宮崎哲弥の時々砲弾

宮崎哲弥が『週刊文春』で初めて持った連載は「異見あり」全53回(1998年1月29日号〜2000年3月30日号、養老孟司との隔週連載)です。「異見あり」は全て『新世紀の美徳 ヴァーチャス・リアリティ』(朝日新聞社、2000年7月)に収録されています。 二度目が「…

雑誌メモ

『文藝春秋』1月号「人声天語」(175)/「日馬富士に振り廻された一年だった」 『週刊文春』11月23日号「文庫本を狙え!」(960)/松井今朝子『師父の遺言』(集英社文庫) 『週刊文春』11月30日号「文庫本を狙え!」(961)/蓮實重彥『ハリウッド映画史…

宮崎哲弥のDVD教養主義

『週刊文春』連載 001(10.01.14)/軍事的スペクタクルに満ちた怪作戦争映画──『トランスフォーマー リベンジ』 002(10.01.21)/ゲーリングの反問で浮かび上る勝者の倫理性──『ニュールンベルグ軍事裁判 ヒトラー第三帝国最後の審判』 003(10.01.28)/落ちぶ…

宮崎哲弥/cross line

『正論』2011年3月号〜2012年3月号掲載 2011.03/サンデルと夫婦別姓 2011.04/昆虫の翅音 2011.05/「震災後」の根源的課題 2011.06/憲法と国防の義務 2011.07/アリストテレスの「中間の国政」 2011.08/国旗国歌とサンデル哲学 2011.09/「脱原発」の思…

宮崎哲弥/仏頂面日記

『週刊文春』連載*1 001(06.08.31)/仁義無き関西の情報番組戦争 002(06.09.07)/ヒョーロンカとしての「芸」 003(06.09.14)/突っ込んだり、デレデレしたり 004(06.09.21)/神楽坂で某中堅政治家と密談 005(06.09.28)/オイオイッ、『週刊新潮』さんよ! 00…

雑誌メモ

『文藝春秋』12月号「人声天語」(174)/「私は何故日本共産党に票を入れたのか」 以下の記述があります。 テレビで枝野の政見放送を見て(聞いて)驚いた。 枝野は、「まっとうな」というフレーズを繰り返すのだ。 「まっとうな」というフレーズを耳にして…

安里健詩集 現代御伽噺

安里健『安里健詩集 現代御伽噺』(発行所 潮流出版社、発行 1988年12月20日)装幀──麻生直子 三面記事 Ⅰ 三面記事 Ⅱ 蜘蛛の糸 南瓜のメルヘン だいがくにはいれない──たいくつなろうにんせいかつをなげく 代々木ゼミナール スズメバチ 往生際 現代御伽噺 巨…

雑誌メモ

『文藝春秋』10月号「人声天語」(172)/「たしかにサム・シェパードの時代があった」 『文藝春秋』11月号「人声天語」(173)/「大相撲におけるネットダフ屋問題」 『週刊文春』8月31日号「文庫本を狙え!」(948)/ビートきよし『もうひとつの浅草キッ…

絓秀実「ポストポリティクスのなかの政治」

絓秀実は雑誌『発言者』で三度連載を行った。最初が「教育批判論序説」全12回(1996年7月号〜1997年6月号)であり、この連載はすべて『大衆教育社会批判序説』に収録されている。次が「全共闘という愚行」全25回である。最後が下記の「ポストポリティクスの…

安川奈緒/『映画芸術』

2007年秋号(第421号) どうか、私の女性を笑わないでください、どうか──井口奈己監督『人のセックスを笑うな』 2009年冬号(第426号) No confession No religion Do you believe in modern love?──園子温監督『愛のむきだし』 2009年春号(第427号) 人と人との…

安川奈緒/『現代詩手帖』

2003年03月 選外佳作/フィルムに殴られ転倒する 2003年06月 選外佳作/悲惨なピンボール 2003年08月 新人作品/あなたは夏 わたしは赤面の貧しさ 2003年09月 新人作品/夏至を恨む 2003年10月 新人作品/深い森のような告白 2003年11月 新人作品/03.9.12 F…

雑誌メモ

『文藝春秋』8月号「人声天語」(170)/「鶴田浩二のことを忘れてはいけない」 『文藝春秋』9月号「人声天語」(171)/「相撲人気はいつまで続くか」 『週刊文春』7月13日号「文庫本を狙え!」(943)/中川可奈子編著『チェコ ポーランド ハンガリーのポ…

私のオールタイム・ベスト3

「永久保存版 私の血となり、肉となった、この三冊──読み巧者108人が教える「私のオールタイム・ベスト3」 」(『諸君!』2007年10月号) 呉智英(評論家) 足立巻一『やちまた』(河出書房新社) 白川静『孔子伝』(中央公論社) J・L・タルモン『フランス…

この仏教書を読め !!

「この仏教書を読め !! 大アンケート」(『サンガジャパン』Vol.23、2016年5月) 【呉智英氏の三冊】 『阿含経典』(全三巻)増谷文雄[編訳](ちくま学芸文庫) 『仏教入門』高崎直道(東京大学出版会) 『岩波 仏教辞典 第二版』岩波書店 【宮崎哲弥氏の…

近・現代史を知る500の良書

「識者100人アンケート もう歴史は怖くない 近・現代史を知る500の良書」(『諸君!』2001年7月号) 坪内祐三(評論家) ①結城禮一郎『旧幕新撰組の結城無二三』(中公文庫)②生方敏郎『明治大正見聞史』(中公文庫)③永井荷風『断腸亭日乗』(岩波書店)④『…

コンビニ・タブー本

宮崎哲弥+川端幹人「元「中吊り倶楽部」コンビが、コンビニ・タブー本を徹底討論!──コンビニ・タブー本の真髄を熱弁する宮崎哲弥に、元「噂の眞相」副編集長が疑問を呈す!」(『サイゾー』2012年9月号)*1 宮崎推薦 ➊『洗脳された芸能人』ミリオン出版(1…

戦争を考える本

森本敏+橋爪大三郎+青山南+宮崎哲弥「「戦争を考える本」座談会」(『週刊文春』2001年11月8日号) 宮崎哲弥「推薦書」 ファーティマ・メルニーシー『イスラーム主義と民主主義』(平凡社選書) チャルマーズ・ジョンソン『アメリカ帝国への報復』(集英…

坪内祐三が選ぶ「明治を面白く知るための30冊」

(『小説トリッパー』1998秋季号, pp.132-139) 1 まず「土地カン」を得るために 柳田國男『明治大正史世相篇』(講談社学術文庫) 加藤秀俊/前田愛『明治メディア考』(中公文庫) 生方敏郎『明治大正見聞史』(中公文庫) 内田魯庵『思い出す人々』(岩波…

呉智英・坪内祐三が選んだ〔戦後論壇この50冊〕

(『諸君!』1997年11月号, pp.210-222) 著者/書名初刊行年版元・刊行形態 山田宗陸『危険な思想家』昭和40年光文社 本田秋五『物語戦後文学史』昭和41年岩波同時代ライブラリー(上中下) 福田恆存『一匹と九十九匹と』昭和22年文藝春秋(福田恆存全集1巻…

戦後の必読書一〇〇冊/福田和也の候補三十冊

「二つの世代が選んだ戦後の必読書一〇〇冊」(『諸君!』1995年2月号)は秋山駿✕井尻千男✕紀田順一郎による鼎談「『無常といふ事』から『蟬しぐれ』まで」(pp.178-188)と井田真木子✕大塚英志✕福田和也による鼎談「『鉄腕アトム』から『ねじまき鳥クロニク…

雑誌メモ

『文藝春秋』7月号「人声天語」(169)/「サヨウナラ大黒家」 『週刊文春』6月8日号「文庫本を狙え!」(938)/黒鉄ヒロシ『色いろ花骨牌』(小学館文庫) 『週刊文春』6月15日号「文庫本を狙え!」(939)/中島義道『東大助手物語』(新潮文庫) 『週刊…

〝非武装攻撃〟の人

「坪内祐三の読書日記/「ホリエモン」が愛読した百科事典は二十数冊で百万円!」(『本の雑誌』2005年6月号、『本日記』) 三月十九日(土) 〔…〕三時過ぎ、東京堂書店ふくろう店で店員さんに仕入れた古本の値段を記入してもらっている間に、『サイゾー』…

(11)新書百冊

坪内祐三『新書百冊しんしよひやくさつ』、新潮社〔新潮新書010〕、2003年4月10日発行 プロローグ──父の蔵書にあった宮崎市定の『雍正帝』第一章 自らの意志で新書本を読みはじめた頃 1 三十年の歳月 2 ごく普通の町の本屋で 3 広田弘毅から東京裁判へ 4 一…

宮崎哲弥の食漫全席

(『SAPIO』2014年10月号〜2019年1・2月号) 1皿目/主体性なし! 究極のアンチ食マン──『いいなりゴハン』(森繁拓真) 2皿目/鳩に鹿に蛇まで! 〝脳が喜ぶ〟猟師食マン──『山賊ダイアリー』(岡木健太郎) 3皿目/食マンきってのダーティーヒーロー登場!…

(10)雑読系

坪内祐三『雑読系』ざつどくけい、晶文社、二〇〇三年二月一〇日初版ブックデザイン 南伸坊 ブロドキーとブラドキー「感傷教育」と『わたしの死の物語』の間に*1 織田正信のこと*2 同学年の人びと*3 福田久賀男の遺著となった処女作*4 エドマンド・ウィルソ…

(9)後ろ向きで前へ進む

坪内祐三『後うしろ向むきで前まえへ進すすむ』、晶文社、二〇〇二年八月五日初版ブックデザイン 菊地信義 植草甚一的なるものをめぐって*1 会場からの質問 生き方としての保守と主義としての保守──福田恆在と江藤淳*2 一九七九年のバニシング・ポイント*3 …

(8)三茶日記

坪内祐三『三茶日記』、本の雑誌社、二〇〇一年十月三十日初版第一刷発行装丁 多田進帯イラスト 沢野ひとし 一九九七年一月、十月〜十二月 松の内の古本祭り*1 緑波と文芸春秋のこと*2 「愛書会」展で見つけた二冊の私家版*3 岩本常雄と川崎長太郎*4 一九九…