵐日記刊行会編『五十嵐日記 古書店の原風景 古書店員の昭和へ』笠間書院
  • 15.05.22/こんな面白いエッセイを四年半も知らずにいたなんて······──藤子不二雄Ⓐ『PARマンの情熱的な日々 どこへでも飛んでいく編』集英社*9
  • 15.07.10/支局長から「極左で極右」と言われた朝日人のラディカルさ──永栄潔『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞草思社*10
  • 15.09.04/(笑)が実際に聴こえてくるような現代詩作家による口演録──荒川洋治『文学の空気のあるところ』中央公論新社
  • 15.11.06/ハッタリもなく全共闘運動時代を回想する本物のカリスマ──山本義隆『私の1960年代』金曜日*11
  • 15.12.25/有名評論家に対する辛めでも心のこもった追悼が印象的──菊地成孔『レクイエムの名手 菊地成孔追悼文集』亜紀書房*12
  • 16.01.01-08/「日本とは何か」「日本人とは何か」を考える2015年の一冊 風通しの良かった音楽評論家が逝った日──相倉久人『されどスウィング 相倉久人自選集』青土社*13
  • 16.03.04/活字大好きな〝第一次オタク〟が実証する活字文化の終焉──本橋信宏 東良美季『エロ本黄金時代』河出書房新社*14
  • 16.05.06-13/「無態度の態度」という筆致で描かれた大きなスケールの書──出久根達郎『謎の女 幽蘭 古本屋「芳雅堂」の探索帳より』筑摩書房*15
  • 16.07.01/昨年放火で焼失した喫茶店に集った文化人たちの思い──甲斐扶佐義編著『追憶のほんやら洞』風媒社*16
  • 16.09.09/銀座高級クラブでの出会いとその後長く続いた粋な交流──村松友視『北の富士流』文藝春秋*17
  • 16.11.18/盟友だからこそ馴れ合いもなく率直に言える感想──椎名誠 目黒考二『本人に訊く〈壱〉 よろしく懐旧篇』椎名誠旅する文学館*18
  • 17.01.01-06/2017年を予感させる一冊! バブル時代を知らない若い世代に向けた最高の資料──永野健二『バブル 日本迷走の原点』新潮社*19
  • 17.02.03/様々な段を持った頁で構成されたA5版の「ヴァラエティ」──岡崎武志『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』原書房*20
  • 17.03.24-31/「二世俳優で数々の女性と浮き名を流した芸能人」真の姿──松方弘樹 伊藤彰彦『無冠の男 松方弘樹伝』講談社*21
  • 17.06.02/鋭い観察眼で見たあの評論家や名物出版人の「60年代」──中野翠『あのころ、早稲田で』文藝春秋*22
  • 17.07.21-28/永六輔の「六本木グループ」の中で一番才能があった男──タマ伸也(聞いた人)『ワハハ本舗を創った男 喰始を語る』ロフトブックス*23
  • 17.09.29/関東人が知らない「吉本興業以前」の関西お笑い界事情──澤田隆治『私説大阪テレビコメディ史 花登筐と芦屋雁之助筑摩書房*24
  • 17.11.24/ラジオ講座に何度も挫折した米文学者の〝語学留学記〟──青山南『60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ』岩波新書*25
  • 18.01.01-05/2018年の潮流を予感させる本 「明治百五十年」▶都心に近い「異空間」を失ってはならない──前田速夫『「新しき村」の百年 〈愚者の園〉の真実』新潮新書*26
  • 18.01.26/「フクちゃん」以前はモダンな挿絵画家だった著者を〝発見〟──末永昭二編『横山隆一皓星社*27
  • 18.03.16/近年「私語り」をし始めた著者が明かす出版社嘱託期──片岡義男『珈琲が呼ぶ』光文社*28
  • 18.05.25/「最大の魅力」を文字に感じた言語学者の凄い学習歴──黒田龍之助『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』現代書館*29
  • 18.07.06/同人誌の仲間や年来の友たちを描く、絶品の「肖像ポルト」──山田稔『こないだ』編集工房ノア*30
  • 18.09.14/兄・俊輔、姉・和子を凌ぐ素直な名文で綴る「鶴見家」──内山章子『看取りの人生 後藤新平の「自治三訣」を生きて』藤原書店*31
  • 18.11.23/作家をとりまく〝固有名詞〟に反応してしまうインタビュー集──筒井康隆日下三蔵編『筒井康隆、自作を語る』早川書房*32
  • 19.01.01-04/忘れてはいけない「平成」の記憶 平成文学史 中上健次谷崎賞を逃して決定的に変わった──浦田憲治『未完の平成文学史 文芸記者が見た文壇30年』早川書房*33
  • 19.02.15-22/私が青春時代に愛読した作家たちの全体像を俯瞰──斎藤禎『文士たちのアメリカ留学 一九五三~一九六三』書籍工房早山*34
  • 19.04.05/ブレイクしてもつらぬいた「普通の人」振りを回顧──群ようこ『この先には、何がある?』幻冬舎*35
  • 19.06.14/ハンパない鑑賞数の映画マニアな音楽家による膨大なレビュー──小西康陽『わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム1992-2019』朝日新聞出版*36
  • 19.08.16-23/洋食屋店主が趣味の域を越えて撮りためた昭和の下町風景──秋山武雄著 読売新聞都内版編集室編『東京懐かし写真帖』中公新書ラクレ*37
  • 19.10.11/TBSから放映権が移った「後」の内実を俯瞰した一冊──流智美東京12チャンネル時代の国際プロレス辰巳出版*38
  • 19.12.20-27/関根勤小堺一機らを輩出した懐かしの番組舞台裏──加藤義彦『テレビ開放区 幻の『ぎんざNOW!』伝説』論創社*39
  • 20.01.03-10/2020年の潮流を予感させる本 デタラメな歴史が増えるほど輝きを増す本──志垣民郎著 岸俊光編『内閣調査室秘録 戦後思想を動かした男』文春新書*40

*1:『大相撲新世紀 2005-2011』収録

*2:『大相撲新世紀 2005-2011』収録

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*4:https://www.news-postseven.com/archives/20120608_114361.html?DETAIL

*5:https://www.news-postseven.com/archives/20121011_148141.html?DETAIL

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*9:https://www.news-postseven.com/archives/20150512_321415.html?DETAIL

*10:https://www.news-postseven.com/archives/20150703_332509.html?DETAIL

*11:https://www.news-postseven.com/archives/20151027_359246.html?DETAIL

*12:https://www.news-postseven.com/archives/20151219_370453.html?DETAIL

*13:https://pdmagazine.jp/today-book/book-review-24/

*14:https://www.news-postseven.com/archives/20160225_387199.html?DETAIL

*15:https://www.news-postseven.com/archives/20160503_406612.html?DETAIL

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*19:https://www.news-postseven.com/archives/20161228_477740.html?DETAIL

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*25:https://www.news-postseven.com/archives/20171119_628919.html?DETAIL

*26:https://www.news-postseven.com/archives/20180102_638646.html?DETAIL

*27:https://www.news-postseven.com/archives/20180117_644035.html?DETAIL

*28:https://www.news-postseven.com/archives/20180310_656852.html?DETAIL

*29:https://www.news-postseven.com/archives/20180520_673579.html?DETAIL

*30:https://www.news-postseven.com/archives/20180630_705763.html?DETAIL

*31:https://www.news-postseven.com/archives/20180903_752617.html?DETAIL

*32:https://www.news-postseven.com/archives/20181117_800428.html?DETAIL

*33:https://www.news-postseven.com/archives/20181227_831583.html?DETAIL

*34:https://www.news-postseven.com/archives/20190212_862597.html?DETAIL

*35:https://www.news-postseven.com/archives/20190328_1336890.html?DETAIL

*36:https://www.news-postseven.com/archives/20190607_1384033.html?DETAIL

*37:https://www.news-postseven.com/archives/20190817_1426839.html?DETAIL

*38:https://www.news-postseven.com/archives/20191001_1459968.html?DETAIL

*39:https://www.news-postseven.com/archives/20191220_1505298.html?DETAIL

*40:https://www.news-postseven.com/archives/20191229_1514146.html?DETAIL

倶楽部亀坪

倶楽部亀坪

  • 亀和田武坪内祐三『倶楽部亀坪』、扶桑社、二〇〇九年七月三十日初版第一刷発行
    初出 『en-taxi』Vol.8-19(小社刊)
    構成 皆川秀(一~三回)、仲本有希子(四~十二回)、橋本倫史(プロローグ、エピローグ)
    撮影 石川徹(下記以外)、松山泰三(四回)、砂守勝巳(六回)
    装幀 藤川コウ(サエラ)

プロローグ 新宿篇 雨降る街角に新宿の古層が溶け出して*1

第一回 ロックンロール篇 復活と持続と洗練をめぐる二、三を語る*2

  • 雨の京橋、『ライトニング・イン・ア・ボトル』。ブルース百年。神保町まで地下鉄に乗って······
  • 小野瀬雅生ショウ@「初台Doors」に駆けつけたあと、寿司屋の座敷で一心地
  • ブルース百年。持続することへの敬意。ワサビ入りカンピョウ巻きをつまみつつ

第二回 渋谷篇 渋谷の記憶を発酵させれば、暗渠の底に実は萌えるか*3

  • 揺れる大歩道橋を越えて、桜丘町、渋谷の負面へ侵入。〈新しい風景〉の名残りが今まさに滅する時だった
  • センター街入り口界隈で潜る。冷風に焼酎で身を温め、マガイモノの愉楽を思い出す
  • ファイヤー通りから宇田川町。バブルと新興宗教とプレイボーイの残滓を合わせ鏡にして辿る
  • 丘を登れば、そこは松濤。夕暮れに霞む豪邸に三島、乱歩のまぼろしを透かす

第三回 中央線沿線篇 中央線沿線=魔境説の次第を測れば*4

  • 吉祥寺南口をガード下へ。関東バスを肩でよけてハモニカ横丁に潜ると雨が降ってきた
  • 午後の半端な時間を使って高田渡との出会いを思い出すため「いせや」を避け蕎麦屋に上がる
  • 「中央線=魔境」説のつくられた幻影を改めて東京住民の目に晒してみれば
  • 阿佐ヶ谷文士、『ガロ』、山口瞳小島信夫······。視線は中野から中央線を越えて、小田原、真鶴まで

第四回 大阪篇 近くて遠い大阪街区の粒立つ風景を洗う風*5

  • 中之島界隈を流してアクアライナーに乗船。川から見る岸の低さに嬉しさが妙に募ってくる
  • 大阪ドームでなぜ?の巨人✕ヤクルト戦見物。手の込んだ「辺境」作りこそ、亀坪の「魔」
  • なんばグランド花月の客席に潜り込んで、舞台と周囲の熱気をせっせと測ったあとで
  • そして道頓堀川沿いの喫茶店へ。地図を広げて、現状確認。二人は時間を刻んで組み立て確かめておくものを確かめる

第五回 大井町〜品川篇 薄暮大井町・品川紀行。途切れない道に意識遠のく*6

  • JR大井町からゼームス坂へ
  • 熱燗で体を温め、京急沿線の思い出に遊ぶ
  • 旧東海道を抜けて品川へ。闇と光が溶け合う場所
  • 京品ホテル。幕の内弁当とポップの交錯する部屋

第六回 沖縄篇 沖縄の、淡い光と小糠雨。身も心も衒気に火照る一日*7

  • 那覇からモノレールで首里城をざっくり流す
  • 栄町の居酒屋で泡盛の杯重ね、新事実判明
  • 噂眞・岡留氏との再会。「坪内昏倒劇」の顛末
  • 雨の「浦添市民球場」から金武の米海兵隊キャンプへ

第七回 赤坂篇 赤坂の、謎めいた陽と翳。過ぎし日のたじろぎの所以を辿る*8

  • 赤坂はカタギじゃないくせに、一方では〈政府中枢〉とも隣接した地形にあった
  • 一ツ木通りの古本屋、工事前のTBS会館。街並みの変貌に、風情の残り香も嗅げず
  • 東京の避難所・街角の蕎麦屋で人心地。四方山話で〈赤坂疲れ〉を一旦癒す
  • ビートルズ来日、力道山、キャロル伝説。遡ればイプセン会、二・二六事件。伝説の横溢

第八回 六本木篇 行き違った街・六本木のケを摑もうと、宙に泳がせた目をヒルズが遮る*9

第九回 原宿篇 どこまでとなくあるような原宿の、街の底を浚い、時を繋げる冬の工夫*10

  • 竹下通りから元「パレフランセ」の更地を脇目に「ピテカン」跡へ
  • どこまでが「原宿」なのか。歩道橋から表参道、明治神宮の深い森を眺めて
  • 「南国酒家」で紹興酒の杯を重ねれば、時空間異変。「地下文化」って何よ

第十回 下北沢篇 浅春の午後の一瞬。下北沢の五十年が目眩のように通り過ぎるのを見ていた*11

  • 五十年来のジャズ喫茶「マサコ」にて。最近のアメリカの日本研究ってすごいよ
  • 賑わう通りを流して、踏切で立ち止まる。風が吹く。〈街の記憶〉がまざまざと甦る
  • お座敷洋食「すこっと」で白ワインを。濃厚な味に寺田ヒロオ談義が混ざり合う
  • 〈当代の下北の旗手〉曽我部恵一の店で街の狭さを憂い、笑い、やはり酔う

第十一回 国立篇 武蔵野の果ての文化と殺風景の溶け込みにここに棲み、去った人の残像が浮んだ*12

  • 光溢れる町のガードを潜れば変貌
  • 明るいカフェで人物伝説を汲み上げる
  • 堪能すべきは山口瞳の妖しい実態
  • 足が遠のく町。親しむ町。その処方箋

第十二回 三軒茶屋篇 三軒茶屋、残炎。樹海にも似た捉え切れなさ。取り残された町の渋味をつくづく味わう*13

  • 246、茶沢通り、世田谷通りで、区分けされたエリアを俯瞰する。
  • 陸の孤島だった七〇年代。なぜか強く残る友達との記憶
  • 摑みどころなさのかけがえのなさに美しく雑駁な「味とめ」二階で浸る

エピローグ*14




亀坪対談の記録。

  • 今月の5冊──旧知の二人の本好きが、今回は文学、文壇というテーマで5冊選んだが、一味違うライン・ナップに······。(『鳩よ!』1995年1月号、112-113頁)
  • 今月の5冊──地図・年表・辞書。この三種類のうち、どれが最も好きかで、性格や潜在的な志向が分かるそうだが──(『鳩よ!』1995年10月号、108-110頁)
  • 今月の5冊──生きるってことは、結局、他人とどう付き合うかってことなんですね。つまり〝世間〟に入っていけるかと(『鳩よ!』1996年1月号、122-124頁)
  • 今月の5冊──徹底して過剰になることによって、はじめてシンプルなものが見えてくる。禁欲より貪欲のススメである──。(『鳩よ!』1996年4月号、108-110頁)
  • CLUB KAMETSUBO 真夜中のトーク・セッション(『鳩よ!』2001年12月号、34-43頁)
  • 出版PR誌を探せ!(『彷書月刊』2003年7月号、2-9頁)
    • 偶然に出会う快感
    • 薄く、小さく
    • 最近の注目は
  • 本の雑誌30年間スクラップ対談 鏡明の「連続的SF話」がとにかくすごい!(『本の雑誌』2005年9月号、66-71頁)
  • 『極私的東京名所案内』刊行記念トークショー(『彷書月刊』2005年12月号、24-35頁)
    • 銀座のいきつけ
    • 秘かな爆弾犯
    • 真偽のほどが定からぬ
    • 「名所案内」二〇〇五年版
  • 『考える人』+『この雑誌を盗め!』刊行記念トークショー抄録(『彷書月刊』2006年11月号、34-44頁)
    • 噂の眞相』が伝えたもの
    • ゴシップの目利き
    • いかにプロの仕事であるかと
  • 帰ってきた倶楽部亀坪(『en-taxi』vol.39〔2013年7月25日発行〕、178-180頁)
  • 熟年テレビウオッチャー2人が今年の注目番組を振り返る(『SPA!』2017年11月28日号、124-127頁)
    • ひよっこ』の名シーンはさすが岡田惠和
    • 『刑事ゆがみ』は原作も面白い
    • テレビ評論と競馬観戦は意外な共通点がある?
  • 〝ポスト池上彰〟のキャスターはフジテレビの反町理かもね(『SPA!』2017年12月5・12日号、140-143頁)
    • 取材でいきなり殴られるハードボイルドなキャスター
    • モテるために左翼になる!?
    • 全共闘の御用達の店に通う安倍晋三


近田春夫の考えるヒット 442/男だ! みのもんたグループ魂!東京スカパラも昔と変わったねぇ~」(『週刊文春』2006年1月26日号)には次の記述がある。

 パンクっていうのが何を指すのかはさておき、正月に入って彷書月刊を読んでいたら坪内祐三亀和田武の対談があって、これは坪内さんの『極私的東京名所案内』出版に関連したトークショーを起こしたものなのだが、この内容が気の遠くなるほど濃いのである。幅があり奥行きが深く、そして容赦ない。二人とも正に軸足というものの見事にブレがなく、しかもカジュアル。いい換えれば、すげェーロックを感じさせてくれて、これまたグループ魂に負けず劣らずカッコ良い。文春のレギュラーってけっこうヤバイ人多いじゃん、みたいな気持ちにさせられて2006年は始まったのでありますが、ついつい前フリが長くなって申し訳ない。ここまできたら書いちゃうけど『極私的東京名所案内』は本当に面白かった。久々に、読み飛ばしようのない身のぎっしり詰まった本だった。装丁の金のかかった冗談も、マジナイスだったし。これは買って損のない本です。

坪内祐三の読書日記/松本道子さんの本を続けて見つけた」(『本の雑誌』2006年4月号、『書中日記』収録)には次の記述がある。

●一月十九日(木)
 三時頃、『週刊文春』の最新号(一月二十六日号)の近田春夫の連載「考えるヒット」を読んでいて、たまげる。なぜなら、紅白歌合戦における「グループ魂」のパンク振りを絶賛したのち、話題が突然、『彷書月刊』二〇〇五年十二月号の倶楽部亀坪対談に飛び﹅﹅、このように言葉が続いて行くのだから。「この内容が気の遠くなるほど濃いのである。幅があり奥行きが深く、そして容赦ない。二人とも正に軸足というものの見事にブレがなく、しかもカジュアル。いい換えれば、すげェーロックを感じさせてくれて、これまたグループ魂に負けず劣らずカッコ良い」。近田さんと私は一面識もないが、「すげェーロック」な人として、ずっと前から(「銀座NOW」に出ていた頃から)リスペクトしている人に「すげェーロック」と言われると本当に「すげェー」嬉しい。あまりにも嬉しすぎて五~六回読み返してしまう。

「『倶楽部亀坪』(扶桑社)刊行記念トークショー 『彷書月刊』あらしぼり」(『彷書月刊』2009年11月号)には次の記述がある。

坪内 〔…〕近田さんといえば、四、五年前、古書会館でやった「亀坪」トークの『彷書月刊採録を読んだ近田さんが、『週刊文春』の「考えるヒント」で、グループ魂と並べて「亀坪」のトークはロックだと書いてくれましたね。
亀和田 ちょうどグループ魂が紅白に出た直後の年明けでした。「紅白のグループ魂はパンクだった」と書いてからパンと変調して「ところで『倶楽部亀坪』の二人も、すんげェロックだった」って。
坪内 とにかくリスペクトしてくれまして、うれしかったですねぇ。そういえばあのときも二人で一時間半ぐらい電話でしゃべって、夕方、お互いに外に出るから、じゃあまたと電話を切ったんですよね。
亀和田 その五分後に「坪内ですけど、郵便受けの『週刊文春』、近田さんの連載見ました?」って電話がきて、すぐ郵便受けを見にいったんだ。

*1:二〇〇九年五月

*2:二〇〇四年十一月、『en-taxi』Vol.8 WINTER 2005(2004年12月27日発行)

*3:二〇〇五年二月、『en-taxi』Vol.9 SPRING 2005(2005年3月29日発行)

*4:二〇〇五年五月、『en-taxi』Vol.10 SUMMER 2005(2005年6月29日発行)

*5:二〇〇五年八月、『en-taxi』Vol.11 AUTUMN 2005(2005年9月29日発行)

*6:二〇〇五年十二月、『en-taxi』Vol.12 WINTER 2006(2005年12月27日発行)

*7:二〇〇六年二月、『en-taxi』Vol.13 SPRING 2006(2006年3月27日発行)

*8:二〇〇六年五月、『en-taxi』Vol.14 SUMMER 2006(2006年6月29日発行)

*9:二〇〇六年八月、『en-taxi』Vol.15 AUTUMN 2006(2006年9月29日発行)

*10:二〇〇六年十一月、『en-taxi』Vol.16 WINTER 2007(2006年12月27日発行)

*11:二〇〇七年二月、『en-taxi』Vol.17 SPRING 2007(2007年3月30日発行)

*12:二〇〇七年五月、『en-taxi』Vol.18 SUMMER 2007(2007年6月30日発行)

*13:二〇〇七年八月、『en-taxi』Vol.19 AUTUMN 2007(2007年9月30日発行)

*14:二〇〇九年五月

*15:http://www.bunshun.co.jp/jicho/1972/tsubokame01.htm http://www.bunshun.co.jp/jicho/1972/tsubokame02.htm

雑誌メモ

文藝春秋』2月号「人声天語」(200)/「和田誠さんとお話したかったこと」

週刊文春』12月26日号「文庫本を狙え!」(1054)/江藤淳 蓮實重彥『オールド・ファッション 普通の会話』(講談社文芸文庫

オールド・ファッション 普通の会話 (講談社文芸文庫)

週刊文春』1月16日号「文庫本を狙え!」(1055)/都築響一『独居老人スタイル』(ちくま文庫

独居老人スタイル (ちくま文庫)

週刊文春』1月23日号「文庫本を狙え!」(1056)/古井由吉『詩への小路 ドゥイノの悲歌』(講談社文芸文庫

詩への小路 ドゥイノの悲歌 (講談社文芸文庫)

週刊ポスト』1月3・10日号「この人に訊け!拡大版Special/年末年始に読んでおきたい2020年の潮流を予感させる本」/坪内祐三「デタラメな歴史が増えるほど輝きを増す本」─志垣民郎著 岸俊光編『内閣調査室秘録 戦後思想を動かした男』(文春新書)

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